突然ですが、あなたは飛行機の乗り方を知っていますか?
電車やバスなどと違い、乗る機会があまりないので、飛行機の乗り方に自信がある方は少ないのでは?
ここでは、はじめてでも安心して飛行機に乗れるよう、初心者向けに飛行機の搭乗方法(JAL・ANAの国内線 )を説明します。
空港・飛行機
2023.05.12
初めてでも安心!
今さら聞けない…飛行機の乗り方
writer : 編集部
飛行機の乗り方
前日までに済ませておきたいこと
①チケットを予約(購入)する
飛行機は、新幹線とは違い自由席はありません。全席指定席なので事前に予約が必要です。
はじめての飛行機で、予約せずに当日空港へ行く方はあまりいないと思いますが念の為…。
空きがあれば当日空港でも予約できますが、事前に予約するより料金が高い場合がほとんどで、満席の場合はそもそも飛行機に乗れないので、事前に予約しておきましょう。
ポイント
JAL・ANAは、飛行機に乗ると飛行距離に応じて「マイル」が貯まります。
購入後の予約確認や空港での手続きも楽になるので、マイレージカードを持っていない方は申し込みしておきましょう。
JALマイルの貯め方、使い方お得なあれこれを伝授! >
②座席指定
空港到着前に座席指定をしておけば、空港のカウンター等での手続きが不要になるサービスがあります。
JAL「タッチ&ゴー」、ANA「スキップサービス」というサービスで、詳しくは記事の後半で説明します。
事前座席指定については「(JAL編)事前にWEBで飛行機の座席指定をする方法」で詳しく紹介しています。
③チケット発行
座席指定を済ませたら、航空券を発行しておきましょう。
発行方法は、QRコードを印刷、スマートフォンに保存、iPhoneであればWalletに追加などの方法があります。
航空会社によっては自社アプリの提供などもありますので、チケット購入時に確認しましょう。
当日、空港での発行も可能なので必須ではありませんが、手元に用意をしておいた方が空港での流れがスムーズです。
当日行うこと
④空港到着
空港が混んでいる場合は、手続きに時間がかかってしまうことがありますので、はじめてで不安な方、荷物を預ける予定の方は出発時間の60〜90分前には空港に到着しておくことをおすすめします。
預ける荷物がない場合は後で記述するタッチ&ゴー・スキップサービスを利用すれば、直接保安検査場に向かうことができます。保安検査場の通過締め切り時間は出発時刻の20分前(一部航空会社では25分前)ですが、空港内での移動、保安検査場の混雑などを考慮して余裕を持って空港に到着できるようにしましょう。
⑤チェックイン・チケット発券
事前に座席指定を済ませ、QRコードを印刷またはスマホに保存、マイレージカードに登録している場合は空港でのチェックイン手続きやチケットの発券は不要です。
事前座席指定ができなかった、確認番号だけ持っている、お子さんやご友人の分のチケットは用意できていない…などの場合は、予約した航空会社(JAL・ANA)のチェックインカウンター、もしくはチェックイン機で手続きします。
チェックイン機でのチェックイン方法
● ICでのチェックイン
航空券にマイレージカードの会員番号を登録しておけば、ICチップをチェックイン機にかざして手続きできます。
● QRコードでのチェックイン方法
上記③で事前に発行をした航空券(印刷したものや、Walletなどのアプリに保存したもの、航空会社のウェブサイトにログインして表示させたものなど)をかざし、画面案内に沿って進んでいきます。
ジェイトリップツアーでお申し込みいただいた方は、MY-TRIPサイト(MYページ)にログインをするとQRコードを表示することができます。
● 確認番号でのチェックイン
予約時のチケット控えなどに記載されている確認番号を使ってのチェックイン。詳しくは下記をご覧ください。
いずれかの方法で認証を済ませたら、確認画面で予約情報の確認を行います。その後、機内荷物のルールや注意事項などを確認し、「次へ」を押して進みます。すると、座席指定画面になります。既に座席指定をしている場合は次に進めることができます。座席指定をして最後に確認ボタンを押します。
「確認画面でチェックイン」をした人はバーコード(QRコード)のついたチケットが出てきます。
以上で、チェックインは完了です。
チェックイン時に使用したICやカード、バーコード、チケットを保安検査場や飛行機搭乗ゲートでもう一度使用しますので、取り出しやすいようにしておくとスムーズに搭乗できます。
※写真はJALのチェックイン機ですが、ANAを利用した乗り方もほとんど同じです。
⑥荷物の預け入れ
搭乗する航空会社(JAL・ANA)の手荷物カウンターで荷物を預けます。
近年は有人カウンターでの手続きではなく、自動で荷物を預ける機械が導入されている空港もあります。
機械で預ける場合は、荷物をひとつずつ機械に乗せて、タッチパネルの指示に従って操作を行います。
操作がわからない場合は、近くのスタッフに声をかけて手伝ってもらいましょう。
自動手荷物預け機の導入がまだの地方の空港では、カウンターで手続きを行います。
飛行機には、預けることができないもの、預けなければいけないもの、身に着けていれば持ち込み可能なものなどのルールがあります。
また、航空会社により無料で預けることができる荷物の大きさや個数、重さなども異なります。
別記事で荷物に関するルールを詳しくまとめましたので参考にしてくださいね。
乗る前に確認しておきたい、飛行機の荷物に関するルール >
機内持ち込みが可能なものはその場で手荷物として機内に持ち込むことも可能。
⑦保安検査場
飛行機にはじめて乗る人は、ここがもっともドキドキする試練の場かもしれません。
金属製のアクセサリーなどは身に着けず、カバンに入れるか、用意された専用トレイに入れます。
また、PC・タブレットを持っている場合は、カバンから出して専用トレイに入れるようにします。
セキュリティゲートを通る際には、バックルや大きな金属がついているベルトなどが金属探知機に引っかかる場合がありますので、はずして専用トレイに入れてチェックを受ける方がスムーズです。
飛行機の出発20分前がこの保安検査場の通過締め切り時間です。
締め切り後は、通してもらえませんし、飛行機にも乗せてもらえません。
1分でも遅れると空席待ちの方へ座席が回るので、ご注意ください。
保安検査場における詳しい注意点はこちら
⑧搭乗ロビー・搭乗ゲート
いよいよ金属探知機を抜ければ、搭乗ロビーです。
保安検査場で出てきた紙に書かれている搭乗ゲート(搭乗口)に向かいましょう。
⑨搭乗開始
出発10~15分前になると飛行機への搭乗の案内がアナウンスされます。
ここでチェックイン機や保安検査場でかざしたカード、IC、QRコードの書いてあるチケットと同じものをかざして搭乗します。
スムーズな搭乗のため、搭乗の順番が決まっています。
1. 小さな子供・赤ちゃんを連れている人、
妊娠中の人、お手伝いを希望している人
2. ファーストクラス利用の人、JMBダイアモンド会員、
JGCプレミア会員、Oneworldエメラルド会員
3. 後方座席の人(30番以降)
4. すべての人
航空会社により順番が異なる場合があります。
また、搭乗順をグループ化して、保安検査場通過時に渡される紙に「グループ1」など記載されていて、グループごとに搭乗することもあります。
⑩着陸後
飛行機が着陸をした後も、機内アナウンスで指示があるまで、座席に着席したままで待機をしましょう。
機内・通路での混雑を避けるために降りる順番が決まっています。
ファーストクラスなどのグレードアップシートの方から始まり、前方の○列目までの方、○列以降の方と順番にアナウンスがありますので、自分の座席が呼ばれてから立ち上がりましょう。
座席の上の荷物収納スペースに荷物を入れている場合は、呼ばれてから取り出します。
荷物が多い、お子さんがいてスムーズに移動ができないなどの事情がある場合や、混雑を避けたい場合は、降りる人が落ち着くまで座席に座って待っていても大丈夫です。
⑪飛行機を降りたあと
荷物の預け入れをしていない人は、そのまま出口へ。
預け入れをしている人は、荷物受取所へ向かいましょう(ベルトコンベアから荷物が流れてきます)。
荷物受取所に着いたら飛行機の便名を確認し、その便名のベルトコンベアの前に行きましょう。
荷物が流れてきたらピックアップし、荷物預け入れ時にもらった預け証を見て、荷物と預け証の番号が一致しているかを再確認!
お土産品店の袋や、人気メーカーのスーツケースなど、似通った荷物が多いので、カバンや袋の持ち手に目印としてハンカチなどを結んでおくと、流れてくる自分の荷物が遠くからでも見分けやすいですよ。
※荷物受取所を一度出ると再度入場が出来ないため、荷物の取り忘れ、取り間違いなどには十分注意しましょう。
待ち時間なし!飛行機にノンストップで乗る乗り方
飛行機の搭乗は時間がかかるものだと思われている人も多いと思います。
はじめての飛行機では、たしかに時間がかかりがちですが、乗り慣れた人の場合、出発20分前に空港に着き、立ち止まることなく飛行機の座席に座ることができますので、その乗り方をご紹介しましょう。
※ちょっとしたミスで飛行機に乗れない可能性がありますので、飛行機にはじめて乗る人、乗り慣れない人にはおすすめしません。時間に余裕を持って空港に到着できるように計画しましょう。
● タッチ&ゴー(スキップサービス)を利用する。
タッチ&ゴーとは、航空券を予約し座席指定をしていれば当日チェックインが不要になるサービスです。
つまり、預ける荷物がなく機内持ち込みをする場合、チェックイン機には立ち寄らず直接保安検査場での検査に進むことができるスマートな乗り方です。
また、保安検査場には搭乗時間が近いフライトのための優先レーンがありますので、20分前に限りなく近いギリギリの時間に到着した場合は優先して保安検査場に入れます。
※保安検査場は20分前が通過締め切りとなります。ギリギリだと優先でも間に合わない場合があるので5分ぐらいは余裕を持ちましょう。
はじめて飛行機に乗るときは不安も大きいと思いますが、ご紹介した乗り方をしっかり把握していればスムーズに搭乗することができます。
一度経験すると、「これで乗れるんだ!意外と簡単だ!」と安心できるはずです。
せっかくの旅行です。さまざまな不安を取り除いて、快適な旅をお楽しみください。
※こちらは、公開日が2017年8月21日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。