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2023.07.14

台風で飛行機が
欠航になるとき、ならないとき

writer : 編集部

せっかく予定していた旅行に台風が直撃…。

天気ばかりはどうしようもないのですが、せっかくの旅行が台風のせいでキャンセルになってしまうとなると、わたしたち旅行会社もとても心苦しい限りです。

なので、今回は台風のお話しをすこし。
どんなときに飛行機は欠航になるのか、旅行中に台風がくる場合はどうすればいいのか…などなど、徹底解説したいとおもいます。

飛行機が台風で欠航になる明確な基準はありません

飛行機
実は、「風速〇〇メートル以上なら欠航」など、明確な数値の基準はありません。
台風や悪天候の際は、出発空港と到着空港の天候や滑走路の風速・風向きなどを考慮して最終的に各航空会社が判断します。

意外と知らない人が多いのですが、航路上に台風があっても飛べます!
<例> 羽田空港から那覇空港に向かう、台風は関西あたりに上陸している など

基本的には出発空港と到着空港が台風の影響を受けてない限り、ルートの途中に台風があっても少し遠回りをしたり、高度を変えたり、台風の上を通ったりして、飛ぶことができます。

欠航になるポイントは、横風の強さ!
欠航する・しないの判断で重要なのが、離着陸時の滑走路の「横風の強さ」です。

飛行機は時速900kmで飛んでいるため、理論上は進行方向からくる風(向かい風)の影響をあまり受けません。

那覇空港に離着陸する際に、日によって景色がちがうと気づいた方はいませんか?
これは南風なら北から侵入、北風なら南から侵入と風の向きによって離着陸しやすい方向に変えているからなんです。

横風があると飛行機が風下に流れてしまい、空中に浮いている飛行機は滑走路から押し出されてしまいます。

滑走路の角度まではさすがに変えれないので、横風があるときはもろに影響を受けるので欠航する確率が高くなります。

横風13m/s以上は要注意
明確な基準はないとお伝えしましたが、あくまでもわたしの経験上、

向かい風…風速25m/s以上
横風…風速13m/s以上

で欠航になることが多いです。

しかし、空港の施設の強度的な問題や、空港への向かうスタッフの交通手段が確保できなかったり…。 風の方向は一定ではなく変化するので、25m/s以上は欠航する可能性が高いことを覚えておきましょう。

風の向き・風速の調べ方
台風が発生したときに、まず見るのは「 Windy.com 」です。指定した地点の予報を、10日先まで動画で見られるので便利&視覚的にわかりやすいです。
Windy
↑ こんなかんじです。
3日先くらいまでは、いつも予報が当たっている気がします。

Windy.com

欠航する様々な理由

台風上陸時に、ANAは飛んだのに、JALは飛ばなかった!なんてこともあります。
離着陸のタイミングや、飛行機の機材(大きさなどの種類)など欠航する条件は様々です。

大きい飛行機の方が風に強い
JAL国内線の場合だとA350、B787、B767などの機材が大きめです。

機材の番号だけみても ??? だと思うので、普通席の並びが

窓) 3席 (通路) 3席 (通路) 3席  (窓

のように、右・真ん中・左のブロックに分かれている飛行機は大きめだ と覚えましょう。
(逆に通路が真ん中に1つだけで、左右に2~3席の飛行機は小さめ)

自分が乗る予定の飛行機の機材を知りたい方は、航空会社の公式サイトで同条件で空席照会をしてみたり、飛行機をリアルタイム追跡できるサービス「 Flightradar24 」でも調べられます。

Flightradar24

飛行機の手配が間に合わない
当たり前ですが、そもそも飛行機がないと飛べません。 実は、飛行機は1日に何回も飛んでいます。

ある1機の飛行機の始発から最終便までFlightradar24で追ってみると…
Flightradar24
羽田 → 那覇 → 伊丹 → 那覇 → 伊丹 と1日に何度もお客さまを乗せて、飛んで…を繰り返しています。

どこかのタイミングで台風の影響を受けてしまうと、飛行機の配置が間に合わず欠航してしったり、直接影響がない地域まで欠航することもあります。

飛行機が欠航になった場合の対処法


台風が接近している場合、出発が近くなってから運航するかどうかの判断をする航空会社が多いです。台風の予測は難しく、予測進路が外れることもあるため、数日前から欠航を決めることはほとんどぼありません。

出発日前日くらいには運航状況が決まる場合が多いので、航空会社の公式WEBサイトなどで最新情報をチェックしましょう。当時は、搭乗予定の便が欠航になっていなければ空港へ向かいますが、状況によっては直前に欠航、台風が収まるのを待って遅れて出発ということもあるかもしれません。

ただし、欠航の決定にかかわらずご搭乗予定の出発フライトが航空会社より「欠航の恐れがある」と判断された場合、キャンセル料免除の特例が発表される場合があります。

この特例が発表される前にお客さまのご判断で旅行を取消しキャンセルされた場合は、通常どおりのキャンセル料がかかってしまいます。この場合、取り消した後にキャンセル料免除の特例が発表されても遡ってキャンセル料は免除にならないので注意が必要です。

様々なケースの対処法を記事にまとめているのでチェックしてみてくださいね。

台風で飛行機が欠航に!
対処法まるわかりガイド

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