2013年にオープンしたグランフロント大阪の北館にあり、知的創造拠点と位置付けられているのがナレッジキャピタルの各施設だ。企業、大学、研究機関、そして一般の参加者が交流、新たなイノベーションを生み出す場という目的をもつ。といっても堅苦しいものではなく、参画する企業や大学が開催するイベントを楽しんだり、ファッショナブルなカフェや個性的なショールームを利用できる楽しい施設なのだ。
体験
2016.06.10
梅田のグランフロント大阪北館
ナレッジキャピタルで遊ぼう
writer : 松田きこ
The Lab.(ザ・ラボ)で最先端を体験
2階、3階には日本の先端技術を実際に体験できるアクティブラボ。企業や大学、研究機関などが、最先端の技術を展示し、子どもから大人までが見て、触れて、楽しむことができる。
介護ロボットなどを開発するマッスルの会話ロボットコロノちゃんがお出迎え、声をかけると挨拶を返してくれる。なんともかわいいロボットなのだ。
凸版印刷のブースでは、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」を360度いろんなアングルから見ることができる。CG技術「View Paint」を使い、まるで絵画の中に入りこんだように、絵画では見えない部分まで立体的に見えるのはバーチャルリアリティの技術ならでは。
電気自動車を作るベンチャーGLMのブースに展示されたスポーツカーは、トミーカイラZZ。伝説のスポーツカーにときめく男子が続出。
デジタルファッションが提供するのは、デジタル試着。体を動かすと、それに合わせて洋服もフィットした動きをするのが面白い。
ビジネスパーソンが集う大人のカフェ
新しいスタイルのコミュニケーションカフェ「カフェラボ」。書架の本は自由に読むことができ、据え付けのタブレットでは日々更新される電子書籍を読むことができる。コーヒーはイタリアのilly、スイーツからガッツリ食事までフードメニューも豊富だ。ゆったり座れるソファー席、仕事がしやすいテーブル席など、広い店内は使い勝手抜群だ。
館内のファームで栽培された野菜や近大マグロに舌鼓
ナレッジキャピタルはレストランも個性的。店舗併設のシティファームで栽培された完全無農薬野菜は6階の薬膳フレンチ「旬穀旬菜」で、大学発のベンチャーとして話題になった近大マグロは、同じく6階の「近畿大学水産研究所」で食べることができる。
The Lab.ツアーでナレッジキャピタルまるごと体験
専任のコミュニケーターが施設内を案内してくれるThe Lab.ツアーは、約30分間でラボをひと回り。質問にも答えてくれるから、それぞれの展示の見どころや特徴がわかるメリットも。また、土・日・祝日の14時からは、40分でナレッジキャピタルを見学する無料ツアーもある。中学生以上で定員は10名なので、WEBで事前予約しておこう。
スマートポイント
- 近畿大学水産研究所のメニューは、マグロ以外の養殖魚もあり、鮮度も味も抜群なことから行列ができるほどの人気。できれば事前予約がおすすめ。
- ザ・ラボでは、普段接することが少ない先端技術を身近に感じられ、大人も童心にかえって実際の技術を体験できる。大学のブースでは、学生さんによるデモンストレーションなどもあって親しみやすい。
- B1のイベントラボでは、めずらしいイベントや展示会などが開催されているので、HPをチェックしておこう。
ライターのおすすめ
単に買い物や飲食を楽しむだけじゃなく、新しい発見があるのがグランフロント大阪の魅力。インフォメーションでチラシをもらったり、開催中のイベントを事前に調べておくと有意義に過ごせる。
松田きこ
おいしいものを食べるのも作るのも大好き、お酒はもっと好き。取材の旅先で酒蔵や温泉を訪ねるのが趣味です。
INFORMATION
スポット名 | ナレッジキャピタル |
---|---|
住所 | 大阪府大阪市北区大深町3-1 |
電話番号 | 06-6372-6427 |
料金 | 各店舗により異なる |
営業時間 | 10:00~21:00(施設により異なる) |
定休日 | 不定休(施設により異なる) |
駐車場 | HP:https://kc-i.jp/access/ |