京都の左京区、叡山電鉄一乗寺駅のほど近くにある「恵文社一乗寺店」は、本にまつわるあれこれのセレクトショップ。世界の本屋さんベスト10にも選ばれたことがある、全国から多くの人が訪れる人気のカリスマ書店です。書店を真ん中に、本や暮らしにまつわる雑貨のお店、ギャラリー、イベントスペースなどを併設。スタッフが納得いくものを丁寧にセレクトした本や雑貨が並ぶ店内は、見て回るだけでもワクワク。本好きにも、雑貨好きにも、ちょっと普段と違う時間を過ごしたい人にも、きっと思いがけないものとの出会いがある上質な空間が広がっています。
関西おもしろ情報
2019.12.27
本にまつわるあれこれがずらり
魅力あふれる 恵文社一乗寺店
writer : 砂野加代子
わくわくがリンクする書棚
作家名や出版社というくくりではなく、一冊一冊スタッフがこだわって「良い本」を紹介するスタイルを大切にしている恵文社一乗寺店。選び抜かれた本が「整然たらず」並ぶ店内は、なんだかとても居心地の良い空気感に包まれています。
同じ書棚に、ジャンルを超えてリンクする本が並んでいたりと、心憎い世界観の広がりがうれしくなることも。思わぬ出会いにぶつかるような提案が意識的に忍ばせてある書棚は、未知のジャンルでさえ、思わず引き込まれてしまいます。
外国文学の棚も充実。新刊はもちろん、外国文学好きのコアなファンにも、「ちょっと読んでみようかな」という初心者にもうれしい品揃え。
国内外の絵本もずらり。恵文社ならではのセンスを感じるチョイスはここにも。普通の本屋さんではあまり出会えないような本に出会えるのも魅力です。店内に置かれたアンティークの家具やBGMも雰囲気にぴったり。
カルチャーも発信する「アンフェール」
併設のギャラリー「アンフェール」では、地元の学生やアーティストたちの展示が行われていて、さまざまなカルチャーに触れることができます。文房具やアクセサリーなどの雑貨もたくさん。
鉱物や化石のコーナーには、鉱物などの標本はもちろん、「水晶育成キット」まで並んでいます。この提案がおもしろいですよね。
恵文社一乗寺店の看板も手がけた京都在住のイラストレーター、ひろせべにさんのコーナー。ほかでは手に入りにくい、ブローチやブックマークなどが人気です。
暮らしを大切にする思いが詰まった「生活館」
生活館には、衣食住を中心とした生活にまつわる書籍と、それにリンクするような生活雑貨が並んでいます。生活道具、台所道具、食品など、ここでも独自の視点で選ばれたこだわりの品ばかり。
朝ドラのブームもあって、花森安治さん関連の書籍も充実です。料理本の品揃えも秀逸で、毎日の当たり前の暮らしをもっと大切にしたくなりそうです。
体験を共有できるイベントスペース「コテージ」
書店裏手の小さな庭の奥には、イベントスペースの「コテージ」があります。扉の向こう側に広がる世界が楽しみになるような、おしゃれな空間です。
週一回の喫茶のほか、トークイベントや雑貨の物販など、コテージでは毎日のようにいろいろなイベントが行われています。HPでチェックして出かけるもよし。たまたまの出会いを楽しむもよし。
必ずしも本に興味がない人でも楽しめてしまう、いろいろなものと出会える引き出しの多さが、恵文社の最大の魅力かもしれません。
※こちらは、公開日が2016年8月21日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。
スマートポイント
- 本、雑貨、ギャラリー、イベントと、楽しみはいろいろ。きっとお気に入りの一冊、本のある生活が豊かになるアイテムに出会えるお店です。
- オンラインショップも充実。書籍の紹介にもスタッフの愛が感じられる文章が。スタッフブログやメルマガで、新しい情報をキャッチするのもおすすめ。
- 恵文社メイドのオリジナルグッズも豊富。ペンケースやバッグ、マスキングテープや手ぬぐいなど、お土産にもぴったり。
ライターのおすすめ
じっくり読みたい本を選びたいときには必ず足が向く、お気に入りの本屋さんです。帰りに近くのカフェ「つばめ」さんに寄り道するのもおすすめ。
砂野加代子
エディター&ライター。学生時代から生活の中心はほぼ京都。近頃つくづく「大人の京都は楽しいなぁ〜」と思う。
INFORMATION
スポット名 | 恵文社一乗寺店 |
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住所 | 京都府京都市左京区一乗寺払殿町10 |
ジャンル | カルチャー |
電話番号 | 075-711-5919 |
営業時間 | 10時00分~21時00分 |
定休日 | 年中無休(元日を除く) |
備考 | HP : http://www.keibunsha-store.com/ |