ワイン×たこ焼きを提案
商店街の隠れ家「たこりき」

空堀商店街から一本入った路地で発見

大阪市営地下鉄谷町六丁目駅と松屋町駅の間に広がる、空堀商店街。このエリアは住宅街でもあるので生活感に溢れていて、商店街を歩けば大阪に住んでいるような気分を味わえる場所です。そんな商店街の通りから一本入った路地の奥にある「たこりき」は、たこ焼きを焼く様子が外から見え、持ち帰りができるのはもちろん、バーのようなカウンター席があり、店内で食べることもできるたこ焼き店。実は空堀商店街周辺はたこ焼きやお好み焼きなど粉もんグルメの激戦区。そんな中で、とことん素材を追求し、余分なものをそぎ落とした、シンプルイズベストなたこ焼きを提案しています。

素材の美味しさを感じられるたこ焼き

「たこりき」のご主人、今吉さんが目指すのは昭和40年代、今吉さんが子どもの頃に食べた、昔ながらのシンプルなたこ焼きです。化学調味料などは一切使わず、素材の味わいで勝負します。具材は伊勢産のタコ、揚げ玉、葱、紅ショウガのみ。味付けも3年熟成の味醂とフランス・ゲランドの塩のみで、味の決め手は昆布と鰹でとったお出汁です。独自にブレンドした小麦粉や玉子など、すべての材料を合わせた生地を鉄板に流し込んだら、15分ほどかけて香ばしく焼き上げます。

焼きあがったたこ焼きは小ぶりでまん丸。口に入れるとさくっとした食感の後に出汁の風味香るトロリとした生地があふれだします。
出汁に使用している昆布は空堀商店街で創業100年以上になる「こんぶ土居」の天然真昆布。天かすも商店街の天ぷら店から仕入れるなど、地元との所縁も大切にしています。

オリジナルの食べ方で大人のたこ焼きに

「たこりき」のたこ焼きは14個で1000円。ちょっと高いと思う人もいるかもしれませんが、材料などすべてに良質なものを使っていることを知れば、この値段も納得。ソースマヨネーズや醤油マヨネーズなど仕上げのソースもいろいろ選べるので、味のバリエーションも楽しめます。

さらに店内でイートインするなら、シャンパンと一緒に。旨味のあるたこ焼きと、芳醇な香りと旨味のあるシャンパンは好相性。素材の美味しさを引き出したたこ焼きだからこそできる”たこシャン”をぜひ楽しんでみてください。たっぷりのチーズを山盛りかけた「塩チーズたこ焼き」（650円）ならば、さらにお酒が進みそうですよ。

ほかにも、パン粉を付けて揚げてタルタルソースで楽しむ「揚げたこ焼き」や出汁の中にたこ焼きを浮かべた「たこ焼き温泉」なども。たこ焼きフルコースを味わってみてください。

夜はグルメな料理とワインを楽しむビストロのように

昼間はおしゃれなたこ焼き店といった感じですが、夜になると今吉さんオリジナルのアテが登場して、客人を楽しませるワインビストロのようなお店に変わります。メニューにはお好み焼きやカレー、中華まで登場することも。店内にはワインセラーもあり、ヴィンテージものやプレステージュシャンパンなども取り揃えているので、グルメな人々が集まる場所となっています。

美味しいたこ焼きを目当てにわざわざ訪れる人も多い、小さなたこ焼き店「たこりき」。厳選素材のたこ焼きは子どもにも安心して食べさせることができる味であり、ワインを進めてくれる最高のアテとして大人を酔わせる味にもなっています。