大阪きってのビジネス街である、本町・淀屋橋からほど近い北浜エリア。大正~昭和初期に建てられた近代建築が多くあり、おしゃれな大人の街として、今注目を集めるスポットです。
近年になって、川沿いの立地を生かした飲食店が多数オープンするなか、2017年5月で20周年を迎えたのが「北浜レトロ」。歴史を感じる外観と、大きな紅茶のポットが目印のお店です。1912年建築の「北浜レトロビルヂング」は、国の登録有形文化財にも指定されています。建築当時の雰囲気を残し、イギリスのアンティーク家具が備えられた空間は、特別な気分でゆっくり過ごせる英国風ティーサロンとして、オープン以来、人気を集めています。近代建築めぐりを楽しみながら、ランチやティータイムに訪れてみてはいかがでしょう。
グルメ
2017.10.25
近代建築ビル「北浜レトロ」で
優雅な英国式ティータイム
writer : 並河智子
パティシエが手作りするアフタヌーンティーセット
お店のこだわりをもれなく味わうなら、なんといってもアフタヌーンティーセット(2,400円)がおすすめです。3段スタンドには、生ケーキと2種のスコーン、きゅうりとハムのフィンガーサンドが8切れと、大満足のボリューム! すべて店内で手作りしています。ケーキやスコーンは、それぞれ日替わりで、数種類の中から選ぶことができます。お店の一番人気は、南蛮釜で焼き上げる、外はサクサク、中はしっとりのスコーン。レーズン、スウィートパンプキン、抹茶、栗など種類も豊富で、どれを選ぼうかと迷うのも、楽しみのひとつ。
セットの紅茶は、ポットでサービスされ、追加の差し湯もおかわり自由。一人でも、おしゃべりしながらでも、ゆっくりティータイムを楽しめます。器はイギリスのウェッジウッドのもの。可愛らしく上質なデザインに、心が浮き立ちます。
選べるサンドウィッチがうれしい、平日限定のお得なランチ
お得なサンドウィッチ・ランチ(1,100円)は平日限定。日替わりの2種類から選べるサンドウィッチと、本日のデザート、飲み物がついています。この日のサンドウィッチは、ハム&完熟トマトサンドゥイッチ。どうやって食べようか、迷ってしまうほどの大きなサンドウィッチ。なめらかな食感のポテトサラダが、全体の調和を生み出します。この日のデザートは、かぼちゃのスコーンでした。
日常からかけ離れた空間が魅力的
料理のおいしさはさることながら、「北浜レトロ」が絶大な人気を誇る理由は、なんといっても店内の雰囲気。店で使われているアンティーク家具や雑貨は、オーナーがイギリスで買い求めた現地のものばかり。100年前のロンドンのティールームをイメージし、再現しているのだそうです。
陶器で作られたレトロなデザインの置物、実際に使われていたタイプライターや消化器など、興味を惹かれるものがたくさん。こうしたお店を彩るものたちは、オーナーがイギリスを訪れるたびに少しずつ増えているのだとか。何度か足を運べば、「これは前はなかった!」なんて楽しみ方もできそうです。
自家製スイーツと紅茶をお土産に
1階は、自家製スイーツや紅茶、雑貨の販売スペースになっています。
イギリスの伝統的なレシピから作ったカントリーケーキや、スコーンのテイクアウトも可能。お店のテーマカラーであるミントグリーンのオリジナルの紅茶も可愛らしいです。スコーンは3日間日持ちするので、お土産にもできますよ。
スマートポイント
- 休日、平日にかかわらず行列ができる人気店。待ち時間を避けるなら、オープン直後か平日の夕方頃が狙い目。予約は平日のみ、「アフタヌーンティーセット」または「サンドゥイッチ・ランチ」を注文すれば可能です。
- 窓側の席からは土佐堀川と、中之島公園が眺められます。春と秋、中之島公園でバラが咲き誇るころは、窓際の席は特に人気です。
- アフタヌーンティーセットのケーキは、単品のケーキと同サイズ。ボリュームたっぷり、お得感もたっぷりです。しっかりお腹を空かせていきましょう。
ライターのおすすめ
店内は「かわいい!」を連発したくなるような雑貨でいっぱいです。ボリュームたっぷりのフードと、ポットサービスの紅茶。心ゆくまでゆっくり過ごせます。
並河智子
人を知ること、街を知ること、新たな出会いがおもしろいなぁとライター仕事を満喫中。
INFORMATION
スポット名 | 北浜レトロ |
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住所 | 大阪府大阪市中央区北浜1-1-26北浜レトロビルヂング |
ジャンル | グルメ |
電話番号 | 06-6223-5858 |
料金 | 平均予算 1,600円 |
営業時間 | [月曜~木曜]11:00~21:00[金曜]11:00~21:30[土日・祝日]10:30~19:00 ※ラストオーダーは各30分前 |
定休日 | なし |
駐車場 | なし |