オフィスやマンションなどが建ち並ぶ街の雰囲気と、川のある景色で水都大阪を象徴する中之島。今回紹介する中之島漁港は、そんな中之島から歩いて行ける距離にある、新鮮な魚が美味しく食べられるスポット。全国各地から届く魚が泳ぐいけすが並んだ様子は、まるで水族館です。中之島漁港は安くて美味しいのは当たり前、いけすの魚を選んでさばいて食べられるので楽しさもプラス。大阪観光で美味しい魚を食べたいなら、中之島漁港はいかがでしょう?
グルメ
2017.11.25
水都大阪のど真ん中!
いけすを魚が泳ぐ中之島漁港
writer : けいたろう
中之島の漁港で「中之島漁港」
中之島漁港があるのは、水都大阪の象徴ともいえる中之島のすぐ近く。中之島の北を流れる堂島川、南を流れる土佐堀川が合流する、安治川沿いの岸壁。周囲を水に囲まれた一帯は空も広く、川の流れも気持ちよく、都会のど真ん中とは思えないほど解放感です。
オフィスやタワーマンションなどが建ち並ぶ景色を背景に、漁業用の浮きやフォークリフト用のパレットを利用したオブジェが目印のちょっと不思議でオシャレな中之島漁港。
白い巨大テントの中には大漁旗が吊り下げられ、その奥には魚が泳ぐ水槽がならび、活気にあふれる様子は、まさに漁港そのもの。
店舗入り口付近にはテーブルが並べられたスペースがあり、その場で買った新鮮な魚を食べられます。
いけすがいっぱい!まるで水族館
中之島に出現したオシャレな漁港の最大の魅力はいけす。
店舗奥側に並んだいけすの中には、全国の漁場から生きたまま届けられた魚が元気に泳ぎ回っています。中を泳ぐ魚の様子がよくわかるように窓があり、その様子は、まるで水族館。
アジやサバなどのスーパーでもお馴染みの魚にくわえ、つばすや石鯛、カンパチなど、普段あまり見かけない魚も泳いでいます。
また魚以外にも伊勢エビやカニ、はまぐりやサザエなども生きたままの状態で販売されています。
美味しい魚は見るだけじゃない!
中之島漁港では、いけすを見て食べたい魚を選んで、店の方にお願いすると、網で魚をすくい無料で調理してもらい、その場で食べられます。
さっきまで、いけすで元気に泳ぎ回っていた魚なので、鮮度も美味しさも抜群!
定番のお刺身以外にも、3枚おろし、切り身などさまざまな対応にしてもらえるので、その場で食べるだけでなく、家で食べるように持って帰ることも可能。
週末には近隣の方がお散歩ついでに来店し、家用に魚を買って帰る光景も多く見られます。
ホタテ、カキなどの貝類や、有頭エビなども豊富に販売。これらは、秋冬は鍋、春夏はBBQにして店内で食べることができます。もちろんBBQやお鍋に必要な肉や野菜も販売しています。
また店内でのBBQ、お持ち帰りどちらも可能な干物や海鮮加工品なども販売されているので、旅のお土産買えるのでとっても便利。
何が食べられるかはお楽しみ!
全国から旬の美味しい魚が集まってくる中之島漁港。季節や気候によって食べられる物が変化します。そんな中で定番となっているのが漁師丼と漁師汁。
さいの目状に切られた数種類の魚が、丼に豪快に乗った海鮮丼で価格は880円。
漁師汁は魚のアラがゴロゴロと入っている豪快なあら汁で、価格はなんと300円。
白味噌ベースで意外と見た目より上品な味付け。これらの定番メニューでさえ、季節によって使う魚の種類も変わるので、何の魚が使われているかは、その時のお楽しみ。でも旬の物を安く食べられるのは確実。
全国から魚が集まる中之島漁港では、関西ではあまり食べない魚を美味しく、しかも安く食べられるのも、中之島漁港の楽しみの一つです。
こちらは関東などでは比較的知名度の高い、メヒカリという魚の唐揚げ。
淡白な白身でありながら上品な脂とプリッとした食感がビールとの相性抜群です。
イベントなどで解体ショーもやってます!
新鮮な魚介が安くて美味しい中之島漁港ですが、さまざまなイベントを開催。
こちらは鹿児島県産かのやカンパチの解体ショーの様子。
独自のルートで鹿児島県から生きたまま届いて、いけすの中で元気に泳いでいたカンパチが、目の前で、3枚におろされ、刺身にされるプロの華麗な腕さばきは必見。
解体ショー開催時には、絞めたて、さばきたての鮮魚のお造りがイベント限定の特別価格で食べられます。
中之島漁港ではカンパチ以外にもマグロの解体イベントなどを開催。イベントは不定期開催なので、中之島漁港を訪れる前にFacebookやホームページをチェックすれば、お値打ち価格で貴重な魚に出会えるかも知れません。
スマートポイント
- 水族館に行くと、思わず「美味しそう」とつぶやいて、「ハッ!」とわれに返ることがありますが、中之島漁港なら心配無用。というか、それが本来の役割。お気に入りの魚を見付けて美味しく食べちゃいましょう!
- 中之島漁港では、魚が泳ぐ姿から食卓に上がるまでの一連の流れを観察できるので、魚といえば、スーパーで切り身しか見たことがない子どもは興味津々。食育にもピッタリの体験となります。
- 解体ショーは普段はなかなか食べられない、貴重で美味しい魚を安く食べられるチャンス。また魚以外にもさまざまな食材が集まる、フードラバーズマーケットというイベントを月1回開催しています。
ライターのおすすめ
都市部的な観光スポットが多く、粉モノグルメがポピュラーな大阪の中心地の中之島漁港。街のど真ん中に出現した、漁師町の定番スポットである市場で海鮮グルメを堪能すれば、旅行で訪れた大阪の印象が変わるかも。
けいたろう
大阪在住のフードアナリスト。足を使って関西中の美味しい食べ物情報を探し出し配信します。お楽しみに!
INFORMATION
スポット名 | 中之島漁港 |
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住所 | 大阪府大阪市西区川口2-9 |
ジャンル | グルメ |
電話番号 | 06-6581-3315 |
料金 | 2000円 |
営業時間 | 月~木曜 11:00~17:00(L.O.16:00、ドリンクL.O.16:30)、金~日曜・祝日11:00~21:00(L.O.20:00、ドリンクL.O.20:30) |
定休日 | 不定休 |
駐車場 | 50台(無料) |
備考 | HP : http://nakanoshima-gyoko.jp/ |