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グルメグルメ

2020.01.10

カフェもある長﨑堂心斎橋本店
カステーラや限定品をお土産に

writer : 田口真由美

長崎堂
カステーラの長﨑堂といえば、全国にも知られるお店ですが、その本店が大阪にあるのをご存じですか。大正8年に創業して以来、紆余曲折を経ながら大正、昭和、平成と歴史を重ね、今ではカステーラだけでなく、さまざまなお菓子を販売しています。そんな長﨑堂の心斎橋本店は、にぎやかな街中にありながら、落ち着いた空間が広がるお店。ゆっくりお茶をしたり、お土産探しをすることができますよ。

伝統の味を守り続けるカステーラの名店「長﨑堂」

和モダンな店内
大正8年創業の長﨑堂は、南蛮渡来のお菓子、カステーラの製法を学んだ荒木源四郎が長崎・出島に店を構えたことから始まりました。大正13年に大阪へ進出し、戦争や経営難などいくつもの試練を乗り越えながら、今に至ります。伝統の製法を守りながらも新しいお菓子作りにもチャレンジしている、もうすぐ100周年を迎える名店です。
心斎橋本店は2015年に蔵を思わせる和モダンなお店にリニューアルしましたが、70年近く同じ場所でお店を続けています。

名物は昔ながらの製法を再現した、復元カステーラ

復元カステーラ
長﨑堂のカステーラは卵と砂糖を中心にベーキングパウダーなど脹らし粉を一切使用せずに焼き上げた、素材を活かしたお菓子。大阪府が認定する「大阪産(もん)名品」にもなっているほどです。さらに江戸時代の製法を再現したという「復元カステーラ」(1296円〜)は卵や砂糖など素材を厳選し、職人の手仕事で仕上げた長﨑堂自慢の逸品。杉箱入り(3240円〜)もあり、特別なおもたせにぴったりです。

かわいい小箱に入った、店舗限定のお菓子

心斎橋本店ではカステーラ以外にも季節を感じるお菓子や直営店でしか販売していないお菓子など限定商品が並んでいます。なかでもそのかわいいデザインで女子に人気なのが、直営店でしか買えない「クリスタルボンボン」。リキュールを忍ばせた小さな砂糖菓子で、宝石箱のようなパッケージが乙女心をくすぐります。
かわいい小箱
5色の糖掛け寒天を詰め込んだ「虹のかけら」や全国大菓子博覧会で金菓賞を獲得した「赤米饅頭」も店舗限定商品。立ち寄ったらぜひ試してみてください。
虹のかけら

ティールームでカステーラを楽しむことも

カフェスペース
心斎橋本店の一角はカフェスペースになっていて、カステーラと一緒にコーヒーや紅茶を楽しむことができます。ゼンマイ仕掛けのオルゴール柱時計や昭和初期に発売されていた長期保存用の缶詰カステーラなど、珍しい品も飾られていて、長﨑堂の歴史を感じさせる空間です。先に紹介した「クリスタルボンボン」など限定商品をテイスティング感覚で味わえるセットもあるので、ここで味見してから品定めしても。
イートンする
昔ながらの製法を守り続けるカステーラの名店でありながら、おしゃれで新しいお菓子を生み出している長﨑堂。この秋には新商品「おてづくり最中」も登場しています。心斎橋を訪れたならぜひ本店に立ち寄って伝統の味と新しい味、その両方を体験してみてください。

※こちらは、公開日が2017年11月27日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。

スマートポイント

  • 大阪にあるもう一つの直営店、住吉店もカフェがありイートインが可能。こちらは製造工場が目の前にあり、限定で出来立てのお菓子を楽しむこともできます。
  • 約1年保存できる缶に入った長期保存カステララスクも販売しています。缶入りカステラを最初に開発したのが長﨑堂で、昭和初期には保存食として販売されていた歴史もあるとか。
  • 秋には栗を使った商品、冬にはチョコレートを使った商品など季節限定商品も登場しますよ。

ライターのおすすめ

「クリスタルボンボン」の箱を開けると、小さな詩が添えられているのでお楽しみに。数量限定なので売り切れることが多く、購入したいときは問い合わせをしておくと確実です。

田口真由美

愛知県出身。美味しい食べ物、歴史ある土地や建物、熟成したものが大好きなフリーライター。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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