1781(天明元)年、大阪の靭に海産物問屋として創業した「神宗(かんそう)」。看板商品の塩昆布をはじめ、商品に使用する昆布は北海道の白口浜で採れる天然の真昆布のみ。うまみ調味料や食品添加物は使用せず、醤油や砂糖、清酒など日本の伝統素材だけを用い、ダシをひいて直火釜で炊きあげます。自然の旨みを生かした、安心で上品な味わいの商品がそろっています。
その本店が、淀屋橋駅から徒歩すぐの淀屋橋センタービル内にあります。梅田からも近く、ビジネス街という土地柄もあって、贈答用に、自宅用にと商品を求めるお客さんが後を絶ちません。商品は百貨店に入る常設店でも購入できますが、この本店にはカフェがあり、商品をじっくり試食できたり、軽食メニューを楽しめるのが特長です。
グルメ
2016.07.07
創業235年の「神宗」本店で
お土産選びとカフェタイム
writer : 並河智子
江戸時代の大坂の文化を感じる店内
江戸末期の商家を再現したという店内は、現代からタイムトリップしたかのような雰囲気で、大坂町人文化の風情を再現しているのだそう。もちろん商品の購入だけでも、カフェの利用だけでも可能です。じっくり商品を選んだあとは、持ち帰りの準備ができるまで、試食をしながらテーブルでゆっくりとくつろげます。
塩昆布の煮汁がコクを生む、煮汁ソフトクリーム
カフェのスイーツメニューでぜひ味わって欲しいのが、煮汁ソフトクリームと抹茶ケーキのセット(飲み物付750円)。塩昆布の煮汁をかくし味に加えた、すっきりとした牛乳の味わいがさわやかなソフトクリームです。煮汁のほのかな塩気がコクを生み、添えられた丹波の花豆大納言小豆のほど良い甘さも、ソフトクリームのフレッシュさを引き立てます。
メニューはほかに、おにぎりとお吸い物のセット(450円)や、おぜんざいと焼餅のセット(750円)など。おにぎりは完売してしまうこともある人気商品です。
ほかでは買えない本店限定商品4種
本店でしか買えない、ここだけの限定商品もあります。帆立煮(写真左、1,944円)は、北海道産のほたて干し貝柱を甘辛く炊きあげた佃煮。噛むほどにほたての旨みが広がる一品です。ちりめんとくるみの生姜仕立て(756円)は、6月からの新商品。くるみの油分が、ちりめんと合わさることで、より旨みが引き立つのだそう。くるみ独特の食感がきいた、これまでに食べたことのない佃煮です。
淡い色合いのパッケージが可愛らしい、細切り梅昆布(756円)と細切り柚子昆布(756円)。さわやかな梅と柚子の味わいが、しっとりとした細切りの鰹昆布にマッチ。パッケージは衛生面を熟慮して作られたクリアファイル型。賞味期限が外からも見えやすく、中を出した後は書類入れにも使えます。
卵かけご飯をちょっと贅沢にいただくセット
珍しいものを選びたいなら、卵かけご飯がおいしい詰め合わせ(648円)なんてのもあります。だし醤油と、昆布の旨みを凝縮したつぶ昆、こな昆を卵とご飯に混ぜて食べれば、絶品の卵かけご飯に。少し変化球の贈り物としてもおすすめです。
もちろん、箱入りの進物用(1個入り1,512円~)もあります。江戸の情景を描いた、上品かつ大坂の町人文化を感じられる絵柄は、お土産にぴったりです。
スマートポイント
- 創業200年以上の歴史がある佃煮屋、神宗の本店。商品の購入だけでなく、カフェとして利用することができる。
- カフェでいただける煮汁ソフトクリームは、塩昆布の煮汁をかくし味に加えた、コクがあり、フレッシュな味わいのソフトクリーム。ここでしか食べられない味。
- 本店限定の商品や、卵かけごはんがおいしくいただけるセットなど、ちょっとめずらしい商品もあり。贈りたい相手に合わせて、幅広く選べる。
ライターのおすすめ
煮汁ソフトクリームは、ボリュームも大満足でおいしい!付け合せの小豆もたっぷり乗っていて、とてもお値打ちだと思いました。
並河智子
人を知ること、街を知ること、新たな出会いがおもしろいなぁとライター仕事を満喫中。
INFORMATION
スポット名 | 神宗 淀屋橋本店 |
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住所 | 大阪府大阪市中央区高麗橋3-4-10 淀屋橋センタービル1階 |
ジャンル | グルメ |
電話番号 | 06-6201-2700 |
料金 | 平均予算[カフェ]700円[商品]700~1,000円 |
営業時間 | [平日]9:30〜18:00[土曜] 9:30〜16:00 [カフェ]10:00~18:00(LO.17:30)※平日のみ |
定休日 | 日曜・祝日(カフェは土日・祝日) |
駐車場 | ビルの地下に有料Pあり |
備考 | HP : http://www.kansou.co.jp/ |