江戸時代末期創業という歴史ある「越後家多齢堂」は、京都でも唯一のカステイラ専門店。徹底的に材料にこだわり、伝統的な製法を守って全て手作り。そのため大量生産はできません。しかも添加物を一切加えず手作りで焼き上げているため、その日の分はその日に焼き、作り置きもなし。できたてのカステイラ、京都へ来たら、ぜひ味わってみませんか?
グルメ
2020.01.21
徹底的に材料にこだわった
カステイラ「越後家多齢堂」
writer : 鈴木ナナ
吟味に吟味を重ねた最高の材料で作るカステイラ
「越後家多齢堂」は江戸時代安政の頃、もともとは両替商だった初代店主が南蛮菓子に魅了され、長崎でオランダ人から修行を受けます。そして京都へカステイラの製法を持ち帰り、創業しました。現在まで伝統の味を守りながらも、常に試行錯誤の繰り返し。卵、砂糖、小麦粉、水飴と、シンプルながらもカステイラに適した材料を揃え、そこへ最高の技術を結集させ今に至ります。
加壽天以良~カステイラ~
注文すると、できたてのカステイラを箱に合わせてカットするところから目にすることができます。ほかのカステラ屋さんでは、こんな場面めったに見られませんよね? まさにできたて感が伝わってきます。木箱のカステイラを購入すると、包装紙がオシャレでレトロなデザイン。
紙箱を開けると「加壽天以良」と書かれた薄紙。漢字で書かれた「カステイラ」の文字もまたレトロで素敵です。ご贈答用には「寿」と書かれた焼き菓子が乗るなど、京都では様々なお祝い事は「多齢堂さんのカステイラで祝う」という家庭も多いのです。
卵の風味とふわふわ感、そして黄金色
その日の天気や湿度によっても作る量を変えているため、すぐに品切れになる場合もあります。あくまでも生菓子という感覚で扱っているため、日持ちもしません。その日に焼いたカステイラを最高でも3日以内に食べてくださいね。見た瞬間から普通のカステラよりも色が濃いのがわかるはず。黄金色と呼んでいるそうです。
この黄金カステイラを口に運ぶと、今度はフワフワと何とも儚い口どけがたまりません。卵の濃厚さも伝わり儚い中にも満足感がたっぷり。無添加ですから体にもやさしい味です。
京都でカステラ?と思わずに、ぜひ新選組も食したというこの多齢堂のカステイラを、ぜひ味わってみてくださいね。
※こちらは、公開日が2016年11月17日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。
スマートポイント
- カステラの材料を使った焼き菓子「京松葉」「鶏卵玉」も、たまに店頭に登場!2
- 1600円以上買うと人気の「カステラの端」がもらえることも。
INFORMATION
スポット名 | 越後家多齢堂 |
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住所 | 京都府京都市上京区今出川通千本東入 |
電話番号 | 075-431-0289 |
料金 | 1,000円 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 水曜、第3火曜 |
駐車場 | なし |
備考 | HP:http://www.echigoya-kasutera.com/index.html |