金閣寺から龍安寺、御室仁和寺へと続く「きぬかけの道」。カーブに添って行くと、ツタに覆われた入り口が見えてくる。店の名前は「山猫軒」。宮沢賢治の「注文の多いレストラン」に出てくる店の名前と同じだ。物語は不思議で少し皮肉めいた展開だけれど、この店はどんな雰囲気だろうと想像がふくらむ。
階段を降りる途中、中の様子が見えてくると、少し安心。半地下ながら明るい店内がガラスドア越しに見えてくる。
グルメ
2017.03.15
世界遺産の金閣寺に行くなら
カフェ山猫軒で上質な時間を
writer : 松田きこ
落ち着いたカフェは居心地バツグン
大テーブルには大学生グループ、窓際には外国人カップル、近くの大学の先生たち、いろんな年代の人が思い思いに食事をし、くつろいでいる様子がうかがえる。実は山猫軒という名前になる前は、「エクワイン」という名前で多くの人に愛された店。店の内装やコンセプトは変わったが、オーナーは同じで、40年以上から変わらないハンドドリップのコーヒーが人気。匂いが移らないように、コーヒーをキッチンと別のカウンターで淹れるのも昔と同じだ。窓のステンドグラスは職人さんの手作り、そのレトロな上質感が素敵だ。
山猫軒名物のサラダワッフル
今の女子学生の人気ランチは、サラダと粗挽きソーセージがポイントのサラダワッフルドリンクセット(1,400円)。
スイーツメニューも充実
甘いもの気分のときは、ベリーとバナナのワッフル(1,080円)。季節のフルーツとアイスで幸せな気分になれる。ケーキなどのスイーツもおすすめ。
しっかり食べたい日の欧風料理
ホワイトソースとたっぷりのチーズがポイントのドリア、手のこんだグラタンなど、ランチメニューも充実。常連さんのために、月1程度メニューを変えているそう。
この春から復活!京豆腐を練り込んだ特製オリジナルハンバーグにきんぴらをたっぷり添えた、YAMANEKO風デリシャス丼、味噌汁付(1,200円)。
スマートポイント
- カフェ、しっかり食事、ちょっとお酒、いろんな使い方ができるカフェ。クラシカルなインテリアが醸し出す上質な空気感が心地よい。
- ハンドドリップで淹れるコーヒー(540円)、自家製ジンジャーエール(800円)ほか、アルコール類にいたるまで、ドリンクの種類が豊富。
- 世界遺産の金閣寺から龍安寺につながる道沿いにある店。付近にカフェは少ないので、覚えておくと便利。駐車場もあるので、レンタカー派にもおすすめ。
ライターのおすすめ
ある世代以上には、なつかしい喫茶店「エクワイン」が「山猫軒」に変わっても、オーナーは当時と同じで、手作りとの味と居心地の良さを追求している。
松田きこ
おいしいものを食べるのも作るのも大好き、お酒はもっと好き。取材の旅先で酒蔵や温泉を訪ねるのが趣味です。
INFORMATION
スポット名 | 山猫軒 |
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住所 | 京都府京都市北区等持院北町39−6 |
ジャンル | グルメ |
電話番号 | 075-462-6004 |
料金 | 1,200円 |
営業時間 | 10時~19時 |
定休日 | 第2・4木曜日 |
駐車場 | 7台 |