大阪・梅田駅から地下鉄で一駅、レトロな風情ある町並みにお洒落なカフェや雑貨店などが軒を連ね、人気の観光スポットとして注目を浴びる中崎町エリア。地下鉄の1番出口を出てすぐの場所にある「天五中崎通商店街」通称「おいでやす通り」の中に、さつまいもスイーツの店「蜜香屋(みっこうや)」があります。
2009年から焼き芋屋として中崎町の路地裏で営業を始め、昨年12月にカフェを併設して移転オープンした蜜香屋。「いい土からは、おいしい作物が育つ」と土づくりからこだわった安納芋などを使い、焼き芋のほか、ぜんざい、チップスなどのさつまいもスイーツを販売しています。今では大阪各所の百貨店からも催事出店の声がかかる人気ぶり。素材への思いがおいしさに現れる「素朴だけど、特別なスイーツ」を堪能しに訪ねましょう。
グルメ
2017.04.06
季節問わずに食べたい
さつまいもスイーツ「蜜香屋」
writer : 並河智子
濃い甘さがたまらない焼き芋は3種類
焼き芋(100g220円)は産地にこだわらず、その時期のおいしいさつまいもを、ガスオーブンで1時間ほどかけじっくり火を入れます。季節によって食べられる種類は異なりますが、常時3種類が揃っています。
蜜香屋の看板商品「安納芋」は、種子島の契約農家さんと土づくりから関わって生産した品です。2つに割ると、驚くほどの黄金色。濃厚な甘みとねっとりした食感が特長です。秋に収穫したものを2~3ヵ月寝かすことで、より甘みの強いさつまいもに。年の収穫によって変動がありますが、冬季限定の特別な一品です。
茨城県産の「シルクスイート」は安納芋にも負けない甘み。しっとりと水分を多く含み、とろけるような食感です。あまり聞かない名前ですが、近年人気急上昇中なのだそう。
最後は徳島県産の「なると金時」。ホクホクした食感で、どこか懐かしい気持ちになる、ホッとできる優しい味わい。
焼き芋以外のスイーツもラインナップ
蜜芋ぜんざい(600円)は、焼き芋にした安納芋を潰してペーストにし、最小限の甘みを足してぜんざいに仕立てます。小豆と、焼き目をこんがりつけたお餅をトッピング。濃厚な芋の甘みがたまりません。
「中崎」の冠をつけた中崎ポテト(450円)は、薄く縦にスライスしたさつまいもをパリっと揚げたチップス。芋を焼くと、内側からじわりと滲み出す「蜜」を使用して作ったシロップをかけています。最後は焼き塩を一振り。蜜がかかった甘い部分と、ほんのり塩味の芋の素朴な味わい。2つのおいしさを楽しめます。
イートインでも、中崎町散策のお供にテイクアウトでも
店内は全部で10席ほど。味わいのある木のテーブルや、優しい光の照明に心癒される和みの空間です。商店街に面した間口から、焼き芋を求めるお客さんと販売のスタッフさんとの、何気ないやりとりにもなんだかほっこり。珈琲(400円)のほか、ほろにが分担湯(400円)など季節毎の旬のドリンクもセットにできます。
もちろんテイクアウトも可能。蜜蝋紙で包んだおしゃれなパッケージやの焼き芋や、カバーのかかった箱入りの中崎ポテトは、ちょっとしたお土産にも喜ばれます。中崎町を散策しながらの食べ歩きにもおすすめですよ。
スマートポイント
- 中崎町駅の1番出口を出てすぐ。レトロな趣のある「おいでやす商店街」の中にある、さつまいもスイーツの店。安納芋、シルクスイート、なると金時など時期毎に変わる焼き芋は、どれも甘みと旨みがたっぷり。
- 販売は計り売りで、100g220円。だいたい1本の大きさが200g前後。ガスオーブンで1~1,5時間ほどかけ、回したり場所を入れ替えながら、人の手をかけてじっくり焼く。
- 薄くスライスしたさつまいもをパリっと揚げた中崎ポテトは、箱入りで持帰りもしやすいのでおすすめ。イートインの一皿はボリュームがあるので、2人以上で他のメニューとシェアしても十分楽しめる。
ライターのおすすめ
どれもおいしいですが、特に驚いたのは「シルクスイート」。安納芋以上に甘みを感じました。食べたことがない方は一度ぜひ。スタッフさんの対応もとても気持ちよく、居心地のいいお店です。
並河智子
人を知ること、街を知ること、新たな出会いがおもしろいなぁとライター仕事を満喫中。
INFORMATION
スポット名 | 蜜香屋 |
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住所 | 大阪府大阪市北区中崎町1-6-20 |
ジャンル | グルメ |
電話番号 | 06-6147-9320 |
料金 | 焼き芋100g220円、蜜芋ぜんざい600円、中崎ポテト450円 |
営業時間 | 12時~19時 |
定休日 | 火曜日 |
駐車場 | なし |
備考 | HP:http://mikkouya.com/ |