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グルメグルメ

2017.07.05

京の乾物屋「山城屋」で体験!
七味作りとおばんさい料理教室

writer : けいたろう

京都を代表する風景の東山。特に印象的な八坂の塔のふもとに、1軒のお店があります。それが今回紹介する『京山城屋』。京料理に欠かせない乾物を取りそろえるお店ですが、ちょっと変わった体験ができるのです。清水寺や高台寺、八坂神社にも近いので、京都旅行のお立ち寄りスポットとしても最適です。

京都を代表する乾物屋さんの京山城屋

京の乾物屋である京山城屋は、全国各地の乾物を厳選して販売しているお店です。
お店の外観
京料理といえば、京都を訪れた多くの人が一度は口にする『おばんざい』と呼ばれる、日常のお惣菜料理。海が遠い京都は、新鮮な海鮮物よりも、郷土に根付いた野菜や乾物を上手に美味しく利用して、独自の美味しさを確立。乾物と切っても切れない縁のある食文化を築き上げました。

京山城屋では、おばんざいの材料として愛用される麸や湯葉、高野豆腐などを販売しています。
商品の陳列画
ほかにも、京料理に欠かせない出汁に使用する削り節、昆布、干し椎茸なども販売。
削り節、昆布
また、和スイーツにも使用する寒天、くず粉、きな粉もラインナップ。
もち粉、上新粉
さらに水に混ぜるとこしあんが作れる粉末状の「さらしあん」なども販売しています。
あずきあん

自分好みに七味を調合してもらおう!

さまざまな乾物がならぶ京山城屋の1番人気の商品は七味。
七味
七味は別名を薬研堀(やげんぼり)とも言い、江戸・浅草生まれの商品です。とうがらし、焼とうがらし、ごま、山椒、陳皮、ケシの実、ショウガ、麻の実など、7種類前後の材料をブレンドしたミックススパイスで、もとは漢方薬として誕生しました。

江戸生まれの七味は、京都に持ち込まれると独自に進化。青のり、山椒、金ごまをたくさん使った京七味と呼ばれる、ほかの地域に比べて香りの強い七味が誕生しました。
江戸生まれの七味
京山城屋の京七味は金ごま、黒ごま、とうがらし、焼とうがらし、山椒、陳皮、青のりの七種類の原料を使用しています。
京七味の原材料
お店ではあらかじめブレンドされた京七味が販売されています。しかしスタッフに「辛さを強く」や「山椒と青のりを増やして香りをもっと強く」など自分の好みを伝えて、自分好みに調合したオリジナル京七味を購入することでもできます。

オリジナルの七味作りを体験しよう

京山城屋では、もう一歩踏み込んだオリジナル七味として11時から1時間ごとに、1回20分ほどの七味作り体験を実施。お店で体験の申し込みをしてください。なお観光シーズンは電話での事前予約が確実です。
七味づくり体験
七味作り体験では、特徴の説明を受けながら材料をブレンド。
特徴の説明
それぞれの材料のいい香りが店内に漂います。普段なかなか触れることのない、新鮮な香りが堪能できます。
ブレンドする様子
まず、すり鉢に金ごまと黒ごまを入れ、軽くすり合わせます。
すり合わせる
すった胡麻を鉢の一カ所に集め、空きスペースに、とうがらし、焼とうがらし、山椒、陳皮、青のりを入れていきます。
すり合わせる2
ぜひ混ぜ合わせる前の七味の美しい彩りを目で楽しんでください。
美しい彩り
これらを軽く混ぜ合わせ、ベースとなる七味の完成。
ベースとなる七味
おちょこに出汁と七味を入れて味見をします。
おちょこに出汁
その後、自分の好みに合わせて材料を加え、自分だけの七味を作ります。さらに瓶詰めまで自分の手で行うことができます。
材料を加える
冊子と完成した七味

京山城屋ならではの乾物おばんざい料理教室

京山城屋で体験できるのは、七味作りだけではありません。お店の2階部分のキッチンスペースを利用して、乾物に親しむための『乾物おばんざい料理教室』が開催されます。
料理教室
教室では和食が中心となる基本メニューのAコースと、洋食にも対応したアレンジメニューのBコースの2つのコースを月替わりで用意。12か月×2種類の計24種類と豊富で、旅行の際の1回だけの参加はもちろん、たくさんの人がリピーターになっています。

教室では山城屋で実際に販売されている乾物を使い、メイン、副菜、ごはん、お味噌汁、デザートまでそろったボリュームのある料理を作ります。
料理を作っている
教室内は乾物を水で戻すいい香りと、楽しいおしゃべりにあふれ、アットホームな雰囲気に包まれます。
水で戻す
料理を作っている人たち
参加費用は材料費込みの各2000円とリーズナブル。もちろん料理完成後は、みんなで食卓を囲んで食べるので、京都旅行のちょっと特別なランチとしても利用できます。
料理完成
料理完成2

京都旅行のお土産にもピッタリの商品がいろいろ

七味、乾物、七味作り体験、お料理教室まである京山城屋ですが、京都旅行にピッタリなお土産も販売されています。

「丹波黒豆うす甘納豆」は甘さ控えめの黒豆甘納豆。
黒豆甘納豆
黒豆甘納豆2
大きいサイズで540円、小さなカワイイパッケージは、350円ととってもリーズナブル。
可愛いパッケージ
ほかにも、大豆を粉状にした「あらびききな粉」は、クラッシュナッツのようにスイーツやサラダに振りかけたり手軽に利用でき、風味と栄養がアップするのでオススメです。
あらびききな粉
また、煮込むだけで簡単におばんさいが作れるキットの「京のおばんざい」など、とにかく乾物を手軽に摂取できる商品が販売されています。
京都土産に
乾物は美味しいだけでなく、日持ちする上に軽いのも大きなメリット。京都旅行のお土産にぜひご利用ください。

スマートポイント

  • 七味作り体験では何と言ってもお友達同士での参加がオススメ!それぞれ自作の七味の配合の違いによる味の変化を楽しめます。
  • 京七味の七つの材料が、すり鉢に集合した混ぜ合わせる前の状態はとってもフォトジェニック。お店の人も「写真をどうぞ」と言ってくれるので、SNSへアップしては、いかがでしょう?
  • 乾物料理教室では、普段の乾物に対するイメージでは想像できない料理も紹介されるので、料理のレパートリーのバリエーションアップ間違いなし。しかも美味しくお腹いっぱいになれるので、オススメです。

ライターのおすすめ

七味作り体験の金ごまと黒ごまを混ぜ合わせる際の、ごまの粒がつぶれるプチプチという触感と音といい香り。そして七味の美しい見た目。もちろん味も最高で、五感で楽しめる体験となっています。

けいたろう

大阪在住のフードアナリスト。足を使って関西中の美味しい食べ物情報を探し出し配信します。お楽しみに!

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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