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グルメグルメ

2017.07.26

カッコイイ伝統工芸に出会える
「Kaikado Café」

writer : 砂野加代子

2016年にオープンした「Kaikado Café」
七条河原町のバス停の前に、国の有形文化財にも指定されている古い洋館のカフェがあります。ここは、日本で1番古い歴史を持つ茶筒の老舗「開化堂」が2016年にオープンした「Kaikado Café」。昭和2年建築の、市電の車庫兼事務所として使われていた建物をリノベーションし、レトロでモダンなカフェに生まれ変わりました。京都の伝統工芸の若い後継者たちが作るプロジェクトユニットGO ONの協力もあり、店内で使われているもの、置かれているもの、何もかもが素敵なものぞろい。開化堂ならではのおいしいコーヒーや紅茶、日本茶が飲めるのはもちろん、京都の伝統工芸を感じられる贅沢な空間が広がっています。

光に包まれる店内

モダンでスタイリッシュな印象の店内
内装を手掛けたのは、デンマークのデザインスタジオ「OeO」のトーマス・リッケ氏。モダンでスタイリッシュな印象の店内には、京都の格子戸をイメージした木の装飾があったりと、北欧と和のテイストの融合が感じられます。
京都の格子戸をイメージした木の装飾
北欧と和のテイストの融合が感じられる
天井が高く、窓が大きいので、とても明るく開放的。イメージしているのは、開化堂の応接室です。「応接室にいるような感じで、ゆっくりくつろいでいただきたい」と店長の川口さんは話します。
テラス席
気持ちの良い季節には、テラス席も人気です。

開化堂の茶筒の魅力にふれられる

入口横のガラスケースに並んでいる銅や真鍮
入口横のガラスケースに並んでいる銅や真鍮、ブリキで作られた開化堂の茶筒は、まるで美術品のよう。80年使われた茶筒もディスプレイされていて、使い込むうちに色合いや風合いが変化する魅力を間近で感じられます。
実際にカフェで使われている珈琲缶
カウンターの背面に整然と並ぶのは、実際にカフェで使われている珈琲缶。使われることで、日々美しく変化していく過程も見られます。リッケ氏がデザインして、開化堂の茶筒の職人さんが作ったという特製のランプシェードもとてもおしゃれです。
実際に茶筒を手に取って、自由に開けてみることができるコーナー
実際に茶筒を手に取って、自由に開けてみることができるコーナーもあります。手をはなすと、すーっと自然にふたが落ちるのを実感したり、茶筒に入った茶葉の香りも楽しめます。
カフェで使われているカップ、グラス、木皿などは購入が可能
茶筒はもちろん、カフェで使われているカップ、グラス、木皿などは購入が可能です。

おいしいコーヒーあります!

店長の川口さんが丁寧にドリップして淹れてくださるコーヒー
こだわりのコーヒーは、東京で自家焙煎されている中川ワニ珈琲のオリジナルブレンドです。何度もテイスティングを繰り返して作られた自慢のブレンドは、味わい深く後味スッキリ。店長の川口さんが丁寧にドリップして淹れてくださるコーヒーのおいしいこと!
「朝日焼」のカップ&ソーサーに入ったコーヒー
コーヒー(820円)は、宇治の窯元「朝日焼」のカップ&ソーサーで。飲み口が楕円形で口当りが抜群。開化堂の職人さん手作りのシュガーポットは、数カ月待ちという人気商品です。
地元のブーランジェリー「HANAKAGO3盛セット」
地元のブーランジェリー「HANAKAGO3盛セット」(850円)。シュトーレン、赤ワインのパン、ガトーショコラに生クリームが添えられて、コーヒーにも紅茶にもぴったり。木皿や木のカトラリーは、滋賀の桶指物の工房「中川木工芸」、テーブルの横に置かれた荷物を入れる竹籠は京都の「公長齋小菅」のもの。そこかしこに伝統工芸の技があふれています。

おいしい紅茶、日本茶もおすすめ

紅茶はロンドンのPostcard Teas、日本茶は、利招園茶舗の玉露雁金(800円)や丸若屋の釜炒り茶(900円)、丸久小山園のアイス抹茶ラテ(860円)など、こだわりのお店の茶葉を使ったドリンクメニューがそろっています。
紅茶とチーズケーキのセット
紅茶「イングリッシュブレックファースト」(750円)と、那須高原チーズガーデンの「Kaikadoチーズケーキ」(550円)。茶筒をイメージしたフォルムがキュートなチーズケーキは、濃厚でしっかりとしたコクがあり、チーズケーキ好きを納得させるおいしさ。
茶筒をイメージしたフォルムがキュートなチーズケーキ
メニューも道具も空間も、開化堂カフェならではのチョイスで本物ぞろい。京都を感じられるおすすめのカフェです。

スマートポイント

  • 京都駅から徒歩15分ほど。京都散策のスタートや、駅に帰る前のティータイムにもぴったり。飲みやすいビールもあります。
  • チーズケーキのトッピングに「あんこ」、あんバタに添える「生クリーム」など、組み合わせの美味しさを楽しめるトッピング用の別皿メニュー(100円)もあります。ポトフなど、ちょっとした軽食もあります。
  • コーヒーやお茶の淹れ方や、伝統工芸にまつわるワークショップなどが開かれることも。Facebookを要チェック。

ライターのおすすめ

こんなふうに丁寧に淹れられたお茶でゆっくりできたら幸せ、こんな道具に囲まれて暮らせたら幸せ。そんな気分になれる空間です。京都の伝統工芸の入り口とでもいえるカフェは、外国人旅行客にも人気です。

砂野加代子

エディター&ライター。学生時代から生活の中心はほぼ京都。近頃つくづく「大人の京都は楽しいなぁ〜」と思う。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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