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観光観光

2015.12.27

朱塗りの建物からパワー充電
緑と庭園美に癒される平安神宮

writer : 磯本歌見


桓武・孝明両天皇をご祭神とする「平安神宮」。その歴史は意外と新しく、平安遷都1100年を記念して1895(明治28)年に、市民の総社として創建されました。
大極殿、応天門など朱塗りの建物の絢爛さと、明治時代の代表的庭園として有名な池泉回遊式庭園の美しさ。両方楽しめる京都を代表する観光スポットです。 

壮麗な朱塗りの建物が平安朝を想起


日本三大大鳥居の一つに数えられる大鳥居、神社入り口の二層楼門「応天門」、本殿の南側にある宮殿建築「大極殿」、その東西に並ぶ「蒼龍楼」と「白虎楼」。朱塗りの壮麗な建物に京都を感じる観光客も多いはず。社殿には、都の四方を守る「青龍・朱雀・白虎・玄武」の四神の色と同じ、「青・朱・白・黒」と黄の五色しか使っていないところもパワーがみなぎる源かもしれませんね。

え?こんなところに電車が…


7代目小川治兵衛が作庭した代表的日本庭園として有名な「神苑」。社殿を取り囲むように東・中・西・南の4つの庭で構成されています。大極殿の西側、白虎楼の脇が神苑の入り口。しばし神苑を散策してみましょう。
季節の花が咲く南神苑では、花の名前とそれにまつわる和歌が書き添えられ、心安らぐ気分になります。「なんでこんなところに?」突然現れたチンチン電車は、日本初の電車として京都電気鉄道が運行したもの。創建時、内国勧業博覧会でもその会場から京都駅までを結んでいたそうで、平安神宮の創建とも深く関わるものとしてここに設置されたそうです。
   

京スイーツを楽しむなら中神苑 

       

中神苑には、かつての五条橋の橋脚などを用いた「臥龍橋」があり、ここは撮影スポットの一つ。橋を渡ったところに東屋があります。抹茶を使ったスイーツとのコーヒーセットや抹茶セット、ぜんざいなどの甘味をいただくことができます。神苑内で飲食施設はこちらのみ。美しい景色を見ながらひとやすみするのも風情があります。

泰平閣は休憩スポットに最適


さらに足をすすめて、東神苑へ。こちらには、京都御所にあった京都博覧会の建物を移築した「泰平閣」があります。総檜皮葺の木造寄棟重層造りで、栖鳳池を東西にまたぐこの泰平閣は、腰を下ろせるようになっているので、休憩しながら美しい景色を眺めるのもオススメ!

ここから、同じく京都御所から移築した「尚美館(貴賓館)」の美しい建物を見るとさらに心安らぐはず。

周辺の賑わいがうそのような神苑内。美しい花木と緑に包まれ、庭園美に癒され、心和む時間を過ごすことができますよ。

スマートポイント

  • 元日の昼から、境内の儀式殿で行われる初能奉納は、平安神宮に奉納されるもので、参拝者は自由に参拝できる。
  • 正月は、特別の縁起物授与品が授与されるほか、5日までは「甘酒授与」(300円)もある。
  • 4月の「紅しだれ桜コンサート」の期間中は、社殿や神苑がライトアップされ、貴賓館ではコンサートも開かれる。

ライターのおすすめ

なんと言っても「泰平閣」に座って美しい風景をゆっくり眺めるのがオススメ!賑やかな市街地が嘘のように静かで別天地です、鯉のえさを買って池の鯉にあげるとおもしろいほど寄ってきますよ。子どもたちも大喜び。

磯本歌見

関西最西端・忠臣蔵の故郷「赤穂」に住みながら、フットワークの軽さを活かして京阪神・奈良まで取材へ。仏像ガールでご朱印女子。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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