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観光観光

2021.03.30

大阪城は天守閣だけじゃない
押さえておきたい周辺スポット

writer : 塚本隆司

大阪府大阪市中央区大阪城一番一号。大阪城天守閣の住所だ。威風堂々たる姿は、まさに大阪の中心地である。数々の歴史の舞台となった大阪城は、大阪観光の目玉のひとつ。つい天守閣だけに目を奪われがちだが、天守閣以外にも見どころはいっぱいだ。知らずに通り過ぎるのはもったいない。周辺の観光スポットを紹介しよう。
※こちらは、公開日が2015年12月27日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。

最新技術で復興された「大阪城天守閣」

1931年(昭和6年)、当時軍用地となっていた本丸周辺を公園化しようと建てられたのが現在の「大阪城天守閣」。公園の整備と軍の司令部庁舎と同じくして、博物館として建設された。その建設資金は全額市民からの寄付金。戦後に司令部庁舎は警察本部や市立博物館として使われ、現在も天守閣の前に残っている。ともに最新工法で造られたモダニズム建築の司令部庁舎と古典建築の天守閣。時代の移り変わりを感じる光景として眺めてみるのもいいだろう。

復興天守の姿はどの時代のもの?


「太閤さんの城」とも呼ばれる大阪城。確かに最初の天守は太閤さんこと豊臣秀吉が築城したもの。大坂夏の陣で落城した後、豊臣時代の大坂城は徳川家によって、堀も石垣も全て跡形無く埋め尽くされた上に城が再築され2代目となる天守も建てられた。その徳川の天守も1665年に落雷で焼失し、以来天守は再建されなかった。昭和の復興天守の姿は、歴史資料や現存する各地の天守を研究し、豊臣時代の外観を復元すべく造られたものだという。内部を博物館として活用したのも当時としては、画期的なアイデアだったそうだ。この天守閣は歴史的景観に寄与する建築物として登録有形文化財にとなっている。
天守の5層目には金箔(きんぱく)で虎と鶴の絵が描かれているが、豊臣時代は鶴ではなく鷺(サギ)の絵だったようだ。外から鶴の絵は確認しづらいが、天守閣最上階にあがれば、間近で確認することができる。

豊臣時代の城はどこに?目には見えない観光スポット


天守閣の南に、一見井戸の跡のようにも見える大きな円形の筒がある。この下に豊臣時代の石垣が眠っているのだ。学術調査が行われた1959年(昭和34年)、ここで火災の痕跡が残る石垣が発見された。火災の跡は大坂夏の陣だろう。この石垣は、徳川家が豊臣時代の痕跡を徹底的に埋め尽くした上に、徳川の大坂城を造ったことが証明されるきっかけとなった。
天守閣入口のすぐ前に秀吉が黄金を沈めたという伝説の井戸「金明水井戸(建物は重要文化財)」がある。徳川時代のものなので伝説と異なる事は明らかだが、地中に豊臣時代の遺構が眠っていると思えば、歴史ロマンを感じずにはいられない。目に見えるものだけが観光スポットではないのだ。

周辺では今も発掘調査が行われている。豊臣時代の石垣を公開するプロジェクトも進められており、今後が楽しみである。

天守周辺の穴場的スポット「日本庭園」


天守閣前には、お土産店などがあり観光客らで賑わっている。射的や手裏剣投げなどで歓声をあげる外国人の姿は大阪城観光らしい光景のひとつだ。にぎわいを楽しむのも良いが、静かなところでちょっとゆっくり落ち着きたい時もある。そんな時に休憩ができるのが本丸内西側にある日本庭園。このあたりは江戸時代に本丸御殿があったところで周辺には座れる場所もある。記念撮影にちょうど良い池もあり、比較的すいている穴場的なスポットだ。

スマートポイント

  • 大阪城の観光は見どころ満載。大阪城公園内に点在する重要文化財など、全て見ようと思えば最低半日は必要。天守閣内だけでも通常1時間弱。じっくり見ていると3〜4時間かかるのだ。
  • 公園内を効率よく観光するならボランティアガイドにお願いしよう。桜門前の豊国神社内に事務所がある。好みや時間に応じて対応してくれるのだ。帰り道に沿った案内をお願いすることもできる。
  • 観光客のピークとなる時間は午前9時前後と午後4時半前後。天守閣の営業開始時間と終了時間が混み合う時間帯だ。外国人観光客や修学旅行が多いので平日や休日、天候などもあまり影響されない。

ライターのおすすめ

食べ歩きできるような軽いものは本丸付近でも売っているが、食事ができる店はないので弁当を持ってピクニック気分で行くのがいいかも。でも、雨や日差しを避ける場所がほとんどないので注意が必要。

塚本隆司

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