阪神甲子園球場といえば阪神タイガースの本拠地であり、春夏の高校野球の熱戦でも知られる野球の聖地だ。1924(大正13)年に完成してから90年以上の歴史を誇るスタジアムで多い時には5万人もの観客が訪れる。2010(平成22)年3月にリニューアル工事が完了し、甲子園歴史館がオープンした。ここでは過去の名勝負など、野球場にまつわるさまざまな歴史記録を見ることができる。
観光
2016.09.17
甲子園歴史館で阪神甲子園球場
と阪神タイガースの歴史探訪
writer : 松田きこ
甲子園歴史館で感動を再び
甲子園球場の球場外壁側にある甲子園歴史館では、高校野球や阪神タイガース、甲子園ボウルの名勝負や名選手の記録を写真や映像で紹介。[入館料/大人600円、子ども(4歳~中学生)300円]
館内には高校野球ゾーン、阪神タイガースゾーンほか、様々なコーナーがあり、かつての選手や名シーンの紹介に胸が熱くなる。
阪神タイガースの名シーンを紹介
阪神タイガースゾーンでは1985年以降の優勝監督のユニホーム、ペナント、トロフィーを展示。
優勝シーンをはじめとする名シーンを選んで、映像で見ることができる。ファンにとっては思い出がよみがえる人気のスポットだ。
ドラフト体感コーナー。タッチパネルに自分の名前や出身地、希望球団などを入力すると、ドラフト会議の時と同じ画面がモニターに映しだされ、自分が選ばれたようなわくわく感が味わえる。モニター前で写真撮影もokだ。
かつてのスコアボードを展示
1934(昭和9)年から1983(昭和58)年まで、約半世紀にわたって使われていた手書きのスコアボード。専門の職人が独特の書体で手書きした文字は力強く美しい。現在は電光掲示式のスコアボードだが、字体は手書き時代のものを再現している。
タイガース関係の野球殿堂入りレリーフ。往年のスター選手らの栄誉が讃えられている。
広い球場を一望できるバックスクリーン前の展望スペースは、絶好の記念撮影ポイント。試合開催時は試合開始30分前まで開放されている。※試合時、荒天時など、閉鎖する場合あり
スタジアムツアーで球場の裏側をのぞこう
ガイド付きのスタジアムツアーは、選手が使うロッカールームやブルペンなどを特別に見学できる。日によってコースが違うため、どの場所を見学できるかは当日のお楽しみ。
テレビの野球中継でおなじみのブルペンでは、ユニフォームやキャップを身につけて記念撮影ができる。
選手になった気分でベンチに座って間近にグランドを見ると、観客の歓声が聞こえてくるような迫力ある雰囲気が味わえる。
[スタジアムツアー/大人1,500円、子ども(4歳~中学生)1,000円]
お土産にぴったりの阪神タイガースグッズ
阪神タイガース7回攻撃の時に飛ばすタイガース風船。これを買って、ぜひ試合を見に行こう。真剣勝負にハラハラ・ドキドキ、観客席の熱気もハンパではない。メガホンをたたいて応援合戦に加われば、気持ちが高揚してますますファンになること間違いなしだ。
スマートポイント
- 阪神甲子園球場スタジアムツアーは事前予約がおすすめ。毎月1日10時に翌々月分の予約受け付け開始。予約専用電話0798-44-3310(10:00~17:30・月曜休)又は甲子園歴史館ホームページから。
- 普段は選手や関係者しか入れないエリアを見学できるスタジアムツアーはガイドに案内してもらえるので、質問もできて楽しさ倍増だ。甲子園球場のグラウンドに立つとじわっと感動がこみ上げてくる。
- スタジアムショップでは、甲子園歴史館オリジナルグッズ、阪神タイガースグッズの他に、高校野球開催中は高校野球グッズが並ぶ。シーズンオフでも甲子園歴史館は開館。
ライターのおすすめ
阪神甲子園駅の目の前にある阪神甲子園球場。敷地に入って、スタジアムの外周をぐるっと回ると反対側に甲子園歴史館がある。球場の西隣りにある素盞嗚神社では野球に関連するお守りがあるので合わせて訪ねてみよう。
松田きこ
おいしいものを食べるのも作るのも大好き、お酒はもっと好き。取材の旅先で酒蔵や温泉を訪ねるのが趣味です。
INFORMATION
スポット名 | 甲子園歴史館 |
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住所 | 兵庫県西宮市甲子園町1-82 |
電話番号 | 0798-49-4509 |
料金 | スタジアムツアー/大人1,500円、子ども(4歳~中学生)1,000円 |
営業時間 | 10:00~18:00(11月から2月は17:00まで) |
定休日 | 月曜(試合開催日、祝日は営業) |
駐車場 | 無 |
備考 | HP:http://www.koshien-rekishikan.com/ |