神戸・阪神間に連なる六甲連山。市街地から近くて便利な六甲山は、豊かな自然の中で観光施設や宿泊施設も充実。山上からの眺望は抜群で、眼下には阪神間の街並み、遠くは生駒山、明石海峡大橋が見渡せる。1000万ドルの夜景ともいわれる夜の景色もぜひ見てほしい。
観光
2016.10.11
神戸を代表する山遊びスポット
六甲山で自然と絶景を満喫
writer : 松田きこ
天覧台とTENRAN CAFEからスタート
昭和天皇がこの場所から景色をご覧になったことから名付けられた天覧台は、六甲ケーブル山上駅の隣にあって見晴らし抜群。TENRAN CAFEでは、六甲山で採れた蜂蜜、六甲山ミツバチやまみつを加えた、やまみつカレー(900円)がおすすめだ。ピリッとした辛さにやまみつがコクを添える。
美しい音色に癒される六甲オルゴールミュージアム
南ドイツの山荘をイメージしたロマンチックな建物。館内には、100年ほど前のヨーロッパやアメリカの自動演奏楽器が展示され、30分おきにコンサートが開かれる。世界最大級の自動演奏オルガン(ダンス・オルガン)デカップ・ダンス・オルガン「ケンペナー」は、その昔ダンスホールなどで実際に音楽を奏でていたもの。現代の電子楽器とは違うあたたかい音色と迫力ある振動が心地よい。
オルゴールの組み立て体験では、好きな曲とケースを選んでオリジナルオルゴールを作ることもできる。
中庭の池畔にある巣箱は実はオルゴールで、ひもを引くと音楽が流れる。森の中に響くオルゴールの調べにうっとりする。
緑が美しい六甲山カンツリーハウス
芝生広場を中心に池、遊具、バーベキュー場などがあり、山遊びを満喫できるスポット。芝生でお弁当を広げるもよし、備品をレンタルすれば手軽にバーベキューが楽しめる。ワンちゃんと一緒に食べられるスペースや、ドッグランもあるので家族みんなで遊ぶことができる。
ローズウオークでは、美しいバラが、6月下旬から7月上旬、9月中旬から10月中旬の年2回見頃を迎える。開花時期のみオープンとなるので、事前に確認してから行こう。芳しいバラの香りの小径を歩くと優雅な気持ちになれる。
六甲山カンツリーハウスからペアリフトで自然体感展望台 六甲枝垂れへ
自然と親しむ、自然体感展望台 六甲枝垂れ
2010年に完成したオブジェのような建物が、自然体感展望台 六甲枝垂れ。六甲山に立つ大樹をイメージし、ヒノキで作られたフレームがまわりを覆っている。中の通路に立つと、枝葉のようなドーム型のフレームから木漏れ日が美しい影を落とす。また、フレーム越しに見る海や山は、外で見るのとはどこか趣が変わる。建物内部のスロープをおりると随所に自然光や風が取り入れられて、不思議な心地よさに包まれる。電力はほとんど使われておらず、計算された自然の力が快適な空間を作っているのだ。
山野草の宝庫「六甲高山植物園」
標高が高い六甲山は年間平均気温が北海道南部と同じくらい。その気候を生かして、世界の寒冷地に生息する植物や六甲山に自生する植物を自然に近い状態で展示している。スタッフによる園内ガイドも毎日無料で開催されているのでぜひ参加してみよう。(開催時間はHPで要確認)
スマートポイント
- 施設間は路線バスが運行していてとても便利。車で行く場合は駐車場があり、六甲ガーデンテラス以外の各施設は、平日は駐車料金が無料なのも見逃せない。
- 自然体感展望台 六甲枝垂れは、その立地を生かして、夏には六甲山の風と冬に採取した天然の水を利用した冷風体験、冬は樹氷観測など、四季折々の自然を体感できる。時期によっては夜間のライトアップも楽しめる。
- TENRAN CAFEの他に、六甲オルゴールミュージアム、六甲山カンツリーハウス(土日・祝日のみ営業)、六甲ガーデンテラスにレストランがあって、素敵な眺望の前で食事をすることができる。
ライターのおすすめ
見どころ満載の六甲山。山上へはケーブルカーで行くのがおすすめ。六甲ケーブル下駅から高低差493.3メートルを約10分かけて進む。2両あるうちの1両(海側)は窓ガラスがなく、自然の風に季節を感じる。
松田きこ
おいしいものを食べるのも作るのも大好き、お酒はもっと好き。取材の旅先で酒蔵や温泉を訪ねるのが趣味です。
INFORMATION
スポット名 | 六甲山 |
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住所 | 兵庫県神戸市灘区六甲山町界隈 |
ジャンル | 観光 |
料金 | 各施設によって異なる |
営業時間 | 各施設によって異なる |
定休日 | 年中無休 |
駐車場 | 有り(有料) |
備考 | HP:https://www.rokkosan.com/ |