* * menu
閉じる

観光観光

2016.11.08

天守だけではもったいない!
姫路城は周辺散策もオススメ

writer : 塚本隆司

平成の保存修理を終え、別名「白鷺城」の名の通り白鷺が舞っているかのような白亜の大天守をひと目見ようと、観光客が連日訪れている姫路城。
多くの人が城内へ、天守閣へ、と向かうなか、周辺散策を楽しむ人たちもチラホラ。見る方向によって変わる天守群の姿や周辺に残る遺構など、楽しめるスポットがいくつもあるのだ。天守だけではない、姫路城周辺の見どころを紹介しよう。
姫路城

駅からすでに姫路城

石碑
姫路駅から城の玄関口となる南側「桜門橋」までは、徒歩でおよそ20分。駅から真っすぐ城へと延びる大手前通りの先に、姫路城が見える。駅の付近は、姫路城の外堀だったところ。駅に降り立てば、かつての城内に立っているようなものだ。
大手前通りを進みがちだが、当時の大通りは西に1本入った「中ノ門筋」。古い建物が残っている訳ではないが、飲食店が立ち並ぶ中に高札場跡などがある。中堀跡には国道2号が通っているため、沿道に石垣が残っている。城前の堀は内堀で、3重の堀があった広大な城だったことを体感できるだろう。
姫路城玄関口まで来ると、観光地らしい土産店や飲食店、観光人力車などが待っている。
観光人力車
内堀に架かる桜門橋を渡り、桜門をくぐると三の丸広場だ。姫路城天守が眼前に現れる。
眼前に現れた姫路城天守
ちなみに、駅を離れるとロッカーが少ない。城入口を入ってすぐに小規模のロッカーがあるが、駅周辺で利用しておくことをオススメしたい。

天守に上らなくても、見どころ満載

三の丸広場は、市民憩いの公園だ。観桜会や観月会、お城祭りなどイベント等のメーン会場になる。特に春の桜は見事で「日本さくら名所100選」に選ばれている。普段は芝生が広がる風景も、花見を楽しむ多くの人でにぎわう。
花見の季節の三の丸広場
つい広場から真っすぐ城内入り口を目指してしまいがちだが、左手にある千姫ボタン園を通って入口へと向かうのもいいだろう。
三の丸広場東側
三の丸広場東側には、姫路市立動物園がある。1951(昭和26)年に開園した動物たちとの距離が近い、昔ながらの動物園だ。地元の人はもとより、観光客にも「お城の中の動物園」として人気がある。入場料は大人200円、5才以上中学3年生までは30円と驚きの価格だ。
小さな子どもや天守を上るにはちょっと体力が心配という人は、動物園から姫路城を眺めるという手もある。観光客があふれる城内に比べ、のんびりほのぼのとしたひとときを過ごせるだろう。

姫路城を眺めながら周囲を散策

2度目以降の訪問でひと味違った姫路城を楽しみたい人や、時間がある人に人気なのが、周辺散策を楽しむコース。
ゆっくり歩いても2時間くらいで回れるだろう。「姫ちゃり」という駅や城周辺に10カ所(2016年6月現在)あるサイクルステーション間で乗り降りできるコミュニティーサイクルや観光レンタサイクルを活用するのもいい。
姫ちゃり
周囲には、兵庫県立歴史博物館や姫路市立美術館、姫路文学館などのアートミュージアムがある。城や歴史に興味があり訪れた人は、歴史博物館に行けば姫路城や城下町姫路の歴史を知ることができる。

姫路城が世界文化遺産に登録された際、姫路城が美しく見えるスポットを市民が選んだ「姫路城十景」は人気の撮影スポットだ。少し離れた場所もあるが、多くが城の周囲にあり、周辺散策の魅力になっている。
シロトピア公園から見た姫路城

写真は城の北側にあるシロトピア公園から見た姫路城

こんな所に見どころも!隠れた人気スポット「千姫の小径」

姫路城の西隣には、姫路城西御屋敷跡庭園「好古園」がある。姫路城を借景にした日本庭園だ。発掘調査で見つかった遺構をそのまま活用し、電柱や電線などが見えないように設計されていることから、時代劇の撮影などにもよく使われている。1時間ほど余裕がある場合には、ちょうどよい立ち寄りスポットだ。姫路城とのセット券も販売されている。
千姫の小径
好古園のさらに西側に「千姫の小径」という南北に延びる道がある。細い土の道だが、原生林が残る内堀と清らかな船場川の流れ、古い街並みに挟まれ風情がある。外国人観光客からも評価が高く、隠れた人気スポットになっているのだ。
千姫の小径の北側にある清水門橋から西側、姫路文学館へと続く石畳の道も趣がある。周辺には、古民家を改装した飲食店やゲストハウス、老舗店があるのも人気の理由だろう。

スマートポイント

  • 姫路城天守閣への登城もだが、周辺散策にしても結構歩くことになる。天守閣では靴を脱がなければならないし、急な階段ばかり。歩きやすい靴や服装で行こう。
  • 時間がある人、何度か姫路城に来たことがある人は、ぜひ周囲をぐるりと回って欲しい。連立式の天守は見る角度によって違った印象を受けるはずだ。
  • レンタル自転車もいいが、お城の周りを走るレトロ調のボンネット型バス「城周辺ループバス」もおすすめ。1回100円。一日乗車券なら300円で姫路城入城料の割引(200円)もある。

ライターのおすすめ

お城の観光は、天守に上っただけで満足しがちだが、それではもったいない。庶民が歩いた場所からお城を眺めて、城下町姫路を楽しんで欲しい。

塚本隆司

ご覧頂きありがとうございます。
「行きたい」気持ちが「行こう」に変わった瞬間が今ならうれしいです。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

JALで行く!国内ツアーは格安旅行のJ-TRIP

  • Facebookロゴ
  • Twitterロゴ
  • LINEロゴ
  • Pinterestロゴ
  • リンクをコピーする
  • この記事をシェアする
  • Facebookロゴ
  • Twitterロゴ
  • LINEロゴ
  • Pinterestロゴ
  • リンクをコピーする

関西観光モデルコース

記事検索

ツアー検索