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観光観光

2016.11.10

阪神淡路大震災の記憶がここに
神戸港震災メモリアルパーク

writer : 塚本隆司

メリケン波止場
1995年1月17日午前5時46分、明石海峡付近を震源地とするM7.3の地震が神戸の街を襲った。阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)の発生である。神戸港の被害は甚大で、壊滅的な被害を被った。
メリケンパークの東に位置するメリケン波止場は、その傷跡を後世に伝えるため、「神戸港震災メモリアルパーク」として一部保存展示されている。震災の教訓と港の重要性、港の復旧・復興の様子が見られるのだ。

被災岸壁を状態保存

被災当時のまま状態保存されたメリケン波止場
神戸港の被災状況は凄まじく、約116キロメートルの護岸等は全て被災し、一部は壊滅した。メリケン波止場も被災し、その一部約60メートルが被災当時のまま状態保存され、神戸港震災メモリアルパークとなっている。崩れた岸壁、倒れかかった街灯、震災のもたらした破壊の力をまざまざと見せつけられる場所だ。
神戸港震災メモリアルパーク
神戸港震災メモリアルパークは、24時間誰でも自由に見学ができる屋外型の施設になっている。壁には、神戸港の被災の状況を伝える写真や復旧過程を記録した映像などを展示。
壁の展示
震災の状況を伝える丸いモニュメントには、地震発生時刻の午前5時46分がデザインされている。
震災の状況を伝える丸いモニュメント

映像で振り返る被災状況

被災状況とその範囲を伝えるコーナー
模型と映像で、被災状況とその範囲を伝えるコーナーがある。このコーナーの上映時間は、9時から22時30分まで。日本語以外にも、英語、中国語、韓国語に切り換えるスイッチがあり、訪れる外国人たちにも当時の状況を知ってもらうことができる。
外国人の姿
実際、神戸港震災メモリアルパークでは、外国人の姿をよく見かける。ループバスの停留所やメリケンパークへの東側入口に近いため、観光ルートにも組み込まれているのだろう。訪れやすさもあるかもしれないが、熱心に見ていくようだ。

屋外施設なのでいつでも観覧可能

写真パネル
写真パネルでは、メリケン波止場の被害と復興までの様子が解説されている。
犠牲者への慰霊と鎮魂、神戸の復興・再生を願って始まった「神戸ルミナリエ」の写真パネルも、この場所で見るとより深いものがある。屋外施設であるため、夜も間接照明で照らされ、いつでも訪れることができる。
夜の神戸港
神戸港は、震災から2年で復旧。以前より強固な施設で、大型船の受け入れも可能となり、新しい埠頭(ふとう)としてよみがえった。夜景を楽しみながら、震災当時に思いをはせてみるのもいいだろう。
夜景

スマートポイント

  • JR元町駅から鯉川筋を海側(南)へ10分ほど歩けば、メリケンパークに到着。神戸港震災メモリアルパークは、同パークの入口から少し南に行ったところにある。
  • 外国人観光客や修学旅行生などが訪れる姿をよく見かける。説明板は英語でも書かれているので、海外からの観光客も熱心に見ていくスポットなのだ。
  • メリケンパーク内の屋外施設なので無料。神戸ポートタワー近くの神戸海洋博物館にも震災関連の展示(有料)があるので、あわせて訪れるのもいいだろう。

ライターのおすすめ

神戸市内には、震災関連のモニュメントが所々に点在しています。その中でも代表的な場所といえるでしょう。20年以上昔の話になった震災を、今も大切に伝えている場所が、ここにあります。

塚本隆司

ご覧頂きありがとうございます。
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INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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