恋愛成就とパワーアップ
生田神社でご利益をいただこう

万物の成長を加護する神様

ご祭神は、稚日女尊（わかひるのめのみこと）。日本書記によると201年（神功皇后元年）創建と記されています。神功皇后が三韓外征から帰る途中、ちょうど現在の神戸港あたりで船が進むことができなくなってしまいました。神占を行ったところ、稚日女尊が現れ、「私は活田長峡国に居りたい」と申されたので、海上五十狭茅（うながみのいさち）という者を神主として祀られたのが始まりです。
稚日女尊は、物を生み育てて万物の成長を加護する神様であり、機殿で織物もする神様でもあるので、いろいろなものを結びつける、ご縁を紡ぐ、すなわち、縁結びの神様ともいわれる所以です。

末社にもお参り

木の鳥居をくぐり、三の鳥居をくぐり、生田神社のシンブルともいえる楼門を通って、拝殿でお参りをしたら、末社にお参りしましょう。



生田神社には、えびす神社、住吉神社、諏訪神社など15の末社があります。それぞれ、健康の神様、芸能の神様など、いろいろなご利益がある神様を祀っているので、今の自分にあう神様にお参りしましょう。

また生田神社は、神戸七福神の一つ、音楽と芸能の神様、市杵島姫命（弁財天）をお祀りしています。七福神めぐりのときには、こちらの弁天社をお参りしましょう。

生田の森はパワースポット

本殿の北側には、こじんまりとした森「生田の森」があります。かつて東西はフラワーロードまで、南北は六甲山系と続くような広大な森林でした。合戦の地として歴史にも登場し、『枕草子』に記載され、後鳥羽院、順徳院らにより歌が詠まれる名勝の地としても有名でした。

「生田の森」に入ると、さらに空気が凛とします。樹齢600～800年といわれるご神木が4本あり、パワースポットともいわれています。ご神木に手を当てて1～2時間過ごす人、海外に行く前へ行った後、必ずお参りに来る人もいるそうです。

縁結びの神様としてもご利益あり

昭和初期から神前結婚式が行われてきた生田神社は、縁結びの神様としても有名で、多い日には6～8件、1時間おきに挙式が行われるほど。縁結びのお守りやブレスレット、絵馬などの縁起物も授与しています。


水に浮かべると文字が出てくる縁結びの水みくじもあり、生田の森の清らかな水で占います。ぜひ授与したいですね。

また、二の鳥居をくぐって東側にある松尾神社。その赤い小さな祠の脇に立つ杉の木に向かって、恋愛成就を祈願すると叶うのだそうです。

復活を繰り返してきた活力みなぎる神社

生田神社は、これまで戦災や震災など、何度も大きな災害にあっています。昭和20年、終戦の年には大海神社以外、全部焼失しましたが、昭和34年には再建。平成7年の震災では本殿以外はほぼ倒壊しましたが、翌平成8年には昔の形と一切変わらぬ姿で再建しました。復活やよみがえりの社としてもて信仰が厚く、長谷川穂積選手など、スポーツ選手のお参りも多いそうです。かつて「生田」は「活田」といわれ、活力、エネルギーのある場所とされていました。生田神社は、次のステップにつなげる社としてもご利益があるのです。