嵐山のシンボルとして、桂川に架かる渡月橋は全長155mの橋で、平安時代の僧である道昌(どうじょう)の手によって架橋されました。その後、応仁の乱や洪水などで流失した渡月橋は、江戸時代に角倉了以が架け直し、現在にいたります。時代劇や浮世絵の雰囲気そのままの渡月橋は様々なメディアに登場。京都のみならず日本を代表するアイコンの一つとなっていて、連日、国内外からの多くの観光客で賑わっています。
四季の魅力あふれる嵐山に架かる渡月橋
桜や楓が嵐のように舞いあがる様子から名づけられ、平安時代から名勝とされた嵐山。渡月橋を流れる桂川の岸辺にも桜、紅葉が植えられ、シーズンには格別の美しさを誇ります。夏には渡月橋上流の大堰川で行われる鵜飼、12月には嵐山花灯路のライトアップ、冬本番には雪化粧と、四季を通じて魅力あふれる橋となっています。
そもそも渡月橋とはどんな橋?
渡月橋の下を流れる川は、渡月橋より上流は大堰川(おおいがわ)で、渡月橋より下流は桂川となり、川の名前が変化する境界となっています。一見すると木造で嵐山の風景になじむ渡月橋は、実は鉄筋コンクリート製。自動車や路線バスが往来し、現在も交通の要所となっています。
渡月橋と船遊び
渡月橋を印象付ける要素の一つとして上流の大堰川に浮かぶ船が挙げられます。川に屋形船を浮かべる何とも風情のある船遊びは、平安時代の醍醐天皇が行った船遊びに端を発しています。船を浮かべ、ゆったりとした大堰川の流れに身を預けると、平安の貴族の気分が味わえます。
※こちらは、公開日が2015年12月27日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。