竹垣が施された竹林が道の両サイドに茂る嵯峨野竹林の道。清涼感あふれ、夏の日差しも冬の冷たい風も優しく遮られ、葉擦れの音、竹と竹がぶつかり合う音が心地良く、一歩足を踏み入れると、自然と穏やかな気分になります。人力車が行き交ういかにも京都らしい景色の続く、嵯峨野竹林の道は、渡月橋と人気を二分する京都嵐山の観光スポットとなっています。
嵯峨野竹林の道へのアプローチは3種類
嵯峨野竹林の道を訪れるには、おもに3つのパターンが存在します。代表的なのは、嵐電のある嵐山メインストリートから入って行く王道的なパターン。次に定番なのは天龍寺を参拝し、庭園を抜けて進むパターン。最後にもう一つ、渡月橋が架かる大堰川を歩いて、嵐山公園から入るパターンでは、嵯峨野竹林の道でも最も美しいアングルの大河内庭園前の入り口から竹林に入れます。少しマイナーですが嵯峨野竹林の道を最も堪能できます。
1年の最後には嵐山花灯路でライトアップ
竹は1年を通して青々と茂り、爽やかな雰囲気に満ちていて、シーズンに関係なく嵯峨野竹林の道は、いつ訪れても美しい観光スポットですが、1年の最後、12月に様子が一変します。2005年開始のライトアップイベント『嵐山花灯路』では、嵯峨野竹林の道もライトアップされ、幻想的な雰囲気に。ライトアップ期間は、一年の内でも12月のわずかな10日間ほど。それ以外の時期の夜は真っ暗なので、注意が必要となっています。
周辺への観光スポットへの経路としても便利
嵯峨野竹林の道の周辺には、他にも嵐山の中でも屈指の紅葉の名所である常寂光寺や、落柿舎など観光スポットがいっぱい。主要駅から歩く場合、最短ルートとして、別の道が紹介されていますが、ちょっと遠回りすれば、嵯峨野竹林の道を経路として活用することも可能です。また、最寄駅の嵐電の嵐山駅には、嵯峨野竹林の道を模したオブジェのキモノフォレストがあるので、嵐電を利用しない人も、ぜひ立ち寄り下さい。