江戸幕府の始まりと終わりの舞台になった二条城は、世界遺産にも登録され、修学旅行の定番スポットとしても有名です。明治時代には離宮になったこともあり、正式名称を「元離宮二条城」といいます。ちなみに、幕府は二条城と称していましたが、朝廷は二条亭と呼んでいたのだとか。そんなところにも歴史の一端を垣間見ることができる建築物を間近に、教科書や小説・ドラマでしか知らない昔に思いを馳せてみてはいかがでしょう。
数多くの国宝・重文を誇る二条城の見どころとは
国宝に指定されている二の丸御殿は、徳川慶喜が大政奉還を発表した場所。かつての将軍家の生活を知ることができる絢爛豪華な建築と障壁画には目を見張ります。明治17(1884)年には宮内省の管轄となり、江戸期に消失したものの明治期に移築された本丸御殿をはじめ、城門、隅櫓、土蔵、塀など、さらには障壁画なども重文に指定されています。
見事な庭園も見逃せないビューポイント
元離宮二条城には、3つの庭園があります。
江戸時代からある二の丸庭園、明治時代に造られた本丸庭園、そして、昭和に入ってから出来た清流園です。二の丸庭園は何度も改修が行われ、昭和28年に国の特別名勝の指定を受けました。米国の日本庭園専門誌でも高く評価されている清流園は、東半分が芝生の洋風庭園、西半分が池泉回遊式山水園(和風庭園)からなる和洋折衷の美しい庭です。
春の京都の恒例行事「二条城ライトアップ」
二条城では、四季を通じて多くの花木が見る者を楽しませてくれます。
春には庭園がライトアップされ、桜の園・清流園や二の丸御殿台所などが観覧できるだけでなく、いけばなの展示や琴の演奏、京の名産品の販売も行われます。和装で行くと入城料(通常400円)が無料に!きもの着付け体験とあわせて旅程に組み込んでみるのもおすすめ。
※こちらは、公開日が2016年2月26日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。