鎌倉初期に藤原(九條)道家によって創建され、東大寺と興福寺からそれぞれ一字ずつを取って称した東福寺。わが国最古最大の大伽藍が立ち並び、重森三玲が手がけた本坊庭園や通天橋の紅葉が名高いお寺です。
鎌倉時代創建の大伽藍
創建は、鎌倉時代で、摂政関白・藤原(九條)道家が、南都東大寺と興福寺から「東」と「福」の二文字を取り、九條家の菩提寺として造ったお寺です。
かつてあった仏殿本尊の釈迦如来像は高さ15m、左右の観音・弥勒両菩薩像は、7.5mで、新大仏寺といわれ、足利義持、豊臣秀吉、徳川家康らによって、保護修理も加えられました。
重森三玲作の庭園美に癒される
日本庭園史の研究の第一人者、重森三玲が残した名庭、「方丈庭園」は実に見事。「国指定名勝 東福寺本坊庭園」とされ、近代庭園の傑作です。南庭、西庭、北庭、東庭、季節ごとにそれぞれの苔地や砂紋の美しさを楽しむことができます。
紅葉の名所として名高い東福寺
境内には、イロハモミジなど約2000本の紅葉が植えられ、京都隋一の紅葉の名所として有名です。最盛期には1日最高35000人の観光客が、紅葉を愛でるために訪れるそうです。
なかでも通天橋など3つの橋から見る紅葉は見事です。