下鴨神社は、京都で最も古い神社の一つ。境内の糺の森は、縄文時代から生き続ける神秘の森で、源氏物語など多くの文学作品にも登場します。キラキラとした木漏れ日に包まれて、本殿までの参道を歩く気持ちの良さは格別です。
本殿には、国家安泰・厄よけ・交通安全の神様「賀茂建角身命」と、縁結び・安産・育児の神様「玉依媛命」が祀られています。社殿と糺の森は、共に世界遺産に登録されています。
すべてがパワースポット
相生社の横には、二本の木が途中から一本になった不思議な木があります。連理の賢木といわれ、縁結びのシンボル。現在は4代目で、枯れそうになると糺の森でまた同じような木がみつかるのだそうです。小さな石が年月とともに成長し、岩となったとされる、国歌「君が代」にうたわれるさざれ石もあります。みたらし祭の足つけ神事がおこなわれる御手洗池では、毎年土用の丑の日近くになると、水がこんこんと湧き出してきます。下鴨神社には、あちこちに不思議がいっぱいです。
河合神社で身も心も美しく
糺の森を入ってすぐ左手に入ったところにあるのが、下鴨神社の摂社の一つ、河合神社です。門には「日本第一美麗神」の看板が。これは見逃せません。外見だけでなく、内面も美しくなれるようと祈願する鏡絵馬が人気。手鏡の形の絵馬に描かれた顔に、願いをこめて化粧品や色鉛筆で化粧をして奉納します。美麗お守りなどもあって、いろいろ気になってしまいそうです。
足つけ神事、みたらし祭に行ってみよう!
葵祭で知られる下鴨神社ですが、毎年土用の丑の日の前後に開催される夏の風物詩「みたらし祭」も人気です。御手洗池の水は、心臓がキュッとなりそうなほど冷たさ。その水に足を浸し、邪気を落とし、ロウソクを灯して無病息災を願います。
この御手洗池に湧く水の泡を形どって作られたのが、みたらし団子。御手洗池はみたらし団子の発祥の地でもあります。参拝帰りに、「賀茂みたらし茶屋」でみたらし団子を食べるのもいいですね。
※こちらは、公開日が2015年12月27日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。