清水寺は、観音様のお告げに導かれた奈良時代の僧、延鎮上人によって778年に開創。その後、蝦夷制圧で活躍した坂上田村麻呂が本堂や本尊を寄進したと伝えられています。秋は紅葉、春は桜が素晴らしくきれい。京都市内が一望できる、有名な清水の舞台はもちろん、道端の小さな石仏まで、至る所に見どころがいっぱいです。現在も、京都観光の王道スポットとして大人気ですが、1200余年、貴族や武士、庶民に愛され続けてきたのが清水寺です。
清水寺の不思議をチェック!
清水寺には、普通に参拝していては見逃してしまいそうなところに、注目したいチェックポイントがたくさんあります。まずは仁王門前の狛犬に注目。通常は、口を開いたものと閉じたもので一対となる狛犬ですが、清水寺の狛犬はどちらも口を閉じた「阿形」です。三重塔の四角の鬼瓦に注目すると、東南のみ龍の瓦になっています。本堂の腰長押には「弁慶の爪痕」と呼ばれる深い傷が…。ほかにも、興味惹かれる不思議があちこちにあります。
暗闇の中を歩いて自分と向き合う「胎内めぐり」
随求堂では、お堂の地下を大随求菩薩の胎内に見立てた「胎内めぐり」を体験できます。階段を下りたお堂の地下は、真っ暗。壁に巡らされた数珠を頼りに、五感を研ぎ澄まして進みます。その先で出会う光に、あなたは何を願うでしょうか。暗闇の中を歩いてお堂の上に上がると、さっきまでとは少し違う、生まれ変わった自分に出会えるかもしれません。
やっぱり清水の舞台はすごい!
やっぱり、清水寺といえば清水の舞台。立派な本堂からせり出す、優雅で広い桧舞台は、これぞ京都という光景です。錦雲渓の急な崖に、釘を1本も使わずに組みあげられた建築工法には、昔の人の知恵が詰まっています。春・夏・秋に行われる夜間特別拝観もおすすめ。ライトアップされた幻想的な清水寺は感動的です。