とにかく混ぜる!
さて、10分ほど海水をかき混ぜているうちに
あっという間にブクブクと泡が出てきて、
海水がおからみたいにポロポロした塊になってきた。
ここからが勝負、ちょっとスピードアップして
焦げ付かないように竹串で塩をこそぎとりながらせっせと混ぜ続ける。
「塩は、作る人によって仕上がりの色が違うんですよ。
人の心を表しているというか…」と
今日案内してくれた阿波連(あはれん)さんがいうと、
これはちょっと手を抜けないんじゃあない〜と頑張るMちゃん。
大丈夫、まっ白に仕上がりましたよ。
塩の状態になるまでかき回したらここでの行程は終了。
隣の机に石の器を移動して、
ここでさらに石の器の余熱を利用して乾燥させながら、
大きな粒を潰して塩の状態に仕上げていく。
この行程は無心になってしまうらしく、
まるで取り憑かれたようにひたすらかき混ぜ続けるMちゃん。
このサラサラっぷりは半端ないと褒められるほど…
まさに念のこもった、もとい、愛のこもった逸品となりました。
グループ連れで作る時はみんなそれぞれ味も違うらしく、
味比べして、自分のがおいしい!と楽しくやり合うそう。
この出来立ての塩を、
味の付いていないせんべいにパラパラ振りかけて食べると、
「オリジナル塩せんべい」。
これがまろやかで美味いんだ。
このお塩は、小さな壺に入れて持ち帰りが可能。
ラッピングまでさせてもらえるので、お土産にもできるよ。
自分好みの塩に、仕上げてみてね。
さんご畑を見学
さて、続いては陸上のさんご礁「さんご畑」を見学してみよう。
園内に入ると真ん中にドーナツ状の大きな池があって、
その外周には様々な生き物が、
とっても個性的に展示されている。
まるでアーティストの作品が並んでいるように、
さんご畑のつくりは驚くほどにアーティスティック!
そしてそこに、さんごのカラフルで個性的な美しさ。
まるで自然の芸術展に来た気分になるよ。
海の生き物達
まずは円形や楕円のかわいい水槽。
この中にはさんごやイソギンチャクなどが種類分けされ、
あちこちで見やすく可愛く展示されている。
水槽の下も池になっていて、
そこにもさんごや魚たちが暮らしている。
実際にさんごや海の生き物達に触れられるスペースもあり、
ふだん街で暮らしている子供たちにはとっても素敵な経験になると思う。
水槽の下に降りていき、海の中の目線で見ることができる水槽もある。
そこはまるで海の中の森のようで、
さんごは色とりどりに美しく世界を構築していた。
ゆっくりと動き、呼吸をしているさんごを眺めていると、
海の中で揺られて生きるってどんな感覚なんだろうって思う。
だけどよく考えてみたら、
私達も産まれる前は羊水の中に浮かんでいたから
その感覚を実は知っているんだよね。
なんだか不思議だけど、
見ていて癒されるのは何かを思い出しているからなのかも。
全体でひとつのいのち
池の向こうはすぐ海になっていて、海水をそのまま循環させている。
「さんご畑」には驚くことに、海水のろ過装置がない。
池の中をわざと複雑な形にして、
自然のそのままの原理を取り入れることで
この大きな施設は全体の命を繋いでいる。
ここではさんご見学とともに、
希望者はさんごの移植もできるようになっていて、
沖縄の海のいのちを育てることにダイレクトにかかわることも可能だ。
海の生き物に触れ、感じ、考え、育てる。
「さんご畑」全体のあり方は、沖縄の海からのメッセージなのだ。
のどの渇きに
さて、暑い中を歩き回った後には、
冷んやりしたスイーツを食べたくなる!
そこで登場、塩ソフトクリーム&塩アイスクリーム。
夏は水分も塩分も取らなきゃね。
では、さっそくいただいちゃいましょう。
県産牛乳と砂糖キビ、
そしてここで作った塩が入ったナチュラルなスイーツ。
ミルクが濃厚でほんのり塩のコクがあって、
だけどあと味はさっぱりしていて、本当においしい。
食べて、遊んで、学んで、作って、大満足の「Gala青い海」体験。
ぜひ家族・友達と一緒に遊びに行ってみて!
※こちらは、2015年10月13日公開の記事となります。更新日はページ上部にてご確認いただけます。
※記事中の写真、価格は取材当時のものとなります。