那覇市桜坂の裏路地にある鮮やかな黄色の外観。そして看板には「琉球玩具」の文字。琉球張り子職人・豊永盛人さんの店「玩具ロードワークス」です。店内は独特なオリジナリティ溢れる琉球玩具の作品が並び、張り子は古典的な作品も手がけています。
定番の「沖縄おもしろカルタ」は、沖縄文化を描いた絶妙な絵と言葉がシュールな笑いを誘い、思わず心を揺さぶられる作品。ディープとほっこり感が交差する、そんな世界にご案内しましょう。
沖縄おもしろ情報
2024.10.28
writer : miya-nee(みやねえ)
那覇市桜坂の裏路地にある鮮やかな黄色の外観。そして看板には「琉球玩具」の文字。琉球張り子職人・豊永盛人さんの店「玩具ロードワークス」です。店内は独特なオリジナリティ溢れる琉球玩具の作品が並び、張り子は古典的な作品も手がけています。
定番の「沖縄おもしろカルタ」は、沖縄文化を描いた絶妙な絵と言葉がシュールな笑いを誘い、思わず心を揺さぶられる作品。ディープとほっこり感が交差する、そんな世界にご案内しましょう。
【第3位】マースストラップ
那覇市首里の革細工専門店「楽尚(RAKUSYOU)」とのコラボで誕生した塩(マース)入りストラップ。「沖縄おもしろカルタ」の絵と文字が描かれ、落としどころがあるのかないのか、なかなか興味深いところです。
白雪姫のイラストは「ふ」。
裏側の文字は「ふざけた 小人と いっしょだよ」です。
そして、ブレーメンの音楽隊のイラストは「と」。
裏側の文字は「としおいた われらの力 みくびるな」、素晴らしい発想ですね。
【第2位】沖縄ドライブ双六(すごろく)
沖縄本島を双六にしてしまった琉球玩具。双六のコマは、オーナーの豊永盛人さんが手作りした焼き物です。そして沖縄観光の「オススメスポットミニブック」付。ガイドブックには掲載されていない観光スポットを盛人さん自らがチョイスして手書きした説明入り!
大変貴重なガイドブックといえます。
ほんの一部だけ、双六をお見せしましょう。「国際通りに行く 時間がなくなる 1回休み」これはなかなかのあるある系ですね。観光の際は、どうぞお気をつけください。
【第1位】張り子の「ティーカップ金太郎」と「ティーカップリーゼント」
金太郎やリーゼントがティーカップに入った作品。独創的な絵のおもしろ張り子作品は、至るところに置かれていますが、意表を突く輝きを放っていました。
童話や昔話の主人公を扱った作品が多く、誰もが馴染みのあるキャラクターに新たな物語を吹き込んだモダンな作品たち。元々ストーリー性を持つキャラクターなだけに、そのギャップがおもしろく伝わるのでは。そんな疑問が過り、アイデアを出すコツをうかがってみると「んー何でしょうかね。笑」と答える豊永盛人さん。
新作が誕生するキッカケは、年に数回、県外で開催する展示会や個展の準備。その際に制作することが多く、時間をかけて思考を巡らし、面白いことを集中して考えることで新たな作品に結びつくといいます。
ティーカップに入ったリーゼントの男性や金太郎は、ティーカッププードルから結びついた作品。
「品種改良された金太郎やリーゼントがいたらおもしろいんじゃないか?」
そんな発想から試作品を制作し、生産性を考えながらデザインや絵付けの手順を整え、新作が誕生していきます。そこにコンセプトやテーマが存在するわけでなく、普段目にしているものを、そして書きためているメモ書きをヒントに発想が生まれてくるのだと。
集中力と直感からシュールな作品を生み出す豊永盛人さんの頭の中にこそ、おもしろアイデアが潜んでいたのです。
木を削って制作したキーホルダーだけに商品名は「木ホルダー」。
よく見ると、なぜか身体は魚の形。そして人魚までおります。
カタツムリとテントウムシが球乗りしている張り子。コラボでブローチになってしまった「タコイカブローチ」も張り子の作品。色が紅白で大変縁起が良さそうです。
確かに。張り子は壊れやすそうですね。
琉球張り子職人の豊永盛人さんは、古典作品も手がけています。
伝統工芸の張り子の技術を使い、モダンに生き返らせたアイデア満載の「玩具ロードワークス」の玩具。絵付けや言葉で作品の意味やおもしろさを7割ほど表現し、残りはお客様に考えてもらえたらと、想像する楽しさの余韻を残しています。店に訪れるほとんどのお客様は、この楽しさを目当てにくるんだとか。
張り子のパーツに素焼きを使うため、電気窯を購入してオーナー自ら焼き物まで制作しています。「焼き物は遊び感覚でやってるんですよ。」と話す豊永盛人さんのそばには、こんな野ウサギの焼き物が飾ってありました。
7,560円税込で販売中。お土産におひとついかがでしょうか。
※こちらは、2015年11月6日公開の記事となります。更新日はページ上部にてご確認いただけます。
※記事中の写真は取材当時のものとなります。
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ライターのおすすめ
沖縄のおもしろ琉球玩具がそろい、すべてがオリジナル商品なので貴重なお土産になります。オーナーの豊永盛人さんがいたらお話を聞く絶好のチャンス!「玩具ロードワークス」で沖縄のおもしろを体感!
miya-nee(みやねえ)
JTBの元ツアーコンダクター。現在はライターをはじめとして、Web講師、カメラマンなどと多岐にわたる仕事に取組む。
スポット名 | 玩具ロードワークス |
---|---|
住所 | 沖縄県那覇市牧志3-6-2 |
ジャンル | お土産屋 |
電話番号 | 098-988-1439 |
営業時間 | 10時〜17時 |
定休日 | 水曜日・日曜日 |
駐車場 | なし |
備考 | HP:https://toy-roadworks.com/ |