レアな黒ビール
棚にズラリと並ぶウィスキーは20種類ほどあり、
泡盛は沖縄本島と八重山のものが取りそろえられ、
その半分は古酒というこだわりっぷりだ。
そして珍しいのがドイツの黒ビール。
有名な「ギネス」とともに、「ケストリッツアー」が置いてある。
200年以上の歴史あるビールで、ギネスよりも飲みやすいのが特徴。
ノンアルカクテルの「バージンブリーズ」は、
グレープフルーツをそのまま絞った生絞りジュースに
クランベリージュースが混ざっている贅沢なノンアルカクテル。
グレープフルーツのフレッシュ感がたまらなくおいしい。
ここでは、飲めない人でもノンアルカクテルで楽しく時間を過ごせる。
しかもバーなのに店内禁煙なので、喫煙しない人への心配りがうれしい。
誰もが心地良い場所
このお店のコンセプトは「無個性」。
いろんな人が集まり、誰もが入りやすいお店であるためには、
自分のカラーや店の個性を出さないことが大切だとヘンスリさんはいう。
「オープン当初はミュージックバーをやろうと思ったけど、
やっていくうちにそうではないほうがいいという答えに達しました。
だから今は、この人は音楽好きなのか、おしゃべりを楽しみたいのかなど
お客さんのようすや、雰囲気を見ながら空間を作り上げています」
沖縄観光のリピーターの人がよく来るというこのお店。
「リピーターの人は、どこに行けば沖縄の人に会えるか知っています。
だから昔ながらの沖縄が味わえる栄町市場に来て楽しんで、
ここにも寄ってくれるんです」
週末などは少し賑やかになり、お客さんも地元も観光客も混じって
チャンプルー状態になるという「Cocoジャスミン」。
栄町市場でのイベント時には音楽好きやダンス好きが集い、
賑やかに盛り上がってお店がディスコ状態になる日もあるとか。
そうやって、その日ごとにお店の雰囲気は変わるけれども、
居心地のいいお店であることには変わりがない。
そういう店でありたいと、ヘンスリさんは思っている。
リピートしたくなる良さ
栄町市場には「屋台祭り」というイベントがある。
6月〜11月までの毎月最終土曜日に行われ、
この小さな地域に400名ものお客さんが集まるというビッグイベントだ。
ヘンスリさんは実は、「栄町ダンサーズ」という名前でフリースタイルの
エンターテインメントダンスを踊るダンサーでもある。
屋台祭りのステージでも、ヘンスリさん達のダンスを見ることができる。
ちなみに栄町ダンサーズの原型は、スリー・ディグリーズだ。
とにかく個性的な人達やお店が集まっている栄町市場。
「まずこの街に来てほしい、
そして最後にCocoジャスミンに寄ってほしい。
そうしたら何となく良さがわかるはず。
何だかわからないけど、リピートしたくなるそんな良さが」
ヘンスリさんは、
そういってお気に入りのレコードをかけてくれた。
※こちらは、2015年11月17日公開の記事となります。更新日はページ上部にてご確認いただけます。
※記事中の写真、価格は取材当時のものとなります。