沖縄でプロレスというと、ピンとこない人も多いと思います。グルクンマスク、首里ジョー、ウルトラソーキ。名前を聞いただけで気になりませんか?これらの名前はすべて琉球ドラゴンプロレスのレスラー達のリングネームなのです。そんなレスラー達の戦いとは!?沖縄の琉球ドラゴンプロレスに行ってきました!
沖縄おもしろ情報
2016.01.03
沖縄のマスクマンが大集合
琉球ドラゴンプロレス
writer : 中本岩郎
スタジアムは嘉手納のスーパーにあり
琉球ドラゴンプロレスの本拠地は、沖縄本島中部に位置する嘉手納町のネーブルカデナの敷地の中にあります。ネーブルカデハはホームセンターやスーパーが併設している複合施設で、地元の人が買い物などで日常的に利用する憩いの場所です。そんなネーブルカデナの一角に琉球ドラゴンプロレスの会場がありました。
開場前にもかかわらず、会場には列ができています。会場に入ると選手達のグッズが並べられ、ファンの人達が足を止めていました。DVDや焼鳥などの物販もされており、選手が自ら販売してくれます。物販コーナーの先に行きと中央にはリングが中座しており、囲うようにパイプ椅子が並べられています。
ゴングと歓声でヒートアップ
この日は我栄(ガーエー)トーナメント2015の1回戦ということもあってか、会場には熱気が漂っていました。ガーエーとは沖縄の言葉で「闘い」などの意味合いがあり、プロレスにぴったりなネーミングになっています。開演時間になると会場のライトが暗くなり、出場する選手達は舞台へ集まってきます。選手宣誓を行い、我栄(ガーエー)トーナメント2015が開幕しました。まずはエキスビジョンマッチから始まり、そして本戦の我栄トーナメントという流れで試合が組まれています。
ゴングの音とともに選手達の肉体がぶつかり合います。張り手とエルボーの応酬や、ロープとリングを縦横無尽に使った数々の技を間近で見られます。「負けるな首里ジョー」、「頑張れ!美ら海セイバー」と観客からの声援に応えるように、選手達の戦いは続きます。
時には場外に出ての格闘や、空中殺法が繰る出されることもあるので、自分の席に近くなったら退避することをおススメします。もちろんスタッフや控えのレスラー達が周辺を守ってくれますが、時には自分で逃げることも必要です。これもプロレスを生で観戦する醍醐味です。
近いのは試合だけじゃない
試合の休憩時間や日程終了後には、出入り口や物販コーナーに選手達が立っているので、写真撮影に対応してくれたり何かと気さくに接してくれます。さっきまでリングで必死に戦っていた選手が目の前で、直接話すことができる凄く贅沢な時間。外国人のお客さんもチラホラ見られ、プロレスは国を越えて人気があるのだと感じました。マスクマンが多くリングネームが親しみやすいというのも人気の理由かもしれません。ファンが差し入れを渡す姿もあり、地元を大切にする姿が心を掴んでいると思った瞬間でした。
こちらの焼鳥もプロレスラーが丹精込めて焼いてくれた一品。
マスクをかぶっていると一見怖いような気もしますが、焼鳥を焼いている姿はどこかカワイイですよね。
ネーブルカデナの他にも、ビーチや海上での特設リング、国際通りの屋台村での出張公演などもあるので、見られる場所によって新しい楽しみ方がありそうですね。「沖縄のプロレスの歴史は浅いけど、地元も人達にいろいろな形でプロレスを知ってもらいたい」と話すのは、琉球ドラゴンプロレス代表のグルクンマスクさん。自身は大阪で長年プロレスラーと活躍した後、沖縄に活動の拠点を移し、2013年に琉球ドラゴンプロレスが旗揚げされました。観客の子ども達のうれしそうな眼差しを見ると、これから沖縄でのプロレス人気が底上げされていく予感がします。
スマートポイント
- 一番前の席が迫力満点です
- これまでの戦績が気になる方は物販のDVDでチェックしてください
- レスラーのマスクや装飾類はグルクンマスクさんご本人がすべて作っています
ライターのおすすめ
地元に密着したプロレスは、距離感が近いのが何より魅力的。焼鳥とビールを飲みながらのプロレス観戦は最高です
中本岩郎
地域の青年会に所属し、エイサーを通し真心溢れる沖縄の人々の虜に。地域に根付く文化の深部を発信する。
INFORMATION
スポット名 | 琉球ドラゴンプロレス |
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住所 | 沖縄県嘉手納町兼久下原372-2 |
ジャンル | プロレス |
電話番号 | 098-897-1663 |
料金 | 500円~ |
営業時間 | 10時30分~21時 |
定休日 | 水曜日・第4火曜日 |
駐車場 | あり |