のんびりとした田舎風景が広がる久米島は、都会に比べ人通りも少なく、普段は道路もお店の混雑もほとんどありません。ですが、毎月第3日曜日になると人も車も続々と集まり賑わいを見せているスポットがあるんです。そこが、久米島直売市会場。
久米島の野菜や加工品などが、スーパーやお土産店よりも安い月に一度の大チャンス。この日を逃してはもったいないですよ。
沖縄おもしろ情報
2016.02.15
[久米島]月に一度の開催
久米島直売市で賢くお買い物
writer : 糸数麻美
島の新商品を発掘しよう
まず、久米島直売市の場所ですが、おやつ村前の駐車場が会場になって
います。道路に面してテントを張っていますので、すぐに見つかりますよ。
今回10回目となる久米島直売市。
どうやら、久米島の新商品がお目見えしたり、ここでしか購入できない商品があったり、かなり穴場スポットのようです。
まずは、おやつ村の出している商品をのぞいてみると、新糖と呼ばれる今年できたばかりの黒糖がお目見えしていました。
そして、すぐに見つけましたよ。新商品「じぃーまの蒸し黒糖カステラ」
またこちらのブース。
笑顔が素敵な球美の彩さんでは、珍しい里芋入りサータアンダーギーや
ちんぬく紅芋パイなどここでしか出合うことのない島スイーツが並んでいました。
左の方は、野菜ソムリエさん。おいしさは保証済みです。
こちらは、ちむぐくるさん。
自家農園栽培の久米島産紅芋がたっぷりと入ったごま団子や焼きいもを販売していました。「冷凍もできますよ。夏場は、半解凍した冷凍焼きいもがとってもおいしいです。
アイス感覚で食べてください」と、ちむぐくるさん。久米島の生の紅芋は、島外に持ち出しすることが禁止されていますので、この焼き芋はお土産にもオススメです。
ゆんたくが楽しい直売市
人見知りの人が多いと言われる久米島人ですが、ここ久米島直売市では、気軽に島の人とのゆんたく(お喋り)も楽しめる場になっています。
ひと際目立つ木彫りを制作されている作家さんは、書道の師範だそう。
素敵な歌を歌いながら、センダの木のこと、作業工程などを丁寧に説明してくれました。
昔、センダの木は嫁入り箪笥に使われていたそうです。そして、子どもが生まれたら、庭にセンダの木を植え、スクスクと育つようにと願いを込めたそうです。ゆんたくしないと知らないままの情報も、ここに来ればたくさん得ることができます。
ホッと一息できるブース
お買い物中の休憩にもピッタリ。この珈琲を目当てに訪れる方もいるという、本格的な珈琲をその場で入れてくれるスパイラルさんの珈琲スタンド。
久米島珈琲は、有機栽培のコーヒー生豆を久米島で焙煎しています。お砂糖は、自分で入れるスタイルですが、渡されるボトルは体に優しいメープルシロップ。メニューには、ココナッツオイル入りも選べ、珈琲の世界を広げてくれます。
かわいい物が好きな方には、こちらのフーティエさん。ファンも多いフーティエさんの作品は、すべて手作り。
この色鮮やかなきれいなガラスのピアスは、久米島のハテの浜をイメージして、ブルーのガラスから手作りされているんですよ。他にもオリジナル作品が多数ありとても華やかなブースになっていました。
島野菜も破格値
島野菜なら、こちらにお任せ
風の大地久米島さんでは、ずらりとおいしそうなカボチャが山積みになっていました。お客さんの中には、「子どもに送ってあげるのよー」と、大量に購入されている方もいましたよ。
こしば農園さんでは、畑で捕れたばかりの新鮮野菜や苗が並んでいました。この大きなパパイヤ、どうやって料理をしたら良いか聞いてみたところ、沖縄料理ではパパヤーチャンプルーと呼ばれる炒め物が定番ですが、馴染みのあるポトフなどの煮込み料理や漬物もおいしくいただけるそうです。こんな風に生産者さんと会話を直接楽しむと、ハードルの高そうな島野菜も意外と身近に食すことができる様に思えます。
お得に購入できます
最後は、アグリットさん。
久米島のお土産にピッタリなこの久米島唐辛子は、アグリットさんの自社商品の中でも一番の人気だそうです。小瓶なので、荷物にもならず、何よりどこのお店で買うよりも安い直売市価格になっています。
他にも、万能だれシリーズの味比べもできました。
ふじこおばぁは、アグリットの山里さんのおばあちゃんのことで、このタレを作った元祖の方。「おばぁの味を引き継ぎました」と山里さん。地元の人にも懐かしい味と評判なこの商品は、昭和時代のレトロな味を再現した商品でした。
久米島直売市は、島人との縁を結ぶコミュニケーションの場でもあります。
いつもは、シャイな久米島人ですが、積極的に声をかけてくださいね。
島の特産品以外にも、思いがけないお土産話が聞けるかもしれませんよ。
スマートポイント
- 久米島直売市は、雨天もこの場所で開催しています。
- 毎月、同じ店舗・同じ商品が並んでいる訳ではないので、何度訪れても楽しめます。これから、更に進化していくそうですよ。
- 今回10回目の久米島直売市に出店していた、おやつ村(HP:http://ameblo.jp/kumejima-88/)・ちむぐくる(090-8290-0738)・アグリット(HP:http://agritto-kumejima.jimdo.com/)・こしば農園(Facebookページ)・久米島珈琲(HP:http://kumejima-coffee.com/)は、久米島の味をご自宅にお届けすることもできるそうです。各お店にお問い合わせください。
ライターのおすすめ
こうした久米島の生産者さんと直接会話を楽しみながらお買い物ができる機会は、島では、月に一度の久米島直売市だけです。タイミングが合えば、のぞいてくださいね。
糸数麻美
東京出身。元旅行代理店カウンター勤務。島で唯一のベビーシッターが、魅力いっぱいの久米島をご案内します。
INFORMATION
スポット名 | 久米島直売市 |
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住所 | 沖縄県久米島町字比嘉88 おやつ村駐車場広場 |
ジャンル | お土産 |
電話番号 | 098-985-8115(おやつ村) |
料金 | 平均予算500円~ |
営業時間 | 11時~16時、毎月第3日曜日に開催 |
駐車場 | なし |
備考 | 「久米島直売市」facebookページ |