小さなお子様を連れての宮古島観光。
だけど風光明媚な景勝地だけでは、案外お子様は退屈してしまうものです。
そんな時は、ちょっと気分転換に公園に行ってみませんか?
宮古島の市内中心地に位置するカママ嶺(かままみね)公園は、
朱色の大きなシーサーの滑り台がシンボルの
地元の子ども達に人気の公園です。
園内の展望台からは、市内や伊良部大橋を一望する眺めを楽しめ、
子どもだけでなく大人もなかなか楽しめますよ。
お金をかけずに遊べて、景色と沖縄らしさも満喫できるカママ嶺公園で、
家族で楽しいひと時を過ごしませんか?
沖縄おもしろ情報
2016.03.12
[宮古島]シーサーと展望台
家族で楽しむカママ嶺公園
writer : 砂川葉子
沖縄らしさを感じられるカママ嶺公園
カママ嶺公園といえば、シーサー滑り台
というくらい地元の子ども達にも人気のシーサー型の遊具。
大きな朱色のシーサーは足は滑り台で、
胴体の中には梯子状の階段があり、
まるで秘密基地ようです。
こんな風にシーサーのお口から顔を出して、
かわいらしさと沖縄らしさが溢れる1枚を撮ってみるのも、
素敵な思い出になりますよ。
公園内をお散歩しながら、沖縄らしさを探してみるのもおもしろいですよ。
沖縄特有の赤瓦風の東屋やシーサーの形の水飲み場など、
随所で沖縄らしさが感じられるものに出合えます。
また園内には句碑が点在し、印象的なのが俳人・篠原鳳作氏の句碑です。
「しんしんと 肺碧きまで 海の旅」
沖縄の碧に出合い魅せられたことがある者なら誰もが、
この句に心打たれることかと思います。
この句碑は歩道に面した側が鳳作氏の経歴、裏面に句が記されており、
鳳作氏の故郷・鹿児島に向いて建てられています。
カママ嶺公園は隠れた展望スポット
カママ嶺公園のもう一つの魅力は、宮古島の街並みも伊良部大橋も一望できる展望です。
カママ嶺公園内にある白いピラミッド型の施設は、
2012年3月には、大型災害に対応する防災備蓄倉庫を併せる展望台です。
1階は備蓄倉庫、2階はデッキスペースになっており
テーブルと椅子もあるので、ここでお弁当をいただくのもいいですね。
さらに上に上がった3階は展望スペースになっています。
海抜約40mのこの場所に立つ展望台からは
日本一長い無料で渡れる橋、長さ3540mの伊良部大橋も望みます。
サンセットタイムには、
街並みと伊良部大橋を染めていく夕焼け空に出合えます。
また、カママ嶺公園のシーサー滑り台あたりは、
東側を見下ろしているので朝日が望め、
夜には宮古島の小さな夜景が楽しめます。
ちょっとだけ残念なカママ嶺公園でのひとコマ
カママ嶺公園では、毎年行われる宮古島の芸能イベント、クイチャーフェスティバルの会場でもあります。
また、園内にはテニスコートやグラウンドゴルフ場や遊歩道がありスポーツを楽しむ姿も見られ、多くの市民から親しまれているスポットです。
公園内のトイレ、特に展望台横のトイレは、
バリアフリー仕様でとてもきれいですし、
すぐ近くには地元スーパーのサンエーがあるので、
小腹が空いた時にはとても便利です。
地元からも愛される公園で、利便利もよく、
家族で安心して楽しめるスポットなのですが、
一点だけ残念なことがあります。
それは、展望台周辺にゴミが散乱していたことです。
近隣の方に聞いてみると、
夕方から夜にかけては若者のたまり場になっており、
騒音などが問題になっていたこともあるようです。
非常に残念な宮古島の一面ではありますが、それもちょっとお心に
とどめて、旅の合間にちょっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
スマートポイント
- カママ嶺公園は、朱色のシーサー型の滑り台と白いピラミッド型の展望台がシンボルの、地元からも愛されている公園です。
- カママ嶺公園は、市内の中心地にあり、近隣にはスーパーもあり利便性が高く、駐車場も広いのでちょっと立ち寄るのに便利なスポットです。
- カママ嶺公園内にある白いピラミッド型の展望台は、伊良部大橋や市内を一望することができます。
ライターのおすすめ
沖縄の公園には、沖縄らしいものがモチーフになった遊具のある公園があり、そのひとつがカママ嶺公園です。本土ではお目にかかれないような遊具は、なかなかおもしろいものですよ。
砂川葉子
岐阜県出身、宮古島諸島のどこかの小さな島に在住。農業と民宿業、島興し業と並行してライター業にも携わる。