八重山諸島の拠点、石垣島。その中心部といえば、もちろん「美崎町(みさきちょう)」です。南岸に位置し、「石垣港離島ターミナル」や、八重山最大にして日本最南端の繁華街を擁する、旅の拠点です。かの有名な「730記念碑」を筆頭に、小さなエリアに商業施設が多数…。飲食店や土産店はもちろん、各種宿泊施設やナイト系スポットも目白押し。石垣島をとことん楽しむためには欠かせない美崎町を、しっかりと予習です。
沖縄おもしろ情報
2016.12.12
[石垣島]中心部の美崎町!
730記念碑に飲食に宿も充実
writer : 小川研
かくして誕生した石垣島の中心街と730記念碑
美崎町は、新石垣空港から15kmほど、石垣島南岸に位置します。離島ターミナルやバスターミナルなども位置する交通の要処です。
街は、上から見ると北西を頂点とする、三角形状の石垣市役所敷地(2016年12月現在)を、そのまま相似拡大させた扇の形状。南北に500mほど広がります。
歴史をひもとくと、美崎町が誕生したのは1966年。’63年頃まで、周辺の港湾は水深の浅さから大型船の接岸は不可でした。そこで、海を深く掘り下げ、新港の造成が進められました。その時、浚渫(しゅんせつ)された土砂で浅瀬が埋め立てられ、美崎町が誕生。もちろん時代は“アメリカ世(ゆ)”、つまり米国統治下です。その後、’72年沖縄が日本復帰。同年7月30日は、右側通行が左側に切り替わった日。これを記念した730記念碑が、国道390号上の730交差点にあります。記念撮影の定番スポットです。
土産店に石垣島ヴィレッジをはじめとした数々の飲食処
八重山No.1の繁華街というだけあり、昼も夜も多くの観光客で賑わいます。市役所通り上では、コンビニに、各種土産店が軒を連ねます。三線、ミンサー織り、クバ笠。そして石垣島の塩、ピパーツなどおなじみの八重山土産がバラエティ豊富にそろいます。
エリア別で見てみると、南西部(石垣港離島ターミナル北側)“ポートサイド”は、昔ながらの港町風情が残ります。しかし、昨今の注目は、バスターミナル向かいに、2016年3月にオープンした複合商業施設「石垣島ヴィレッジ(HP:http://www.ishigakijima-village.com/)」でしょう。その他にも、カフェにパーラー、居酒屋にダイニングなど、選ぶのに困るほど、飲食処は豊富です。
離島への旅立ちに便利な宿にナイトタイムもばっちり満喫
港街なだけに各種宿泊施設も充実。シティホテルやゲストハウスなど、予算やスタイルに合わせて選べます。
そして何といっても、ネオン煌めくナイトタイムの喧騒は、美崎町のもう一つの顔です。民謡酒場にバー。そして男性旅行者に嬉しいスナックやクラブも。
それでも、那覇の松山辺りに比べたら派手さもなく、どことなく牧歌的な雰囲気が、いかにも八重山風。各店舗前では、女性数人によるゆるやかな呼び込みも。道行くホロ酔いの観光客と軽やかに交わされる、たわいもない会話…。それが、昔ながらのこの街の、どこか懐かしい、夜の情景です。
お食事&ショッピングに宿、そして夜のプレジャー…。石垣島の充実した一時、そしてちょっとした思い出作りに、美崎町は一役買ってくれそうですね!
スマートポイント
- 石垣市内は、路上駐車の取り締まりが厳しめ…。観光や飲食時は、必ず有料駐車場を利用しましょう。美崎町周辺には、離島ターミナル(第一・第二)や、市役所第二など、いくつかあるので、検索してみましょう。
- 美崎町周辺は、無料Wi-Fiが島内で最も充実しています。例えば、石垣港離島ターミナルや、石垣バスターミナル、そして730交差点付近などでもOK。その他、ほとんどの宿泊施設でもつながります。
- 人混みに疲れたら、石垣港離島ターミナル前にある「美崎公園」でひと休み。鷲のモニュメントを擁することから、地元では「大鷲公園」と呼ばれています。ハイビスカスやブーゲンビレアなど、南国の植物が一杯♪
ライターのおすすめ
宿の個人的なオススメは「やいま日和」。女性受けする清潔感。アットホームなおもてなしで、ほっとひと息。旅疲れも一晩で吹き飛びます。
小川研
世界を歩きまくって醸成されたオンリーワンのフィルターを媒介し、沖縄情報を立体的に熱(苦し)く伝える。
INFORMATION
スポット名 | 美崎町 |
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住所 | 沖縄県石垣市美崎町 |
ジャンル | 八重山 |
電話番号 | 0980-82-2809(石垣市観光交流協会) ※観光情報の問い合わせに限る |
備考 | HP:http://www.yaeyama.or.jp/ |