国内外で話題のシアターカフェ
沖縄市コザのシアタードーナツ

映画を通してつながる人の輪

シアタードーナツで上映される映画は、気さくな人柄で人気者のオーナー宮島真一（みやじま　しんいち）さんがセレクトしたもの。子どものころからとにかく映画が大好きで、制作などにも携わっています。地元テレビやラジオで司会をしたりと、沖縄市（コザ）の顔ともいえる存在です。

お客様にワクワクしてもらえることを大切に、日常的に映画を観る生活スタイルをここシアタードーナツで提案しているそう。

国内で観る機会の少ない沖縄を舞台にした映画上映はもちろん、観客参加型のトークイベントなど、ユニークな仕掛けがおもしろいと口コミで広がり、わざわざ訪れる映画関係者も多いとか。

店内を見渡してみると、映画だけでなく、そこにかかわる人達が大好きという宮島さんの熱い想いが伝わってくるような雰囲気で、話題になるのも納得です。

合い言葉は「ドーナツの穴から映画を観よう！」

シアターの名称や、メニューになぜ「ドーナツを？」と宮島さんにうかがうと、子どものころ、この近くにドーナツ屋さんがあったからだそう。

昔の思い出を今に再現したかったこと、シアターといっても映画を観ることだけが目的ではなく、カフェとして誰でも気軽にきて、あ、こんな映画があるんだと、観るきっかけになってくれればとの願いも込められているそう。

シアタードーナツの合い言葉は「ドーナツの穴から映画を観よう！」。食べながら映画を観るもよし、ドーナツだけ食べるもよし。子ども連れでも気軽に来れるようにと、チャイルドシートの用意があるのもうれしいですね。

午後のおやつタイムに、ちょっと休憩がてら、周辺のイベント情報を収集しながら、映画に関する本なども楽しめるスペースもあります。

スタッフのおすすめは揚げたてのドーナツ。それを狙ってオープン直後に訪れるお客様もいるそうなので、ぜひトライしてみてください。

好きなものを集めた宝石箱のような場所

学生インターンとして取材で訪れたことをきっかけに、働き始めるようになったというスタッフの安座間彩希（あざま あき）さん。

シアタードーナツの魅力についてうかがうと、「もともと映画と本が好きだったんですが、ここを初めて訪れた時に、好きなものだけを集めた宝石箱みたいだって思ったんです。良い映画を観てシアタールームから出てくるお客様の顔を見るのが好き。感想を聞きながらお話ししたり、映画にまつわるレコードや雑誌に囲まれてゆっくりと過ごしていただけるのも、ここの魅力だと思います」

シアタードーナツでは、地元の大学と連携した企画やイベントも盛りだくさん。学生からおじいさんとおばあさんのカップルまで、老若男女、実に様々な世代の人達が集う場となっています。

沖縄の映画関係者も訪れるという話題のシアタードーナツから、沖縄市（コザ）周辺の散策をスタートしてみてはいかがでしょうか？