［伊良部島］走ってお魚ゲット
ロマン海道・伊良部島マラソン

伊良部島らしさ溢れるマラソン大会

宮古島と3540mの橋でつながる伊良部島と下地島で行われるこのスポーツイベントは、伊良部島らしさが随所に滲み出ているのも楽しいポイントです。

ゼッケンにつけられている「お魚券」に、スタート地点の平成の森公園にあるサシバと呼ばれる渡り鳥をかたどった遊具など、スタート前のピリピリとした緊張感はなく、何とも緩やかな空気が流れています。
延々とサトウキビ畑が続く道の途中にあるエイドステーションや美しい中の島海岸前のエイドステーション、さっと通り過ぎてしまうのがもったいないような景色と、おもてなしが待っています。


水、コーラだけでなく、海の幸のモズクや伊良部島産の黒糖、特産品の黒小豆のぜんざいとここにも伊良部島らしさを感じます。

中の島海岸前のエイドステーションを過ぎたら、ゴールまであと7km。
23kmコースの終盤は、伊良部島マラソンの最大の魅力ともいえる、まさにロマン海道の名にふさわしい海沿いのコースに差しかかります。

青の絶景を横目にひた走る

今にも雨が降り出しそうな空を抱えながらも、海のこの美しさ。
観光地として、写真の撮影ポイントとしても人気の下地島空港、そのエメラルドグリーンの海を真横にしながらのコースがロマン海道・伊良部島マラソンの人気に理由のひとつです。


下地島空港17エンドと呼ばれる、青い海に伸びる赤い桟橋はまさに絶景。
しかしながら、今大会では、17エンドの道は猛烈な北風が海側から吹き上げたため、波しぶきがあがりランナー達の体を冷やす、最大の難所となってしまいました。（そういえば、ごみ袋のようなものを体にすっぽりかぶせている人を何名かお見かけしましたが、あれは雨対策ではなくここの波しぶき対策だったかも？）

そして、不思議な景観をかもす佐和田の浜を越せば、栄光のゴールはすぐそこです！

地元ランナー、小中学生、高校生、よちよち歩きのお子様と手をつないでおじいちゃん、おばあちゃん、次から次にゴールテープを切っていきます。

スポーツアイランドならではの交流と絆

埼玉県からお越しの賀持さんは、地元のランナーの和田さんと仲良くゴールです。

宮古島で最大のスポーツイベント、全日本トライアスロン宮古島大会を通して、地元アスリートと知り合い、交流を続けていくうちに、宮古島で行われる他のスポーツイベントに参加するようになったそうです。
特に賀持さんは、伊良部島の大ファンで、3年連続伊良部マラソンに出場しているそうです。途中で降り出した雨も「これは神様のシャワーです」と笑顔全開でした。

今大会の女子の部で優勝したのは地元ランナーの石川敦子さんで、記録は1時間47分33秒でした。
ちなみに最終ランナーの記録は4時間3秒で、タイムアップとなる14時までじっくりと景色を満喫しながらのゴールでした。
記録ももちろんですが、家族や兄弟、職場の仲間との絆を深めながらの健康増進が目的の大会なので、のどかなほのぼのとした空気が心地良い大会です。

カツオにうずまきサンド、伊良部島マラソンの参加賞がすごい！

走り切ったら、すぐに完走証明書とメダルをもらいましょう。
そして、いよいよここでお魚券の登場です。

地元の中学生たちがテキパキとカツオ（またはマグロ）を手渡してくれます。それにしても、なんと立派なおさかな！
しかしながら、島外からの参加者にしてみれば、ちょっと困っちゃうかな？と苦笑いされそうですが、そんな方のためにカツオを半生状態の燻製にした「なまり節」も用意されています。

もう一ついただけるのが、伊良部島の名産品であるうずまきサンド。
クリームがたっぷりで、砂糖がじゃりじゃりというくらいあま～いパンですが、走り終えた体にはこの甘さが最高です！

伊良部島マラソンは、閉会式はなく走り終えら現地解散のスタイル。
遅くとも14時には終了の大会なので、午後からも有効に使って伊良部島観光を楽しむこともできます。
宮古島のスポーツイベントをチェックして旅のプランに盛り込めば、また楽しい旅になりそうですね！

※こちらは、公開日が2017年7月29日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。