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2024.09.17

地元で人気のピパーチキッチン
元気をもらえるおしゃれな食堂

writer : 福田展也

ピパーチキッチン
至る所に沖縄らしさが
雰囲気もおしゃれだし、メニューもスマートだし、盛り付けもかわいい。だから、見た目は沖縄っぽくないんだけど、至るところに沖縄らしさがちりばめられている。そんな不思議な魅力がいっぱいのピパーチキッチン。
県外からの友達をランチに 連れてってあげたいお店ランキング
「那覇空港にお昼ごろに着く県外からの友達をランチに連れてってあげたいお店ランキング」というものがもしあったなら、ぜひナンバーワンに推薦したいお店です。
自家製のテーブル
料理を盛り付けるプレート
オブジェもオーナーの手作り

内装もテーブルも器もオブジェもオーナーの手作り

挙げ出したらきりがない魅力の源は、「これでどうだー!」っていう感じの大技ではなく、謙虚でひたむきな小技の積み重ね。それらが料理にも、おもてなしにも、自家製のテーブルにも、料理を盛り付けるプレートにも表れているんです。

ひと工夫、ふた工夫で沖縄食材をもっとおいしく

もともとおいしい沖縄自慢の食材を、さらにおいしく
ちょっとしたもののように思えるけど、実はしっかりした工夫。もともとおいしい沖縄自慢の食材を、さらにおいしくしてるんです。それは例えば、ヘルシーだけど軟らかさのないのが欠点のムネ肉だったり元気で新鮮なんだけど、若さからくる筋肉質的な硬さが難点の県産ロース肉だったり。そいうものをおいしいお肉に生まれ変わらせるところかなー。
おしどり夫婦のオーナー
「どうしたらおいしく食べられるんだろう?」おし黙って、腕を組んで、ため息ついて、首をひねらせ、一人で格闘する安信(やすのぶ)さん。その後ろ姿を聖母のように優しく見守るマリヤさん。おしどり夫婦のオーナーの人となりが料理にそのまま表れているんです。

「旦那の料理はやっぱりすごい」

身内には厳しく他人に優しいのが沖縄の女性。マリヤさん。
「あんた、やっと慣れてきたねー」4年前のオープンからずーっと常連でいてくれている那覇市在住のおば様に、つい去年褒められたというマリヤさん。「今?」って驚いたのも束の間のこと。実はずーっと自身がなかったんだそうです。自分にというよりも、「愛夫」がつくる料理にです。身内には厳しく他人に優しいのが沖縄の女性。
沖縄自慢のローカルスパイス「ピーパーチ」
そんなマリアさんが「うちの旦那の料理はやっぱりおいしい!」って思えるようになったのは、ちょうどおばさまにほめられたころのこと。自信を持ってお客さんに料理を出せるようになったのが、件のおば様には「慣れてきた」と映ったのでしょう。

イチオシはごまかしのきかないハンバーグ

旨味がしっかり滲み出るジューシーなハンバーグ
さて、今回ご紹介するのは旨味がしっかり滲み出るジューシーなハンバーグ。お弁当に作ってあげたら、多分子どもは大喜び。そんな素敵なハンバーグなのです。店名にもなっている沖縄自慢のローカルスパイス「ピーパーチ」と塩で味付けしたシンプルさながら、焦がしチーズの芳ばしさお手伝ってくせになります。

付け合わせの4品の「島やさいのおかず」もかなりのものです。沖縄では馴染みの素材を使った定番メニューにもかかわらず、味付けや仕上げに一工夫もふた工夫もあるから、地元のおば様も時々びっくりするくらいなのだとか。

麺にもデザートにもこだわってます

こだわりの麺。冷麺。
お次は冷麺。大阪からわざわざ取り寄せているというこだわりの麺は、プリプリしているのに、しっかり小麦の味がします。しっかり下ごしらえされた自慢のムネ肉が細切りにして添えられて、まさかのモズクと相性抜群。シークヮーサーと唐辛子のマリアージュも相まって、ここにしかない独特な世界観が完成しています。
ジンジャープリン
食後のデザートはやっぱりジンジャープリン。トロリと食感は舌を優しくくすぐって、のどにするりと落ちてく感じがたまりません。沖縄産の生姜を使ってちょっぴりスパイイシー。ちょっぴり大人な気分が味わえます。

お土産にぴったりの「赤い実のピパーチ」

レストランと食堂の間を狙っているキッチン
「レストランと食堂の間を狙っているんです」ピパーチキッチンは確かに雰囲気とかクオリティを考えれば、人気カフェのようでもあるけれど、味・ボリューム・価格のバランスと肩肘張らせない気さくな雰囲気は沖縄食堂のようでもある。そんなピパーチキッチンは、沖縄のローカルにずっとこれからも親しまれていくでしょう。新しい沖縄らしさを味わいたい方にぜひ出かけてほしいお店です。
かわいい瓶に入った「赤い実のピパーチ」
エキゾチックな甘い香りが 特徴の沖縄在来の香辛料
それから、かわいい瓶に入った「赤い実のピパーチ」が新発売されました。ピパーチはヒハツとかピパーツとも呼ばれるエキゾチックな甘い香りが特徴の沖縄在来の香辛料。沖縄土産にぴったりです。こちらもぜひお試しくださいね。

※こちらは、2015年10月5日公開の記事となります。更新日はページ上部にてご確認いただけます。
記事中の写真、価格は取材当時のものとなります。

スマートポイント

  • ランチタイムの12〜13時は混み合っています。ゆったり過ごしたい方は時間をずらしてご利用ください。
  • 那覇市のバスターミナルから歩いて10分ほどの距離なので、モノレール(旭橋下車)と徒歩でもアクセスできます。
  • 海側に歩いて10分ほどのところに旅の安全の神様「三重城」があります。
    *神聖な場所なので参拝にあたってはご注意ください。

ライターのおすすめ

メインのメニューは「魚」、「ハンバーグ」、「豚」、「鶏」、「季節替わり」、「子ども向け」の6種類から選べます。その他、手作りのデザートもおいしく楽しめます。飾り気のない素朴で温かいおもてなしと一緒に、ぜひ楽しんでみてください。

福田展也

目下の趣味はサーフィン・沖縄伝統空手・養蜂。心で触れて身体で書けるようになることが10年後の目標。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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