オリジナル感溢れる琉球ガラス
独創性豊かな「匠工房」へGo!

職人の魂がこもった鮮やか商品で魅了

匠工房は沖縄本島中部のうるま市石川（本店）と、北部に位置する恩納村冨着の２店舗で営業しています。



店内にはつい手に取ってみたくなるような、色鮮やかな琉球ガラスが並べられていて、その魅力に時間を忘れて見入ってしまいます。

石川本店のショップに隣接する工房では、職人達が魂を込めながら作品を制作。焼けたガラスからの熱などで暑さが増す作業場ですが、一心不乱に取り組む姿は琉球ガラスへの情熱を感じさせます。額の汗をタオルで拭いながら、白い歯をキラッと輝かせて笑う一面も印象的。工房はオープンな造りになっているため、作品が仕上がるまでの過程を間近で見学することができます。

吹きガラスなどの体験も充実

観光客らがどっと押し寄せる体験コーナーも大人気。石川本店では吹きガラスを体験できます。ドロドロに溶けたガラスを長い吹き竿に付けて、風船を膨らますようにして空気を入れてグラスや器などに形成します。もちろん、琉球ガラスを知り尽くした職人達がサポートしてくれるので、子どもさんでもご安心を。すべての工程を一人でこなすわけではありませんが、でき上がりが近づけば近づくほど愛着が湧き出してきます。完成品が手元に届いた時の喜びもひとしお。色や模様、形などのバリエーションが豊富なので、自分の好みに合った作品に出合えること間違いなしです。


恩納店では、とんぼ玉体験を実施しています。ストラップやネックレス、かんざしなどのアクセントに用いて、世界に一つしかないオリジナル作品に仕上げていきます。

「琉球ガラスを世界へ」。代表の松田さん意欲

こちらが匠工房代表の松田さん。大学時代に地元の恩納村にあった琉球ガラス工房でアルバイトを始め、そのおもしろさや奥深さに触れたことがきっかけで、厳しい職人の道へ進むことを決心したそうです。沖縄県で最大の総合美術展「沖展」に入選するなど、これまでに数々の賞も受賞。県工芸士として後進の育成にも力を注いでいます。ただ、最初のころは辞めようと思ったことが何度もあったとか。そんな時に献身的に支えてくれた妻・智恵美さんには感謝の気持ちでいっぱいだそうです。松田さんは「今でも彼女がいるから安心して制作に励むことができるさー」と照れ笑い。ひと息置いて「私はまだ道の途中、技術はまだまだ習得できない部分もあります。新しい技術を取り入れて、さらに新しいものを作る。まだまだ知られていない琉球ガラスを海外に広めていきたいです」と白い歯をのぞかせました。