一般的に、沖縄本島北部、名護あたりから北の一帯は、
「やんばる」と呼ばれています。“山原(やまばら)”の語源通り、
開発された中南部とは異なり、手付かずの大自然が広大に残る、
貴重なエリアです。その玄関口が、
豊かな自然の恵みや伝統的な食文化などに由来する“長寿の郷”、
「大宜味村(おおぎみそん)」です。
特産物では、沖縄在来柑橘種の果樹「シークヮーサー」。
伝統工芸としては、国の重要無形文化財指定の
「芭蕉布(ばしょうふ)」などが、全国的にも知られています。
この大宜味村を手軽に、そして一度で、
見て、知って、味わえて、購入もできてしまうのが
『道の駅おおぎみ』です。
おみやげ
2015.07.01
長寿の郷で知られる大宜味村
『道の駅おおぎみ』でひと休み
writer : 小川研
採れたて新鮮な季節の農作物を直売
道の駅おおぎみ最大の魅力は、大宜味村産を中心に、
お隣の東村や国頭村の農家より採れたて新鮮野菜&果物の直売です。
軒下にどーんと並ぶ数々の“旬”。春は、代表的農作物の一つ、
赤土大根(あかつちだいこん)は外せません。
粘土質でミネラル豊富な酸性土壌「クンジャンマージ」で育った身。
大ぶりなのにしっかりと締まりジューシー。
他にも、トマトやキャベツ、果物では(5月上旬で)早くも、
スイカが店頭狭しと並んでいました。
そして夏の主役は、もちろんシークヮーサー。
収穫したての青切りは強い酸味が特徴。
店内ではしぼりたてジュースも味わえます。
他にも、パイナップルやドラゴンフルーツ、マンゴーなどの
トロピカルフルーツも彩り鮮やか。
秋から冬にかけてタルガヨー、タンカンなどなど、
多彩なラインナップは見ていて飽きません。
もちろん地産につきお値段も低めです。
食品から雑貨までやんばるエリアの特産品がいっぱい
店内に入ると、やんばるエリアの特産品が、これでもか!
というほどに揃います。
漬物、乾物、調味料、茶類、お菓子など、
やんばるの自然の恵みを用いた食品は枚挙にいとまがありません。
特にオススメは、春先の日本一早い新茶、
そして11〜5月は赤土大根を用いた「切り干し大根」も有名です。
他にも、くば笠、Tシャツ、キーホルダーといった雑貨まで、
とにかく品数豊富。
中でも、地元で活動する木工作家の温もりある作品なども人気です。
そして、お酒好きの方なら、沖縄本島最北端の
「田嘉里酒造所(たかざとしゅぞうしょ)」の泡盛も、
チェックしてみください。
飲食店で腹ごしらえの後は目の前の美ら海で記念撮影
道の駅おおぎみの施設内には、飲食店も2つあります。
沖縄そばなど定番が味わえる『ふるさと食堂』は、海ぶどう丼が人気。
2階の、絶景が見事な『美ゅうびゅう(びゅうびゅう)』は、
和そばの専門店。東シナ海を眺めながらいただく、
大宜味産のそば粉を使った十勝そばは格別です。また、
建物向かって右手には「親川(ウェーガー)」という滝もあります。
立ち入ることはできませんが、暑い夏には、
ささやかな清涼をもたらしてくれます。
もちろん、目の前の国道58号線沿いには、美しい西海岸が広がります。
海辺に降りて、記念撮影もオツですね。
大自然に囲まれた雄大な北部エリア、旅の箸休めにホっと一息…。
よんな~よんな~(ゆっくりゆっくり)で、
安全に北部ドライブをお楽しみくださいね。
スマートポイント
- 時間が無い場合は、『ふるさと食堂』の、沖縄そばのスープを使った「やんばるじゅうしぃ」のテイクアウトが◎。
- 暑い日には、同じく『ふるさと食堂』の、押川シークヮーサーを100%用いたソフトクリームも隠れた名品です。
- 新茶のオススメは、地元・山城茶園の、上級品種「さえみどり」を用いた『長寿むらの恵み 大宜味産の茶』。例年6月には売り切れてしまう程の人気商品です。
ライターのおすすめ
大宜味村といえば、子どもの精霊「ブナガヤ」も忘れてはいけません。長い赤髪が特徴のマスコットキャラとして、道の駅を始め、村内多くの場所で目撃できるので探してみてくださいね。 http://www.vill.ogimi.okinawa.jp/village_bunagaya/
小川研
世界を歩きまくって醸成されたオンリーワンのフィルターを媒介し、沖縄情報を立体的に熱(苦し)く伝える。
INFORMATION
スポット名 | 道の駅おおぎみ |
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住所 | 沖縄県国頭郡大宜味村字根路銘1373 |
電話番号 | 0980-44-3048 |
営業時間 | 8:30~17:30(店舗により異なる) |
定休日 | 無休 |
駐車場 | 有 |