石垣島の市街地から車でおよそ20分&新石垣空港からおよそ5分。南部東岸沿い、南北約10kmにわたる天然の浜辺が「白保海岸(しらほかいがん)」です。人工ビーチではないため、監視員もおらず、シャワーやトイレも整備されておいません。一見どこにでもある素朴かつローカルな海辺といえるでしょう。しかし! 海の中をのぞくとそこはまったくの別世界。“北半球最大”と謳われる「アオサンゴ」の大群落を擁する、八重山屈指の自然豊かなイノーが広がります。シュノーケリングはもちろん、ボートで沖合に出れば、そのワールドクラスの迫力を、存分に満喫できます!
マリンスポーツ
2016.12.03
[石垣島]アオサンゴ大群生!
世界に誇る白保海岸で海中観察
writer : 小川研
最大幅1kmにもわたるワールドクラスの珊瑚礁!
その魅力は何といっても、最大幅約1kmにもわたる、広大かつ濃密な珊瑚礁。世界有数のアオサンゴ(写真下)大群落を筆頭に、直径5mにもなる巨大なハマサンゴ、おなじみのユビエダハマサンゴ、ミドリイシやウスコモンサンゴなどなど、30属70種以上もの種が豊富に息づいています。
昨今、沖縄本島や八重山諸島では、オニヒトデによる食害や赤土の流出、白化現象によって貴著な珊瑚礁が甚大な規模で消失しつつあります…。そんな中、白保海岸の珊瑚礁は、良質な生態系を残した稀有な存在として位置付けられているのです。
シュノーケリングで色とりどりの魚達と戯れる
大小の岩で囲まれた、人工的な入り江は船着場。目印にもなり、拠点にぴったりです。
もちろん、波や潮を弱めてくれるので、泳ぎに自信がない方でも、プール感覚で楽しめます。
白保海岸の美しい珊瑚礁を満喫するには、やはりシュノーケリングは外せません。もちろん、安全第一&自己責任の元、ライフジャケット着用の上、必ず二人以上で海に入りましょう。
海の中をのぞくとご覧の通り…。この貴重な“生命のゆりかご”で、いきいきと生を営む魚類はもちろん無数!
数種類ものクマノミ、ナンヨウハギ、チョウチョウウオ、スズメダイなどなど、大小様々、色とりどりの熱帯魚たちが、次から次へとお目見えです。
歩いてイノーをチェック&グラスボートの利用がおすすめ
シュノーケリングが難しい場合もご安心。船着き場から500mほど北のエリアは、引き潮の際、数百メートル先のリーフまで歩いて行ける「ワタンジ(渡道)」が現れます。
海に入らずとも、水面から顔を出す各種珊瑚や貝、ウニ、ヒトデの他、小魚、カニ、ナマコといったさまざまなイノーの生物達を、じっくり観察できます。ただし、滑るので裸足はもちろんサンダルも滑るのでNG。ダイビングブーツなどの着用が必須。
また、アオサンゴの群生エリアは、岸から500m〜1kmも先に位置するため、泳いで行くのは不可能です。白保集落内で営業しているマリン業者のシュノーケリングボートを利用しましょう。荷物を預かってもらえる他、終了後にシャワーの利用もOKです。
各自でシュノーケリングももちろん楽しいですが、安全面や環境保全を考えるならば、やはりツアーがおすすめ。世界に誇るアオサンゴ大群衆の迫力を、ぜひ間近で体感してくださいね!
スマートポイント
ライターのおすすめ
白保海岸にシャワーはありませんが、地元漁師のご好意で、船着場の前に、ホース付きの水道が設置されています。脇に「環境保全のための寄付箱」が置かれていますので、最低限100円以上を入れて使用するべし!
小川研
世界を歩きまくって醸成されたオンリーワンのフィルターを媒介し、沖縄情報を立体的に熱(苦し)く伝える。
INFORMATION
スポット名 | 白保海岸 |
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住所 | 沖縄県石垣市白保762-1 |
ジャンル | 石垣島 |
電話番号 | 0980-86-8419/090-8291-7074(白保観光サービス) |
料金 | 大人1名6,000円・小学生以下1名5,000円 ※ツアー所要約2時間。ともに消費税及び、3点セット・ウェットスーツ・ライフジャケット・保険込み |
営業時間 | 8時30分~11時30分、12時30分〜15時30分(ツアー催行時間) |
定休日 | なし |
駐車場 | あり |
備考 | 白保観光サービスHP:http://shirahokankou.sunnyday.jp/ |