オススメの「ベジタコライス」
島豆腐をひき肉のような食感にしたタコミートに、
ナス、ピーマン、ゴーヤーなどの
野菜がたっぷり入ったサルサソースがかかって、
食べた感じはまさにタコライスだから驚きだ。
葉野菜の個性的な味と合わさり、
優しくて味わいの深い逸品となっている。
ランチタイムでは、「島豆腐のベジタコライス(830円)」をはじめ
オススメの料理が全部で8種類あり、好きなものを選ぶことができる。
マクロビスイーツとオーガニック珈琲(orさんぴん茶)が
プラス500円でいただけるのもうれしい。
愛情たっぷり
ディナータイムはメニューも色とりどり。
「かりゆし前菜プレート(2人前 1,400円)」は、
5種の前菜がかわいい器に見た目も美しく飾られている。
ハーブを練り込んだ自家製クラッカーに
豆腐で作ったチーズ風のペースト。
ピタヤと呼ばれるドラゴンフルーツの蕾のフライは、
トロッとした食感にトマト味噌ソースがコクを加えている。
豆腐と丸麦のローフは島カボチャも入ってどっしりと食べ応えがあり、
島野菜のテリーヌは出汁味のかんてんで野菜たちをつるんと包んでいる。
あっさりした青パパイヤの漬物は酸味を効かせ全体を引き締めていた。
それぞれに手間がかけられ丁寧に作られた料理ばかりで、
素材に対しての愛情がじっくりと感じられるプレートとなっている。
「浮島スペシャル
島野菜と雑穀のハンバーグステーキ(1,100円)」は、
たかきびや蕎麦の実を使い、
お肉の食感や味を再現したマクロビハンバーグ。
島野菜をたっぷり使った赤ワインのデミソースが
ハンバーグの味を深めて、香り高い仕上がりだ。
野菜と農家さんが主役!
浮島ガーデンでは月に一度、第2日曜日の11時〜15時に
「ハルサーズ(農家)マーケット」を行っている。
その名の通りに沖縄各地で美味しい野菜を作っている農家さんが集まり、
完全無農薬、有機栽培のこだわりの野菜をここで直接販売している。
この日は音楽ライブやデリスタイルの食事などもあり、
緑いっぱいのお庭や、和風なスタイルの2階の畳の部屋もフルに使って
いつもと違う雰囲気の浮島ガーデンを楽しむことができる。
こだわりの質のよい野菜はお店で購入すると高値になってしまうが、
ハルサーズマーケットでは農家さんから直接購入するので
新鮮なものをとても安価で手に入れることができるのが特徴だ。
沖縄各地からトップスターの農家さんが集まるこのイベントを
「奇跡のような1日」と、
店長でシェフでもある伊東さんは表現していた。
ここではおいしい野菜や農家さんがとにかく主役であって、
料理はその素材を活かした作品としてここにある。
そう、おいしい野菜を愛するからこその、愛情たっぷり料理なのだ。
ここに来て食べてみればわかる。
そんな何かが、浮島ガーデンにはあるような気がする。
写真 Yoshiaki Ida