うるま市の離島・浜比嘉島に「午後4時で閉店」する古民家の沖縄料理屋があります。建物は古く、営業自体は2011年7月13日オープンと割と新しめ。うるま市民の人に「沖縄らしい地元のおすすめグルメ店」を伺った際、数名の口から聞こえてきた「てぃーらぶい」との店名。
長閑な離島の沖縄グルメに興味をそそられ行ってきました。
グルメ
2024.10.28
writer : miya-nee(みやねえ)
うるま市の離島・浜比嘉島に「午後4時で閉店」する古民家の沖縄料理屋があります。建物は古く、営業自体は2011年7月13日オープンと割と新しめ。うるま市民の人に「沖縄らしい地元のおすすめグルメ店」を伺った際、数名の口から聞こえてきた「てぃーらぶい」との店名。
長閑な離島の沖縄グルメに興味をそそられ行ってきました。
うるま市の海中道路を通過して、右手に見える浜比嘉大橋を渡ると浜比嘉島に到着。そして早速目にする「てぃーらぶい」と書かれた看板。実はこれが大変な優れもので、看板通りに進んでいくとなぜか自然に駐車場まで到着できます。
駐車場からお店までは数メートル。すぐ近くに赤瓦の古民家を発見したらその建物が「てぃーらぶい」です。
観光客の皆さんに沖縄の生活空間が疑似体験できる場所を提供したいと、浜比嘉島で空き家になっていた古民家を内装し、飲食店を始めた店長の中山さん。外観は当時のままで、敷地内を目隠して魔除けの役目も果たす「ヒンプン」、家の建築時に漆喰や赤瓦の残りで大工さんが制作する屋根シーサーなど、赤瓦の古民家同様の存在感のある装飾が施されています。
スタッフは全員地元のうるま市在住。中山さんが地元のアンマー(おかあさん)に習った沖縄料理を提供し、味と食材のバランスが整った「浜のてぃーらぶい定食(1,100円)」はご飯・汁物・おかずを2品目から選べます。
メニュー表には「おかずもつくったるさあー」との言葉とおかずが2品書いてあり、今回は季節野菜とスーチカーのあんだんす(油みそ)炒めをチョイス。油が絡んだ中華風の味噌炒めは、おいしそうな照りと光沢や濃厚な味付けにハマって、お替わり!とつい言いたくなる後を引く1品。
ご飯は「もずく入りジューシー(炊き込みご飯)」、汁物は「大根と鶏肉の汁」をチョイス。塩が振られたジーマミー豆腐の天ぷらは、熱々のうちに。そこにさっぱりした麺つゆの「もずく入りソーメン」が用意され、こってりあっさり野菜がたっぷり!男性でも満足のいくボリュームとバランス。店長の中山さんご自身が男性なだけに、男心の掴みどころをご存知のようですね。
開業時にリニューアルした内観は古民家でありながら新鮮な艶を放ち、木造の素朴な風合いでもてなしてくれます。店内は扇風機と自然の風が吹き、と思いきやクーラーも完備されて素晴らしい涼しさです。
とそんな店内の壁に謎のTシャツが!販売しているのか伺ってみると、「販売はしてませんが、希望者がいたらオーダーメイドで作りますよ、2,160円です!笑」とのこと。毎夏、浜比嘉島で開催されるハーリー競争に参加する際、チームで制作したTシャツだとか。
そして、赤ちゃんが誕生した際に健やかな成長を祝って壁などに張る「命名紙」。中山さんのご家族の名前が書いてあるのかと近づいてみると、そこには「てぃーらぶい」の健やかな成長を願った「命名紙」が貼ってありました。そうですか、このお店は女の子だったんですね。
そして取材に行った日、何となく中山さんが話をそっちのけでソワソワしている気がしたんですが、ちょうどその時間帯、沖縄の興南高校が夏の甲子園で試合の最中。なるほど納得でした。
※こちらは、2015年10月23日公開の記事となります。更新日はページ上部にてご確認いただけます。
※記事中の写真、価格は取材当時のものとなります。
スマートポイント
ライターのおすすめ
小さい離島の赤瓦の古民家「てぃーらぶい」で沖縄料理を食べながら沖縄の生活空間を疑似体験。浜比嘉島全体が長閑な静寂と人の温かみを感じる島時間を手軽に体感できます。周辺離島の散策もこの機会にぜひ!
miya-nee(みやねえ)
JTBの元ツアーコンダクター。現在はライターをはじめとして、Web講師、カメラマンなどと多岐にわたる仕事に取組む。
スポット名 | てぃーらぶい |
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住所 | 沖縄県うるま市勝連浜56 |
ジャンル | 沖縄料理 |
電話番号 | 098-977-7688 |
料金 | 1,000円~2,000円 |
営業時間 | 11時~16時(L.O.15時30分) |
定休日 | 火曜日 第1水曜日 第3日曜日 旧正月、清明際・旧盆(中ぬ日) |
駐車場 | 8台 |
備考 | HP:https://www.t-love-e.com/ |