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グルメグルメ

2024.11.11

心の奥までホッとする
めぇみちの愛情おむすび

writer : Hinata

「めぇみち」外観
宜野湾の静かな住宅街にある「めぇみち」。まるで友達のお家に来たかのような素朴な店内には、カウンター席と手前にテーブル席が二つ奥には小部屋があってゆっくりと食事ができる空間がある。
店内カウンター
counter
廊下
ゆっくりと食事ができる小部屋
ここの名物は「おむすび」。おむすびはここで、大切な役割を果たしている。
おむすび2個

初女さんとの出会い

女将さんの池博美さんの作るおむすびは、佐藤初女さん直伝の愛情を伝えるおむすびだ。
初女さん
初女さんは、青森県で悩みや問題を抱え込んだ人達を受け入れる「森のイスキア」を主宰していました。

「初女さんの作るおむすびを食べて、自殺を思いとどめた人がいる。」

数年前、ラジオから流れるそんな話に心を奪われ、沖縄から青森まで初女さんに会いに行った池さん。そこで初女さんのおむすびを食べて、こんな風に食で人を元気にするような仕事をしたいと思ったという。

そのいきさつはとても長い物語となるが、今ここでおむすびを作っている池さんがいるのは、初女さんのおむすびの持つ温かさに触れ、何かを感じ取ったからだ。
苦菜おむすび
カウンターに立って、池さんが料理をきれいに盛り付けしながらいろんなお話しをしてくれる。

食に対してのこと、そこから広がる生き方のことまで、池さんはいつもいろんな人と過ごしながら、おむすびを通してここにある時間と大切にじっくりと向き合っている。
 いろんなお話しをしながら料理を盛り付ける

おむすびのプレート

まずは、愛情たっぷりおむすび。塩は与那国島の源流塩を使って、味をまとめている。おむすびの具は黒板にあるメニューから選ぶことができ、この日は「ゴーヤー味噌」、「ニガ菜グルクン」を選んでみた。
黒板

おむすびプレート
おかずを上から順に時計回りに紹介すると、納豆と、勝連のもずくの柚子胡椒和え。

からし菜のピクルス、人参のマリネ、胡瓜のヨーグルト和え。

冬瓜の煮付け、カボチャ・ズッキーニ・アスパラのロースト、茄子のナムル、こんにゃくの甘辛煮。

その上には胡瓜・人参・茄子・パプリカのぬか漬けと、大根の千枚漬け風、そして丸干しの焼いたもの。

左上の朱色の器の中は「かちゅー湯」。沖縄では昔から飲まれている、シンプルなお汁だ。

たっぷりの鰹節にお湯を差し、お味噌を入れてでき上がり。好みで山椒をひとつまみ。

これだけ一つひとつのものが、それぞれの調理法で味付けされているプレートは珍しい。すべての味はシンプルながらも印象深く、素材の個性を最大限に引き出していてじんわりとおいしい。

そのプレートの他にもうひとつ。沖縄料理の「スーチカー」をいただく。塩で漬け込んだ豚肉は軟らかく、ほのかに甘みがある。旨味が凝縮された豚肉とおむすびの玄米が絶妙だ。
沖縄料理「スーチカ」
デザートはパンナコッタ。独特の味で、デザートのファンも多いという。おむすびとケーキは注文の相談を受けて発送も可能となっている。
パンナコッタ
プレートを食べ始めてから体がポカポカしてきた。ご飯はエネルギーということが、実感としてよくわかる。

じんわりおいしい

たくさんの人に玄米を食べてもらいたい、そういった思いも池さんの中にある。体内からいらない毒素をデトックスしてくれる玄米。素食の素晴らしさを伝え、安全で安心な食事を提供したい。それが料理人としての責任だから。

そして大切なことは、おいしいものを作るということ。いくら身体に良くても、おいしくなければ毎日食べ続けられない。そう笑顔で語ってくれる池さん。
池さん
おむすびをぎゅっと両手で包み込む時、池さんの周りには深い静けさが訪れる。まるで瞑想しているかのように穏やかで、芯のある表情だ。

そうやって作られたおむすびだからなのか、めぇみちのおむすびはひと口食べるとほっとする。そこから体が緩み、じんわり温かさがやってくる、そんな手作りの味わい。

今日も心をこめて、まんまるおむすびを結んでいます。
おむすびてのひら

※こちらは、2015年10月14日公開の記事となります。更新日はページ上部にてご確認いただけます。
記事中の写真、価格は取材当時のものとなります。

スマートポイント

  • おむすびの具も、全部手作りです。
  • 子どもの絵本や、食に関する本があって自由に読めます。
  • 佐藤初女さんのおむすびのお話しは、映画「ガイアシンフォニー第2番」で見ることができます。本も出版されています。

ライターのおすすめ

夜のメニューとして、池さんのパートナーさんが作るイタリアンなどの洋食のコース料理も出しています(要予約)。ステーキなどもあるので昼間のおむすびプレートとはまた違った感じを楽しめますよ。

Hinata

神戸出身。西表島の生活を経て沖縄本島へとたどり着く。独自の感性で沖縄の物語を伝える。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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