ハレの日から普段の食卓、オヤツとしても市民権を得ている沖縄の天ぷら。フリッターのようなふわふわの衣と絶妙な塩加減がなんともいえないおいしさですよね。今回はその元祖と呼ばれる「中本鮮魚天ぷら店」の天ぷらを目指して、奥武島まで行ってきました。創業から約20年、変わらぬ味と途切れぬ行列はもはや伝説といえるかも!
グルメ
2024.09.25
沖縄天ぷらを語るならココ!
奥武島の中本鮮魚天ぷら店
writer : 阿久津彩子
のどかな島に現れる天ぷら行列!
お店があるのは南城市の奥武島。那覇市内から気軽に行けない距離ですが、南部ドライブのついでに立ち寄るにはちょうどよい場所かもしれません。お腹を減らしつつ、期待を膨らませて向かいます。
「中本鮮魚天ぷら店」は島の入口にお店を構えています。取材の約束は開店の30分前ということで、ゆっくりお話が聞けるぞ~と、思っていたら店頭にはすでに行列が…!平日の、しかも朝の9時半ですよ?!
並んでいるのは噂を聞きつけた旅行者及び地元の常連さん。夕方には地元のサラリーマンや部活帰りの学生達も加わって、この日行列が途切れることはありませんでした…。
中には「取引先への手土産に5千円分」、「みんなで食べるから1万円分」といったバブル注文もあり、お盆やお正月シーズンはさらに激しく混み合うそうです。※ただし回転率は意外と早く、すんなり自分の番に回ってくるのでご安心を。
豊富なネタのバリエーション
皆さんの視線を一心に集めるメニューがこちら。「さかな・いか・いも・もずく・やさい・アーサ・ウインナー・グルクン」などなど、常時15種類ほどのネタをそろえています。
沖縄風天ぷらはボリュームがあるので一人1~2個のオーダーがちょうどいいかもしれません。一番人気の「さかな」は近海マグロなどの旬の魚を使用しており、メニュー名は「さかな」と統一。また、「やさい」も同様のパターンで、季節の野菜を使った天ぷらを楽しめます。
個人的なお気に入りは、奥武島の海で育った生もずくをたっぷり混ぜ込んだかき揚げ風の天ぷら。外はカリッとしていて中はモチモチ、もずく酢の苦手な人もこれならいけるのではないでしょうか?
そのままでもソースを付けても◎
たくさんの卵を加えて、軟らかな衣を作るのが沖縄風天ぷらの特徴。「中本鮮魚天ぷら店」では活性水素水を使い、さらに素材の旨味を引き出しています。
できたての天ぷらはすぐに食べるのが一番。店舗横に設けられたテーブル席でハフハフいいながらいただきましょう。
あらかじめ塩味が付いているので、そのままでももちろんおいしいのですが、テーブルの上の塩・七味・ソースを付けても◎。お店の方いち押しのソースをちょい足しすると、一気に洋風の味に変わりました。
奥武島の恵みを自慢の味で
お店の目の前は海、ということで、防波堤に腰かけて頬張るのも贅沢なもの。地元の食材を包んだ自慢の味を、磯の香りと一緒にどうぞ。
※こちらは、2024年9月25日公開の記事となります。更新日はページ上部にてご確認いただけます。
※記事中の写真、価格は取材当時のものとなります。
スマートポイント
- 海沿いルートの国道331号線を通る場合は、想像以上に時間がかかります。急いでいるのなら那覇市内「国場」交差点より国道507号線~県道48号線を抜ける方法がスムーズです。
- 奥武島の近隣には人気のカフェが点在し、「おきなわワールド」もすぐ近くに。観光コースを決めて出かけると、よりいっそう楽しめます。
- 「奥武島」は名護市にもあるため、カーナビ入力の際は要注意!アレ?那覇から1時間近く走っているな~と思ったら、立ち止まる勇気も必要です。名護市の奥武島は無人島なので何もありません!
ライターのおすすめ
魚やアーサは定番ですが、季節によって近隣で採れた野菜の天ぷらも登場します。取材した当日はズバッと縦に切ったゴーヤーの天ぷら。苦み少なめで美味でした!
阿久津彩子
得意ジャンルは食・人・体当たり。沖縄の旬を味わえるおいしいお店から本当は秘密にしたい穴場スポットまで幅広くご紹介します。
INFORMATION
スポット名 | 中本鮮魚てんぷら店 |
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住所 | 沖縄県南城市玉城字奥武9 |
ジャンル | グルメ |
電話番号 | 098-948-3583 |
料金 | |
営業時間 | 10時30分~18時00分 ウークイ(旧盆)・大晦日 17時閉店 |
定休日 | 毎週木曜日(※木曜日が祝日の場合は、前日の水曜日) ※臨時休業有り(GW明けの2日間・海神祭・冠婚葬祭) |
駐車場 | あり |
備考 | HP : https://nakamotosengyoten.com/ |