創業60年以上の老舗居酒屋
笑顔と泡盛に出合える、小桜

家族で切り盛りして、なんと創業60年以上

小桜はなんと創業60年以上。先々代の中山重則さんが一家そろって徳之島から沖縄へ移住し、小さな割烹料理屋を構えたのが1955年のこと。以来、家族で支え合いながら、ずっとお店を続けています。
移り変わりの激しい那覇の中心地でこれほど長く居酒屋を続けているところは、他にはなかなかないのではないでしょうか。
今、中心になってお店を切り盛りしているのは３代目の中山亮さん。まだ若い亮さんですが、カウンターに立つ姿はすっかり馴染んでいて、お客さんとの話も弾みます。

泡盛に合う沖縄素材の料理がいろいろ

泡盛に合う沖縄ならではのつまみが厳選されつつ充実しているのも小桜の
魅力。亮さんおすすめの料理は、「ミミガーの和え物」（660円）。ミミガーは豚の耳の皮。コリコリした食感とさっぱりした味付けで箸が進みます。

続いて、「塩ナンコツソーキ」（660円）。とろりと軟らかく煮込まれたソーキ（豚のアバラ肉）は醬油で味つけされることが多いですが、小桜ではほど良い塩味で豚の脂の旨みが引き立つ仕上がり。レタスとの相性も抜群。コラーゲンたっぷりで肌にも良さそう。

そして、人気の一品が「みそピー」（350円）。揚げたピーナツを奄美産の粒みそで和えてあり、香ばしさと甘みが泡盛にぴったり。粒みそは徳之島出身の一家にとって家庭の味だそう。素朴な旨みでお酒が進みます。

この他にも島豆腐の料理やシンプルなソーメンチャンプルーなど、小桜には人気の定番料理がいくつもあります。

泡盛は手ごろな値段で飲み比べも楽しめる

小桜では沖縄県内43種類の泡盛が、半合（90ml）550円、一合（180ml）950円という手ごろな値段で、いろいろな泡盛を飲み比べて楽しむこともできます。

カウンター席の後ろにずらりと並んだ泡盛の一升瓶のラベルを見ながら、
どれを飲もうかと悩むのも楽しいひと時です。

歴史が刻まれた、たくさんの笑顔の写真

小桜の店内をぐるりと見渡すと、目につくのは数え切れないほどのお客さんの写真。たくさんの笑顔に歴史が刻まれています。

「お客さんの写真は20年ぐらい前からずっと撮ってるかな。店は続けるとおもしろいよ。30年、40年続けても感じられなかったことが、60年続けて初めてわかることもある。若い時から来てくれたお客さんの子どもや孫がお酒を飲める年ごろになって、一緒に来てくれることもあるからね」
と話してくれたのは２代目の中山孝一さん。
今は２代目と３代目が一緒にお店に立つことも多いのだそうです。
お店の歴史と那覇の歴史、いろいろな話は尽きません。

一度このお店を訪れてゆっくりお酒と料理を楽しんだら、きっとまた、
「ただいま」という気持ちで訪れたくなる。小桜はそんな居酒屋です。

※こちらは、2016年1月21日公開の記事となります。更新日はページ上部にてご確認いただけます。
※記事中の写真、価格は取材当時のものとなります。