穏やかな時間が流れる店内、そして店長さんは独創的だった

まず、店名「Roguii(ロギ)」の由来が意表をつきます。店長の山城穂積さんご夫婦がフランス旅行に行った時、よく見かけた宿り木。それを奥様のミカさんが「かわいい」と興味津々だったのをふと思い出したのだそうです。
フランス語で宿り木を「gui」といい、山城さんの中では「ロギだか、ラギだったか。じゃあ、店名はロギにしようかな」と決めたカフェの店名。しかもこの「Roguii」は当て字。山城さんが勝手に創作してしまった言葉ですから、ロギと読めなくても当然だったのです。


9時からオープン!手作りパンのモーニング
モーニングを始めたのは2015年6月。常時4〜5種類のサンドイッチ、トーストや自家製グラノーラを用意して「サンドイッチ(500円)」と「トースト(350円)」は単品以外に下記の3セットから注文可能です。
[サンドイッチのセット内容と追加料金]
・ドリンクセット(+150円)
・スープ、サラダ、ドリンクセット(+450円)
・自家製グラノーラ、サラダ、ドリンクセット(500円)
[トーストのセット内容と追加料金]
・ドリンクセット(+200円)
・スープ、サラダ、ドリンクセット(+500円)
・自家製グラノーラ、サラダ、ドリンクセット(550円)
「モーニングを始めましたが、うちはランチが人気のようで。朝はあまりお客様が入ってないんです。笑」
今のうちなら、静かな店内でモーニングをじっくりと堪能できるよう
です。

スープ、サラダ、ドリンクをセットしたローストチキンのサンドイッチ。料理の基本はシンンプルに。凝ったことは特にせず、味付けもシンプルと話す店長さん。

自家製のローストチキンをたっぷり挟み込んだサンドイッチ。サラダやスープが付くセットは全体的に栄養バランスが良さそうです。

もともとは奥様がパンとスイーツを焼き、子育てを機にスタッフに引き継いだというパン作りの工程。天然酵母を使った自家製パンは、店頭でも販売しています。
その日ある食材やその日の気分で毎日のランチメニューを考案しながら、店長が調理する料理。付け合わせは野菜が中心です。
「カレーやビーガン以外に洋食やエスニックとか、選択肢の逃げ道があるとこの店に来るのもメニュー選びも楽しくなるんじゃないかと思って」
そして「私、結構適当なんです。笑」と続けた店長さんですが、日ごとのアレンジ料理や豊富なパンの種類、手作りのメニュー表に至るまで、よく見ると所々でこの店のこだわりがズシッと伝わってきます。

そしてスタッフさんからRoguiiの利用方法のコツをひとつ入手しました。
「ランチは、金曜日だと割と空いています。笑」とのことです。
奥様のセンスが光るカフェのインテリアと内装

店長の奥様・ミカさんは、お店を営業していた経験があり、この店のインテリアや内装はほぼミカさんの好みが反映されているとか。さらに話をうかがうと、ミカさんのお母様は元アパレル関係の仕事をしており、三女であるミカさんを含む三姉妹は、小さいころからアートやデザインを身近な光景とし見てきたそうです。

驚いたのがこの三姉妹の皆さん、現在全員とも「もの作り」に携わる仕事をしています。
二女は、北中城村にある「ten」をご夫婦で営み、このカフェから車で1分。長女は、沖縄市にある「Shoka:」のオーナー。こちらは、mina perhonen(ミナペルホネン)のワークショップを開催するなど、沖縄のギャラリー好きに人気のお店で、「Roguii」から約1kmの場所にあります。
「Roguii」で食事をした後は、車で1分の「ten」に立ち寄り、車で10分の「Shoka:」にも行けます。カフェの食事や雑貨だけでなく、ほんの少し車で移動すれば沖縄で「もの作り」に携わる三姉妹にも出会える魔のトライアングル。夜空に例えるなら夏の大三角形といえましょうか。
自家製パンのモーニングと日替わりのランチメニューがどちらも捨てがたい沖縄市のカフェ「Roguii(ロギ)」。そして雑貨屋好きにオススメしたい「ten」と「Shoka:」。沖縄本島中部のカフェ&雑貨屋を巡るドライブコースとしていかがでしょうか。

※こちらは、2016年1月26日公開の記事となります。更新日はページ上部にてご確認いただけます。
※記事中の写真、価格は取材当時のものとなります。