ここはアメリカ?ハワイ?メキシコ!?が融合した「チャンプルー文化」
沖縄の方言に「ちゃんぷるー」という言葉があります。本来は、かき混ぜるとの意味を持ち、「チャンプルー文化」とはいろいろなモノ・コト・ヒトなどが混ざり合ったカルチャーを表現しています。
ハンバーガーショップなだけにアメリカンが漂う店内。そしてじっくり観察するとハワイアンやメキシコまで漂う独創的な路線を突き進んでいました。
店内には不思議なマスクが飾られ、あちこちに点在しています。これは岡さんの趣味なのだろうかと思い質問したところ、意外な事実が判明しました。
岡さん「開業当時、沖縄プロレスのプロレスラー達がよく来店してくれて
いて。実はその名残なんですよ。笑」
筆者「これらのマスクは、プロレスラーさんからいただいたのですね?それは愛を感じますねぇ…」
岡さん「いえ、実は自分で購入したんです。ひとつをのぞいては…」
筆者「えっ。なるほどですねぇ…」
プロレスラーがファンになるハンバーガーショップ。
そして常連客だったプロレスラーさんの影響でプロレス好きになってしまったオーナー。
ミイラ取りがミイラ化した素敵な相乗効果。店とお客様の互いの心が通じ合った証、それがZooton’sに飾られているプロレスラーのマスクなのです。
プロレスラーさんが特注でプレゼントしてくれたマスク。最初は、頭の上に沖縄そばがのっていましたが、いつしかハンバーガーに変身していたのだそうです。
入口のドアにも怪しげなマスクのシール。
「おもちゃやお酒のノベルティグッズなど、自分の好きなグッズを収集していたら店内がチャンプルー文化になっていて。あまり統一感がないんですけれども。笑」
そして店内にはサーフボードが飾られ、見事に内装とマッチしたハワイアンなディスプレイとなっています。
岡さんの趣味が講じて店内にディスプレイされたグッズ達。不思議と違和感なく収まり、かっこいいとおもしろまでもが融合した「チャンプルー文化」となっています。
これが「Zooton’s」の本格派ハンバーガーだ!
開店当時はビーフ100%だったパティ。現在は豚肉を少々入れ、焼き上がりのパサつき感を抑えながら、肉質の軟らかさを重視しているとか。
オリジナルのBBQソースは、トマトやリンゴ、セロリや玉ねぎ、ニンニクなどを煮込んだ野菜三昧のソースです。
長時間熟成させたパン生地で作る自家製バンズは、トッピングのゴマが香ばしく、おいしさを追求するためマーガリンではなくバターを使用。県産野菜を中心にトマトやスライスオニオンを挟みんだゴージャスなハンバーガー。
ドリンクを注文するとサービスで「ポテトフライ」がついてきます。
メニュー名は「A.B.C.」。別名「アボカドベーコンチーズバーガー」といい、ABCはアボカド(A)、ベーコン(B)、チーズ(C)の頭文字から。
だいぶ高さがあり、具材やソースが何層になっているのか確かめて
みました。
まず上から
・1層目:バンズ
・2層目:アボカド
・3層目:トマト
・4層目:オニオンスライス
・5層目:ベーコン
・6層目:チェダーチーズ
・7層目:オリジナルBBQソース
・8層目:パティ
・9層目:レタス
・10層目:バンズ
なんと見事な10層構造。これは堪りませんね。
では、よりじっくりと「A.B.C.」をご覧頂きましょう。
まずはアップで。
そして上から。
上にバンズをのせて。見事なジャンボサイズ!!!
最後は専用のバーガー袋に入れて。
食べる際のコツは、バンズをのせて上からギュッギュッ!と押してからバーガー袋に入れてかぶりつきます。かなり高さとボリュームがあるため、ガッツリと大口を開けて食べきりましょう。
店内に流れる音楽は、カントリーやサーフミュージック。そしてときどきハードロックも流すそうです。
「は、ハードロック!!!」
この自由すぎる楽しさとおもしろさ。そして本格派のアメリカンハンバーガーを探求した「Zooton’s(ズートンズ)」。
オーナーの岡さんがおいしい!と思うバランスで味を改良しながらハンバーガーを提供し続けています。
そして那覇市の国際通り、その裏路地にあるハンバーガーショップに足を運ぶとこんなスタッフさんが出迎えてくれます。
※こちらは、2015年3月9日公開の記事となります。更新日はページ上部にてご確認いただけます。
※記事中の写真、価格は取材当時のものとなります。