「キングタコス」のタコライスとは!?
初めて来店すると、まず戸惑うのがタコライスの種類です。
・タコライス
・タコライスチーズ
・タコライス野菜
・タコライスチーズ野菜
さて、どれを注文すればいいのでしょうか。
うっかり「タコライス」を注文すると、それは【ライス+タコミート】だけのタコライスになり、「タコライスチーズ」を注文すると【ライス+タコミート+チーズ】のこってり系。
【ライス+タコミート+チーズ+野菜】の全部乗せを希望する場合は「タコライスチーズ野菜」を注文するのが正解です。
それでは、普天間店で実食!
注文したのは「タコライスチーズ野菜」。ライスの上にはしっかりと味がついたタコミート、濃厚なチェダーチーズと山盛りレタスがのり、このボリュームがどれだけすごいのか、写真で確認してもらいましょう。
真横から見ると、おにぎりのような三角形。これは盛りつけだけでもワザが必要そうです。大量のレタスがミートとチーズの濃厚さをマイルドにするバランスの良さ。決してレタスでかさ増ししているわけではありません。
上から見ると、ミートとチーズがほとんど見えず、野菜たっぷりのヘルシーなタコライスに仕上がっています。
お好みでサルサソースをかけると、5層になった彩り鮮やかなタコライスの完成です。
「キングタコス普天間店」では、「タコライスチーズ野菜」を注文すると、希望者にはトマトを無料でトッピング。他の店舗では自動的にトッピングされますが、普天間店では申告が必要なのです。
「タコライスチーズ野菜を注文すると、トマトがつく!」
普天間店に行く人は、これを決して忘れないでください。
タコライス発祥の店が「キングタコス」になった訳
金武町(きんちょう)がタコライス発祥の地といわれる由縁は、2015年6月29日に閉店した元祖タコライス発祥の店「パーラー千里」にあります。米軍基地のキャンプ・ハンセンがある金武町。この基地のゲート付近に時代を感じるレトロな商店街「金武町新開地」があり、ここでパーラー千里は営業していました。
パーラー千里の店主・儀保松三氏がお店を開店する際、身体の大きな米兵向けにボリュームがあっておいしく時短で調理できる何か新しいグルメを考案したいと、タコスの具をライスに豪快に盛りつけて販売し始めたのが「タコライス」の始まり。そしてパーラー千里が閉店したあと、「元祖タコライス発祥の店」の肩書きを引き継いだのが『キングタコス金武町本店』です。
オーナーの島袋小百合さんに質問してみた
筆者の中にあるいくつかの謎を解明するべく、現在キングタコスのオーナーを務める島袋小百合さんに話をうかがいました。
Q1.「キングタコス」と「パーラー千里」の創業者は同じ人と聞いてますが、どのような経由で「キングタコス」を開店したのでしょうか?
島袋さん「パーラー千里を開業して約1年後、建物を管理する大家さんからもしかすると立ち退いてもらうかもとの話があって。そこで当時の店主・祖父の儀保松三が、店を移転するつもりでキングタコスを始めたんです」
なるほど。だから「キングタコス」と「パーラー千里」の創業者は同一人物、儀保松三氏だったのですね。
Q2.今となっては全国的に認知された「タコライス」。このネーミングはどなたがつけたのでしょうか?
島袋さん「祖父の儀保松三がつけました。英語を話せないスタッフがいたので何かひと言で簡潔に説明できるネーミングはないかと。そこでタコスとライスを融合させてタコライス!に決めたのだそうです。笑」
Q3.ちなみに「キングタコス」の名前も何か意味があるのでしょうか?
島袋さん「王様は英語でキング。だからキングを店名に入れたら、何だか自分たちなまけられないよねって。笑 商売するために覚悟を決めるというか。名前に恥じないように仕事しようって度胸がすわるというか。笑」
ネーミングにもさまざまな思いが詰まっています。変わり続ける時代の中で、昔ながらの味を保ちながら営業する「キングタコス」。
沖縄のB級グルメ「キングタコス」のタコライスは、テイクアウトするとうれしい悲鳴が出るほど具材がはみ出しそうなパックを渡されます。BIGなハンバーガーやタコス(4個入)も人気、そして「チキンバラバラ」もお忘れなく。
「みんな大好き、キングタコス!」