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グルメグルメ

2016.09.15

隠れ家的なコザの老舗
1973年創業の沖縄そばゆい

writer : Naoko Uchima

沖縄そばゆい外観
1973年創業の沖縄市(コザ)にある老舗の沖縄そばゆい。沖縄らしさや伝統工芸にこだわった内装を全面に打ち出し、昔ながらの沖縄を再現した懐かしいふる里を感じる佇まいは、当時としては異例だったという。オープンから40年以上たった今も変わらず、年月を経てさらに愛着を感じさせてくれます。
沖縄らしさや伝統工芸にこだわった内装
ここは地元のお客さんが多く、県外から訪れるお客様は地元の人の案内によることがほとんどだそうです。サラリーマンの隠れ家的なお店で、カウンター席を占める常連さんとその奥で沖縄そばを作っているコザのネーネー達のやりとりは、他店では感じることのできない独特な雰囲気が漂っています。
オーナーの比嘉信子さん
時代の変化とともに、老舗の沖縄そば屋が少なくなっていく中、昔ながらの味を楽しめる老舗の名店をご紹介します。

メニューに載ってない新ゆいそば

オーナーの比嘉信子さんのおすすめは、メニューに載っていない、らふてーと小松菜のそば。知人にだけ紹介していたそうですが「新ゆいそばとしてどうかしら?」と、提案があったのだとか。

らふてーと聞いてメニューをよく見てみると、なんと、沖縄そばの定番ともいえる三枚肉そばがありません。代わりによく似た、らふてーそばがありました。

違いは「三枚肉は少し硬め。らふてーは、油抜きして2時間じっくり煮込むので、お箸で切り分けられるほど軟らかい」。とろりとしているのに、さっぱりしておいしいのが自慢だそうです。
らふてーそば
ぜひ比嘉さんおすすめの裏メニュー「新ゆいそば」をオーダーしてみてください。その他にも、ちょっと変わった中味そば、なんこつそば、ラフテーそばなどが人気のメニューだそうです。

オリジナルの器と手作りぼたもち

沖縄そばゆいの特徴はオリジナルの器を使用していること。自前のやちむん(焼物)を使っていることにも他店にはないこだわりがうかがえます。
自前のやちむん
また、カウンター席の棚の上にコーレーグスーがあり、常連さんの名前が書かれたボトルがキープされているのもユニークです。
常連さんの名前が書かれたボトル
その他のおすすめは、オーナーの比嘉さんの旦那様がかつて日本中を旅して、各地のおいしいものを食べ、何か沖縄そばに合う甘いものをということで考案した手作りの「ぼたもち」。
ぼたもち
前日までに電話で注文すれば、店内で食べるお茶セット(300円)と、お持ち帰りのパック(2個セット300円)を用意できるとのこと。お値段の手ごろな「ぜんざい」(120円)もうれしいですね。

うれしい3種類のお子様メニュー

沖縄そばゆい店内
沖縄そばゆいのもう一つの魅力は、3種類のお子様専用メニューがあることです。子どもも一人前扱いしてくれるので、大人の仲間入りをしたように、きっと喜んでくれるはず。
メニュー
オープンしたころに通っていた小さな常連のお客様が大人になって、三十年ぶりに沖縄そばゆいを訪れ、変わらない昔ながらの味に感激したそうです。

秘訣はいい塩梅な味加減

テーブル
沖縄そばゆいが40年もお客様に愛され続けてきた秘訣をうかがうと、作り方を教えて同じように作ってもらっても、作る人によって、その日によって、毎回味は違ってくるという。それは人間が作るものだから当たり前のことだけど、その味の平均値を保つことが大切だと、話してくれました。

沖縄そばゆいがオーブンした時のコンセプト「うれしいふる里のたたずまい、たちこめるおきなわの味」をそのままに、ぜひ一度味わってみてください。

沖縄そばは、ソウルフードとして、シンプルでかつ、時代とともに変化してきた沖縄特有の食べ物です。自分にとっての懐かしい、昔ながらの沖縄そばの味を見つけることができたら、それはとても幸せなことかもしれませんね。

スマートポイント

  • 人気のじゅうしーは早めに売り切れてしまうので、お目当ての人はできるだけ早めに、お昼前には到着するほうが良い。12時〜13時は込み合うので、待つのが苦手な人はこの時間帯は避けたほうが無難。
  • 近くの沖縄市コザ総合運動公園のイベント(全島エイサー祭り)などにより、周辺の渋滞、駐停車禁止になることもあるので、事前の確認がオススメ。
  • 無添加の玉那覇味噌醤油の「首里みそ」が中部で売られているのも珍しく、お土産にもオススメ。

ライターのおすすめ

お店の雰囲気も良く、常連さんが多いので、一人旅やカップル、お子様連れの方にオススメ。高速道路の沖縄南インターに近く、目の前のコザしんきんスタジアムは2月ごろプロ野球の広島カープの練習場となっている。

Naoko Uchima

地域に根ざした情報をグローバルな視点で捉え、楽しく、ディープな沖縄のヒト、モノ、コトをご紹介。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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