沖縄食材たっぷり和食ビュッフェ
ごはん屋 de SU-SU SOON

食べ放題のお得なバフェランチ

今回おじゃましたのはお昼の部。お目当てのランチバフェは11時～16時まで、1時間食べ放題が1,100円。時間無制限+ドリンク付きだと1,400円、ドリンク+パンケーキ付きは1,620円です。

バフェはサラダから煮物、揚げ物、ひと口スイーツまで、およそ10種類のメニューをそろえています。この日は冬瓜のおつゆにニガナの白和え、つるむらさきのお浸しなど旬の沖縄野菜がたっぷりでヘルシー。本州とは違った季節の流れを感じながら、調理法にも工夫を凝らしたおばんざいの数々を好きなだけ味わえます。

「お皿が空いたらその都度作るのでお腹いっぱいどうぞ。野菜のおかずの他にも鶏のから揚げなんかも登場しますよ」と吉田さん。カウンター越しに調理風景が見える距離感の近さもちょうど良く、20席ほどの店内はアットホームな雰囲気。お子様連れのママ友グループは座敷席でおしゃべりを楽しんでいたり、一人のお客様は雑誌を読みながらくつろいでいたりと、それぞれマイペースに過ごせるのも人気の理由です。

バフェはちらし寿司＆セサ麺付き

バラエティ豊かな総菜とともに、バフェにはちらし寿司とオリジナルのセサ麺まで付いてきます。温かな酢飯に色とりどりの具材がゴロゴロ。お寿司の内容は仕入れによって海鮮丼や巻きずしに変わります。

写真上のセサ麺は、沖縄そばの麺に豆乳ベースのスープと黒ゴマのベーストを合わせた創作レシピ。つるつるっとしたのど越しに優しいスープがほどよく絡み、自家製の調味料「激滴しょうが油」をたらすとさらにおいしい。今回は温かな状態でいただきましたが、夏場は氷を浮かべる冷やしバージョンもおすすめだとか。

卓上に置いてあるオリジナルの調味料「激滴しょうが油」が気に入った人は、店頭で購入することもできますよ。沖縄県産の生姜をてんさい糖とはちみつで煮込んだ「ジンジャーシロップ」、これひとつで味付けが決まる「生姜焼きのたれ」も大人気。一つひとつお店で手作りをしているこだわりのおいしさは、手土産やプレゼントに喜ばれること間違いなしです。

モチモチパンケーキでお腹いっぱい！

ランチの最後にいただくのは国産無漂白小麦を使ったパンケーキ。飲み物はコーヒー、紅茶はもちろん、先述のジンジャーシロップで作ったジンジャーエールも選択できます。パンケーキはモチモチの弾力で甘さ控えめ。ラストのデザートまで手を抜かず、創作コースのような感覚でしっかりと堪能できました。

同業者から愛されるごはん処

お寿司にセサ麺、パンケーキと、多岐にわたるラインナップは吉田さんの好きな食べ物であり、修行の足跡そのもの。「ランチバフェを食べたり、15時にパンケーキを食べたり、好きなように利用してくれたらうれしい」と本人はあっさり話してくれましたが、その仕込み量は想像に難くありません。週末になるとカフェやレストランなど、飲食の同業者が訪れるというのもうなずけます。

お店の移り変わりが激しい沖縄で誠実な味を提供し、長年営業を続けるスースースーン。それもあって取材の後半は店舗運営に関してひっきりなしに質問してしまいましたが（なかば相談気味に）、沖縄旅行を予定している読者さんへ最後にひと言！とうかがうと、一瞬考えてから吉田さんがボソリ。「大阪出身なんで関西弁でスミマセン…」。

いいじゃないですか、沖縄のおいしさを届ける浪花の店主。お会計時に聞く「まいど！」の声も気持ちよく、吉田さんの飾らない人柄もまた大きな魅力に感じました。